SSブログ

SPINK カタログ iPad 版 [文献]

SPINK のカタログは、クリスティーズ時代から定期購読しています。
ロンドン、ニューヨークなど各地開催のものがあるので、1年間でかなりの数量と重量になるのが、悩みの種。

上の話しは紙焼版の話しですが、これとは別に iPad 版というのがあります。
これは、iPad 上に専用のソフトをダウンロードして閲覧するものですが、これがなかなかの優れもので気に入っています。
紙焼版では持ち運び出来ない何冊ものカタログをどこにでも持って行けますし、マテリアルの拡大だって自在です。
PDF 版でも拡大はできますが、画像が粗いのが難点。ところが、iPad 版だとかなり拡大してもよく見えます。例えばビクトリア凹版切手なんかも美しい画像が堪能できますし、カバーの細かいところもチェックできます。

このように、iPad 版はかなりの優れものなのですが、だからと言って紙焼版の購読を止めるつもりは全くありません。
やはり、文献というのは紙焼が基本であって、電子版はそれを補完するにすぎません。そもそも最も基本となる、そのデータの読み出しがいつまでできるかという保証が無いですからね。
紙焼は保存性という点では一応合格です。なにしろ千年もの前の文書でさえ、今でも読むことができるのですから。
コメント(0) 

片付かないよ [雑記]

今日は、午前中から部屋の片付け。
片付けと言っても、片付けるスペースが無いのでどうにもなりません。
せめて机の周りでもと思ったところで、バラバラに積んである雑誌の号数を揃えたり、ホコリを払ったりする程度。

カードの明細だとか、ダイレクトメールなどを捨てると机の上にちょっとだけ空間ができましたが、それでもなんだか随分と広くなった気がします。

最近は、リーフの整理も自分の部屋ではできない状態なのでリビングで。
これがちょっと面倒で、プリンターが自室にあるので、印字の終ったリーフを持って1階へ下りて行かねばなりません。

整理整頓に向かない人物が切手収集をしているのだから、ある意味矛盾しているわけ。
でも意外と、そんな人が多い気が・・・。
コメント(0) 

『韓流風景印 観光日付印紀行』 [文献]

12552.jpg

韓国の風景印の存在は知っていましたが、じゃあ、どんなものがあるのかと言うと、全く門外漢で知りませんでした。
そんな人にピッタリな本が、『韓流風景印 観光日付印紀行』。

内容は、一般的なもので郵趣的ではないのですが、韓国の風景印がズラリと紹介されています。親切なのは現行印だけではなくて、廃止印の印影も紹介されているところ。

内容は、行政単位である各道ごとにまとめられており、書名の『紀行』に相応しく観光名勝を中心とした解説がなかなか楽しく仕上がっています。
ただ残念なのが、その内容と風景印がうまくリンクしていない点で、もう少し風景印の題材を調査して、本文に生かされていたなら素晴らしい本になっていたと思うだけに、この辺がちょっと残念。

A5判、245ページで2,415円。北海道出版企画センターの発行で、アマゾンからも入手できます。
コメント(0) 

『イギリス郵便史文献散策』 [文献]

12551.jpg

最近になって幾つかの郵趣誌で紹介されたので、ご存知の方も多いと思います。
著者の星名氏は、イギリス郵便史の著作をこれまでに発表されている著名人。
そのベースには、膨大な量の郵便史関係の文献を読まれていたことは容易に察することができるのですが、恐らくそうした中から抜粋した文献解題であると思います。

本書には、通史に12編、時代史に20編、外国郵便史に8編、地方郵便史に14編、郵便輸送史に5編、人物伝に9編、郵便切手に12編、郵便印に4編、諸史に7編の合計102編が紹介されています。

学術関係の分野では学史などのために文献解題は数多く存在するのですが、郵趣の分野では珍しいと思います。これまでは、目録程度のものしか刊行されていませんでしたから。

ただ、一般の人は買うことは無いと思いますね。
はたして、どの程度が売れるのでしょうか?他人事ですが、ちょっと心配になります。
A5判、223ページで定価2000円です。
コメント(1) 

フランスの年賀状 [外国郵便史]

年賀状、まだ1枚も書いてません。
今年も、恒例の30日とか31日、もしかしたら1日の投函になるでしょう。

年賀状と言えば、ちょっと意外に感じるかも知れませんが、フランスでは19世紀末〜20世紀初頭に年賀状ブーム(?)がありました。
詳しくは知らないのですが、どうもその数や尋常ではなかったらしく "Ceres" には、その使用例が独立して加えられています。下の画像がその部分です。

12550.jpg

タイプ・サージュが貼られている図版を見て、「あれれ」と思いませんか?
一番わかりやすいのが上段の使用例で、これだとフランス切手に詳しくない方でも、星形や番号印がサージュに押されているのに違和感があると思います。
そうです。これらの消印はナポレオンとかセレスに普通に見られるものです。

つまり日本切手で言えば、手彫時代の記番印を菊切手の時代に引っ張り出して来て、使用したようなものですね。
そのほか、お蔵入りなっていた消印を総動員といった感じです。

どうも、この時期に年賀状が多量に差し立てられた結果、抹消作業が追いつかず、倉庫に仕舞われていた古い消印を出して来て、急遽、抹消作業にあたったらしいのです。
消印を総動員したとなると、それに伴って人も増員しなければならなかったはず。
現場は、滞留する手紙にごった返して大変な状態だったのではないでしょうか。
コメント(0) 

ウッドワードの青一研究アルバムから第4版 [日本切手]

米国のスミソニアン郵便博物館に保存されているウッドワードの青一研究アルバムは、これまでにもブログで何回か登場している。

今日ご紹介するのは、第4版のリーフで、この版は現在8リーフ分が残されています。

12542.jpg12543.jpg
最初のリーフには第4版の版別に始まり、紙や目打等の構成要素についての解説が丁寧に記され、次のリーフには、各ポジションの特徴が記されています。

12544.jpg
このリーフは、四区画に区切られた中に、それぞれのコーナー切手が集められています。
ただ、このコーナーが正しい位置かどうかは、コピーでは確認できません。

12545.jpg
縞紙の色調分類がされているリーフですが、具体的な記述が無いので、彼の分類のどれに該当する切手なのかはわかりません。

12546.jpg
縞紙の目打です。

12547.jpg
無地紙の色調。下段の未使用6枚ブロックが美しいです。

12548.jpg
縞紙の目打。

12549.jpg
原版エラーをポジション別に分類し、彼のバラエティ番号を記しています。

ご紹介した第4版のリーフは、彼の研究アルバムの標準的な整理方法を示しています。
現在の手彫切手のコレクションとは異なる手法ですが、僕はやはりウッドワードの展開方法が手彫切手の王道的な整理方法だと思います。
コメント(3) 

『満州切手専門カタログ』 [文献]

12541.jpg

満州切手に興味がある人以外には、あまり知られていませんね。このカタログは。
僕のように、カタログコレクションレベルの人には、一通りのことを知るには重宝すると思います。

『日専』だと、数字の羅列(カタログなので当たり前ですが・・・)で終ってしまっているので、ちょっと物足りないのだけど、それを補ってくれるのがこのカタログだと思います。

消印の評価が形式別のみではなく、局別も掲載されているところはさすがですね。

ただ記述の中で、同じ解説文(今風に言えば、コピー&ペースト)が繰り返し出て来て、ちょっと単調的なところがあるのが欠点といえば、欠点ですかね。

比較的種類の少ない満州切手のみで、A5判268ページは立派だと思います。
満州切手を集めたくなる、そんなカタログ。
コメント(0) 

今日は吠えます [雑記]

『北陸郵趣』新年号が印刷の方へまわり、ホッと一息。
ということで、今日は大いに吠えさせてもらいます。

僕が編集を引受けるハメになったのは、前任者が突如として放り出したから。
最初は、その前任者が都合がつかない半年間だけ代行を努めるという約束でした。
それが、その期間が過ぎようとした直前に、その前任者が約束をホゴにして突如として全部を放り出してしまったのです。

僕は、現役世代で仕事のポジションとしても最も忙しい位置に居たので、かなり抵抗したのですが最終的には押し切られてしまいました。
同じ理事でも、定年後のサンデー毎日の人達がたくさん居るのにです。

その後の郵政民営化に関係し、連盟の財務状況を改善する必要があり、年間3万円支給されていた手間代も自ら辞退・返上し、それに加えて原稿料圧縮のために、各理事に毎年1本は最低でも原稿を書くように理事会で要請。その提案が可決され理事が率先してノルマとして原稿を書くことが約束されました。
これが今から5年ほど前のことです。

なのに、なのにですよ。
今の今まで、原稿を呉れた理事は2人だけ!
このお2人は、いつも心配して何度も入稿してくれています。感謝です。

おい!
後のクソ理事連中は、どうなってるんだ?

幸いにも、友人に恵まれているので、皆さん頼むと快く原稿を書いてくれます。
『北陸郵趣』は、この有難い、心易しい読者が投稿してくれる原稿で成り立っているのです。
また、そうした方の書いた原稿は、評判が良いのです。

理事会になると、重鎮面して席に着いている無能な理事達よ。
お前らにとって、理事会での約束事ってなんなんだぁ?
ふざけるんじゃねぇよ!

そんな、編集人の気持ちを乗せて、新年号は配達されます。
コメント(7) 

外国切手出品者の会 [雑記]

本ブログで初めてリンクを張りました。
「外国切手出品者の会」です。
なんてことはない、自分が属している会の宣伝です。

この会は、競争展を荒らしていた外国切手収集家のグループを、今年の秋に発展的に解消し新たに立ち上げたもの。
会の半数以上は国際展出品者ですが、これから国内展を目指している方も複数いらっしゃいます。

以前の会もそうだったのですが、基本はお酒を飲みながら外国切手を肴にワイワイやる会で、気が向いたらお勉強会をするという、極めて不純かつ不健全な会です。
しかしながら、そこで話される内容は極めて有益で、お勉強会も海外で開催された郵趣セミナーの内容を、資料まるごと学習するというハイレベルなものとなっています。

競争展仕様の作品を作っていると、「待てよ・・・」「これでよいのだろうか?」などと、疑問や迷い、はたまたスランプのような状態になることがあるのですが、そんな時にこうした仲間に問題提起すると、意外と解決への窓口に導かれたりするものです。

もし、外国切手が好きで、国内展・国際展出品を目指されている方がいらしたら、ホームページをご覧の上、ご連絡ください。
コメント(1) 

プリンター買い替え [雑記]

以前に、今使っているオンボロプリンターのことを書いたのですが、その時にsonbun氏に紹介してもらったブラザーのJUSTIO MFC-J6710CDW にやっと買い替えました。

いいですねぇ。このプリンター。
僕は、ギボンズのリーフを使っているので、普通のA4プリンターは横幅が狭くて使えないし、そうするとA3プリンターになります。

最近のA3プリンターは、インクジェットでも給紙方法がレーザープリンターのように下のトレーからぐるりと回って上から排出される形式が多くて、背面給紙の直通形式はほとんど無いようです。
この方式だと切手展用の厚いリーフはダメなのですが、今回購入したプリンターは背面手差し給紙もできるのでバッチリで、僕の全ての要望に応えてくれます。

今まで使っていたエプソンのPM3000Cは、1998年から14年間も働いてくれました。
14年前の製品と比べるのは土俵が全く違うので無理な話しですが、やっぱり今のはいいですね。

これで、年末年始はリーフ作りに励みましょう。
良い製品を紹介してもらいました。
コメント(0) 

『全日本郵趣』12月号 [文献]

『全日本郵趣』12月号が到着。
巻頭に「休刊」のお知らせ。

皆さんもよくご存知のとおり、夏に日本郵趣史上最悪の出来事がありました。
その結果としての今回の措置です。
ここで皆さんに注意して欲しいのが「休刊」であること。
けっして「廃刊」ではありませんので、その辺についてはよくご理解下さい。

『全日本郵趣』と言えば、日本切手には欠かすことのできない研究的な記事が山のようにあり、その意味においては、日本最高峰の内容を誇る高級誌的な雑誌でした。
今でも、ここに発表された過去の記事が基本文献になっているものがゴロゴロとあります。

本棚の中にズラリと並んだ創刊号からの『全日本郵趣』を見て、ため息。
コメント(1) 

人種差別ではないので・・・念のため [雑記]

以前は、お気軽に1人で海外郵趣遍歴が色々と出来ました。
子供を作りすぎてからは、さすがにそれどころではありませんが・・・。

当時から思っていたことなのですが、欧米の切手商で不思議と黒人の店員さんに会うことが少なかったです。
記憶にあるのは、米国で数件程度だったのじゃないかな。
フランスでは、ご存知のとおり旧植民地系の黒人がパリの街をテチテチと歩いているのによく会いますが、やっぱり切手商では見かけません。店員はおろか、客としても見たことは無いと思います。

各国の国際展ではどうだったかな??
やっぱり、黒人の記憶って残ってないです。

ん〜ん。なぜでしょう?
なんだか、人種の社会的な歴史の中に関係がありそうな気がしますが。
コメント(2) 

" Prirucnik Maraka Jugoslavenskih zemalja " [文献]

12528.jpg12529.jpg

昨日の日誌に書いた『ユーゴスラビアのハンドブック』がこれ。
たしか全部で10巻程度のシリーズだったと思いますが、その中の4〜7巻でチェーン・ブレーカーを扱っています。
このシリーズの最も基本となる文献です。

様々な基本タイプの見分け方、目打、色、シートの集合体としての実用版のバラエティ、その他いろいろ、中身が自由に読めたなら、それはそれはスゴい本であることが良く理解できるのだと思いますが、悲しいかなそこまではとても使いこなせません。
それでも豊富な図版や表をたよりに、そこそこは利用できるのがこの本の良さだと思います。

発行年が書かれていないので不明なのですが、古書市場でセットで揃えるのは容易ではありません。

コメント(0) 

スロベニアのチェーン・ブレイカーズ [外国切手]

12524.jpg

スロベニアが1919年に発行したこのシリーズは、なかなか興味深い収集対象です。
僕が最初にこの切手のコレクションを入手したのは、イギリスのフィリップス・オークションであることが、残してあるインボイスからわかります。

最初は、よくわからずに取りあえずコレクションとして買ったのですが、調べるとユーゴスラビアで古くに出版された解説書の4〜7巻でこの切手を扱っていることがわかり、いろいろと手を尽くしてそれを入手。

もちろん中身は英語ではないので、さっぱりわかりませんが、図版や表などから取りあえずわかることから始めて、もう十数年は経ちますがさっぱり進展がありません。

で、上の画像ですが、5 vinara のタイプ分類で上段左から右へ1〜5、下段左から右へ6〜10です。この他にもあるのですが、取りあえず10分類をお見せしようかと。
この分類が、シート上の分布を示す単位になるので重要です。
まぁ、震災切手のみたいなものでしょうか。
分類の基準は、印面画像そのもので、特に後背の印影がポイントになります。

この切手は、多量に集めて分類を楽しむ切手なので、おいそれと重品を処分できないのです。
コメント(2) 

『英国切手部会報』192号 [文献]

12518.jpg

昨日、画像の『英国切手部会報』192号が到着。
今号は、山田邦博氏による「イギリス切手印刷」が大部を占めています。
イギリスの切手印刷史の概説的な記事で、一通りの流れを知るには程よい情報量だと思います。
この記事のミソは、単に歴史的流れを解説したのみではなくて、最後に「過去と現在のイギリスの主な印刷会社の概況」という独立した章を設けて、会社別に社史や製品についての解説を要領よくまとめている点だと思います。

こうした記事は、意外と盲点で少ないので、なかなか有益なものでした。
コメント(0) 

Vera社 [雑記]

イギリスの整理用品及び文献商である Vera Trinder Ltd より荷物が到着。
荷物の中に、クリスマスカードと共に手紙が1通。
用件は幾つか書いてあるのだけど、その中に面白い記述が。
「貴方との取引が長期間であることを嬉しく思っている。ところでここ数年、日本からの注文が増えているのだが、我社は日本でそんなに有名なのか?貴方が宣伝してくれているのか?」と。

確かに、僕が取引を始めた25年程前は日本で Vera 社を知っている人は、僕の周辺には1人しか居なかった。
でも、最近はちょっと熱心に海外の新刊文献を買っている人には、かなり浸透していると思います。

僕はというと、新刊についてはアマゾンで買えるものはアマゾンで買うし、アマゾンで買えない文献はドイツ、イギリス、フランス、米国の文献専門商を利用しています。
つまり、アマゾンが出来てからは、文献商との取引は若干少なくなったという感じですね。

Vera 社は、ギボンズのあるストランド通りから脇道に入った所にある小さなビルの地下にあるので、よほど気をつけていないと入口を見落としてしまうのですが、店内は文献好き、整理用品好きには楽しい空間だと思います。

昔と違って決済方法も簡単だし、こういう特徴のある店は世界中に良い顧客が自然と付くのでしょうね。
ただ、昔を知っている者からすると、最近の Vera 社はちょっと面白くない。昔の方が幅広い品揃えで文献などを扱っていた気がします。
コメント(0) 

オーストリア1890年シリーズ [外国切手]

12517.jpg

外国切手を長い間いじくりまわしていると、専門外のものでも色々とそれなりに集って来ます。
まぁ、それだけ寄り道が多いということなのですが、それに比例して知り得ることも多いわけで、考えようによっては、切手を大いに楽しんでいると言えます。

画像の切手もそんな1つで、オーストリアが1890年に発行を始めた凸版切手シリーズ。このシリーズは変化がとても多いので、安価な使用済を量を集めて楽しむことができます。

手元にある切手の量があまりに多いので、仮貼の途中で一休み、二休みの状態です。
画像は仮貼の1リーフで、上に『ミッヘル』番号を書いて、後はひたすら貼って目打を書込んだ状態。あまりの多さに目打を測るのが嫌になって、放ったらかしたままなのです。このシリーズは、目打が一番重要です。
多分全部仮貼すると、ギボンズアルバムに5冊位にはなると思います。

こんな楽しい切手もあります。
コメント(0) 

満州切手 [外国切手]

12516.jpg

満州切手、好きですね。
好きなのですが、カタログコレクションです。
まだまだ完集ではありません。90数パーセントまで集めましたが、数枚欠けたままで10年は経っていると思います。

人気が無いというか、日本切手収集家が関連地域として誰もが集めているわけでは無いので、素直なものならリーズナブル。
ただ、カバー関係で郵便史が絡んでくると皆さん実弾を突っ込んでくるので、そうなると大変ですが、僕には無関係です。

集めるには種類的にも手頃だし、切手としても良いものが多いと思います。

満州切手の解説書も発刊されて随分経つので、ここらへんで以前の内容を上回る本を誰か出してくれないでしょうか。
コメント(0) 

ワイルディングの原点? [外国切手]

12515.jpg

僕が3作品目の国際展出品資格を狙っているのが、このワイルディング・シリーズ。
実は、6年程前に全日展に出品した時には、もう少しというところで資格獲得を逃しています。まぁ、内容的には逃しても仕方が無かったのですが・・・。

で、上の画像ですが、そのワイルディングの原点とも言えるリーフかも知れません。
リーフの製造年は1977年と印刷されていますから、35年も前です。

クラウン透かしの使用済単片のリーフですが、この頃は今は無くなってしまった大沢スタンプからせっせと紙付を買っていた時期で、そんなのを剥がして作ったのではないかと思います。

もちろん、この時分からずっとワイルディングを追っかけていたわけではなくて、途中何度も休み休みと言うか放置しながらの収集で、この頃から真面目に集めていたら、今頃はワイルディングの大収集家になっていたことでしょうね。

というわけで、僕のワイルディング収集は、こんなリーフを作ったことがきっかけになっているのかも知れません。
やっぱり収集の基本は、使用済単片です。

明日は、お酒を飲みに行ってしまうので更新はありません。

コメント(0) 

Stanley Gibbons "Collect British Stamps 2013" [文献]

12513.jpg12514.jpg

アマゾンから Stanley Gibbons 社刊行の "Collect British Stamps 2013" が到着。
ギボンズ社からは、各種のイギリスカタログが出版されていますが、これは最も初歩的なオールカラーのカタログで、日本で言えば『組合カタログ』や『さくらカタログ』に該当するもの。

僕は、久しぶりの購入になりますが、カタログコレクションのチェックリスト用として使っています。

イギリスには "Stoneham" というカラーカタログもあるのですが、こちらはかなり分厚いので使い道によっては、"Collect British Stamps" の方が使い勝手が良いのです。
具体的な採録内容は、上の画像を見てもらえれば感じがつかめると思います。
カタログは、使う用途によって各種を使い分ければ良いと思っています。

170mm×240mm、232ページのボリュームで、アマゾンで送料無料1979円でした。
コメント(0) 

『カナイ・パブリック』第141回 [文献]

今日は、大阪でジャパンのオークションでした。
仕事でなければ、出掛けるところですが、世の中そんなに甘くはありません。
でも、結果的には行けなくて正解でした。
北陸線が荒天のため特急は終日にわたり全面運休です。冬の北陸ではよくあることなので、「ああ、またか」みたいな感じですが。

12511.jpg12512.jpg

上の画像は、1976年12月ですから、今からちょうど36年前のカナイ・パブリックのカタログです。
この時の目玉はズラリと並んだ大正白紙。オークション全体から見れば、出品物の一部分を構成するに過ぎない量ですが、それでも176ロットに未使用・使用済・カバーと一通り揃っています。
無双罫の銘版付も目打違いで複数が出品されるなど、全体的になかなか得難い内容で、その一部が上の画像でご覧いただけます。
コメント(0) 

混貼もいいと思いますが [外国切手]

12507.jpg

上の画像のようにベタベタと貼られてあるカバーって、日本切手の収集では特に嫌がられるのではないでしょうか?
でも、僕は特に気になりませんね。

5サンチーム緑+5サンチーム橙+15サンチーム+25サンチームで合計50サンチームの米国宛書状で、珍しいものではありません。

抹消印は "Le Mans Gare 1921, 11, 21" で、貼付切手のうち5サンチーム橙の発行後4ヶ月目の使用例です。そして、緑の5サンチーム切手はそれ以前のもの。
つまり、このカバーには新旧の5サンチーム切手が貼られているので、過渡期を示す使用例として位置づけられると思います。

こうして考えると4種類の切手が貼られていても、このカバーが貼られるのは新切手である5サンチーム橙のリーフがピッタリではないでしょうか。
コメント(3) 

郵便局って、やっぱダメだわ [雑記]

昨日の話し。
夜、帰宅したら某所から荷物が届いていました。
が、しかし、荷物をよく見ると水濡れでダンポールがブヨブヨです。

中身はよくわかっているので急いで開けると、中に泥まで入っています。
「えっ、なんで泥なの??」
なのですが、心配なのは中身。なにしろ紙物です。

あー、やっぱり一部は中身まで湿気が通ってしまい、捨てる運命に・・・。

取りあえず、使えそうな物をヒーターの部屋で乾かして一段落なのですが、一体なんでこうなっているのか・・・。
荷物を受け取った家内に聞くと、持って来た郵便局の配達員は何も言わずにハンコを押して去っていったと。
でも、おかしいよなぁ・・・。配達員が水濡れに気付かないなんてことはない。
と思い、ご近所の配達局へ電話。

郵便局から、現状把握のために局員が来て、話しをした後に箱を確認して持っていきました。
その1時間後。
実際の配達員がやって来て、「実は重い荷物だったので、配達の時に水たまりに落としてしまった」「でもすぐに引き上げたので何ともないと思った」と。

もう、こうなると完全なおバカちゃんです。
水たまりに落とせば、濡れますよ。それを大丈夫だと思って一言の断りもなく置いていくなんて、常識なさすぎ。
配達時に「すみません、落としてしまって濡れました」の一言があれば、受け取った家内は、すぐに開けて対処したはず。

郵便局の配達員は、下請けの契約社員かアルバイトみたいな感じで、見た感じでは70才に近そう。確実に60才中頃は過ぎているような、客への接し方を知らないヨレヨレのジジイです。
説明に来た時も、申し訳なさそうな態度ではなく、郵便局から言われたので来た。みたいな感じが見え見え。

輸送業にとって、間違いなく、無事故で配達するのが品質なはず。
郵便局って、品質なんて全く頭に無い感じです。
あれでは、全く話しになりませんね。下請けの社員にまでしっかりと「輸送とは何か」ということをしっかりと教育して欲しいものです。

あんな感じだと、郵便局を応援したくなくなりますね。
僕のところは、普段から荷物が多いのですが、事故率が高いのは郵便局とクロネコ。
佐川が一番安全で、ここ20年間ほどの記憶では事故はゼロです。
コメント(2) 

次回の国際展出品は [雑記]

まぁ、色々と考えているのですが、次回の国際展出品は来年のブラジルにしようかな?と。
でも、まだコミッショナーが決っていませんね。大丈夫かしら?

以前に「ブラジルに出そうかな?」と、某氏につぶやいたところ、「じゃあ、コミッショナーで行く?」なんて言われちゃいました。
冗談ではありません。
30代までは1週間連続で休めましたけど、今は3日連続がムリ。
コミッショナーになると、10日〜2週間は拘束されますから。

仕事で、何が起こるか、いつ呼び出しがあるかわかりませんからねぇ・・・。
特に本店(いや、本庁)の連中と来たらねぇ。
人の都合など全くかまいませんから。

せめて、作品だけでもブラジルに行かせたいです。
なんだけど、作品の構想・構成ともに今までのものを白紙に戻して再構築中です。
ハンガリーの師匠からアドバイスをもらいすぎて、消化不良を起こしている状態ですからね。
でも、やっぱり現地の人の指導を受けられるというのはありがたいです。
いかに今までの理解が足りなかったか、よくわかります。

ちょっとがんばりましょう。

コメント(0) 

" American Air Mail Catalogue " [文献]

12506.jpg

航空郵趣は、とうしても興味が湧きません。
伝統郵趣の航空切手なら良いのだけど、航空カバーだけがズラリと並ぶとどうもいけません。
「なぜ?」と言われても、そうなのだから説明なんてできませんね。

そんな僕でも、重宝するので持っているのが " American Air Mail Catalogue " 全4巻。
スコットの図入りクラシックアルバムを使って、各国の切手をカタログコレクションで集めていると、どうしても使用例としてカバーが欲しくなります。
そんな時の入手条件は、カバーとしての魅力よりも、安価なことが絶対的な条件になるので、そんな中に航空カバーがよく入っています。

クラシックアルバムなので、対象は戦前までですから、必然的に航空郵便の黎明期にあたります。
この時期の航空郵便が非常にややっこしいのは、皆さんもよくご存知だと思います。なにしろ日本発の海外便だってそうですからね。
カバーを入手して、どんな経路で逓送されたのかなど、困った時に役立つのが本書です。

古書市場ではよく見かけるので、入手には困らないと思います。
コメント(0) 

『北陸郵趣』718号 [文献]

12505.jpg

『北陸郵趣』12月号(718号)が、そろそろ購読者の方に届く頃と思います。
今号は、新発見の不統一印とジャペックス参観記が柱です。

不統一印は、全国的に見るとまだまだ未確認の印がたくさんありますね。今回のは、富山の八尾局の消印でドイツでの発見。
僕は、生まれも育ちも神奈川なので、仕事で田舎に来るまでは、ご当地物の消印が今ひとつピンと来ませんでした。田舎に来て初めてその収集熱というか、情熱というのを知ってただただ驚くばかり。
資金の突っ込みようといったら、失礼ながら「クレイジー」と思わんばかりのものがあります。
一時期の信州関係はその代表ですね。同じ地域にご当地物の収集家が2人以上いたら、さあ大変。そんな収集分野です。

ジャペックス参観記は、僕の執筆によるものですが、いつもの作品紹介の他に、最後に郵便史分野を肴に、JPS機関誌である『郵趣』とジャペックス(競争展)との関わりについて、苦言を一言書かせてもらいました。
コメント(2) 

ネパールの初期はがき [外国ステーショナリー]

12504.jpg

久しぶりに、ネパールの初期はがきの新入手品を整理。
このはがきの世界一のコレクションは、友人のオランダ人が持っています。オランダ人なのに珍しく僕より小さな人です。だから威圧感が無くて、非常によろしい。

このはがきの特徴は、分類が複雑で種類が多いこと。
印面、馬、テキスト、飾りがそれぞれ分類の対象で様々な組合せがあり、大きく22種のタイプに分類できます。そのタイプを追求していくと、なかなか骨の折れる分野でもあります。
中には確認数点のみというタイプが3種ほどあって、これらは運が必要ですね。

画像は、タイプ3のリーフで、使用済は確認されていません。
コメント(0) 

外国切手収集家の菊切手 [日本切手]

12501.jpg

むなか、むかし、菊切手ブームと言うのがありました。
競争展でも菊切手の作品がズラリと並んで、僕も私も菊切手。

それに比べると、ここ20年は菊切手が集めやすくなりましたね。
というよりは、これが本来の姿かも知れません。
専門コレクションのキーになるようなマテリアル以外は、すんなりと入手できます。

画像のリーフは、僕の菊切手のアルバムからの1リーフです。
専門収集ではないので、上段の未使用は色調重視で目打は関係無く、1種1枚で入手しやすいものを入れてあります。未使用で目打まで考えると、それはもう専門収集の領域なので、そこまではするつもりは全くありません。
そのかわり、使用済で色と目打を考えて作ってますが、まだ、単線12の "Dull Yellow Green" と、単線12.5の "Dull Yellowish Green" が抜けています。

上から2段目の左端は、「東京・三田局」の発行9日目の使用例です。

外国切手収集家が集める日本切手としては、このレベルで精一杯。
菊切手を集めて20年になりますが、楽しい反面、シリーズ全体的に通して見れるようになるまでは、まだまだです。
コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。