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振り返れば15年も [雑記]

今年1年間、当ブログをご覧いただきまして、ありがとうございました。

切手展などで、
「いつもブログを読んでます」
と、未知の方から声を掛けられることもしばしばありますし、ちょっと更新をサボっていると、
「最近、どうしたんですか?」
なんて、言われることも多々あります。

ハッキリ言って、中身があることを書いているわけではないのですが、長いこと継続しているお陰で、当ブログを読むことが、皆さんの生活の一部(?)になっているのかも知れません。

現時点で、1, 617, 439回のアクセスになっています。
これは「四代目」のブログになってからのアクセス数です。

初代は、今は閉鎖してしまった「郵趣手帖」のホームページ内に「収集日誌」として2003年12月にスタート。
「二代目」は、gooブログに2005年1月にホームページから引越。
「三代目」は、2009年10月に、当時Appleが行っていたブログサービスに引越。
そして、現「四代目」は、2011年4月から。

このように生息場所を変えながも、途切れることなく雑文を書き続け、気がつけば15年続いています。
2011年からの「四代目」だけで161万アクセスを超えているのですから、最初からだと250〜300万アクセスくらいにはなっているのかも知れません。

明日から始まる2019年も、引き続き当ブログをよろしくお願いいたします。

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ネパールの初日カバー [外国切手]

画像は、ネパールが1959年4月に通常切手を新シリーズへと切り替えた時に作られた初日カバーです。

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初日カバーを嫌う収集家は意外と多いのですが、僕は専門コレクションを作っているテーマについては、郵趣品として集めています。
特に嫌う理由はありませんからね。

入手した初日カバーは、当該切手の未使用ページと同じか、貼り切れない時には次のページに貼り込んでいます。
もちろん競争展出品には使えませんが、初日カバーがあると一見地味な伝統郵趣のアルバムが華やかになって、楽しくなる効果があります。
画像のカバーも派手で目立つカバーなので、気に入っています。

また、これは意外にも隠れた使用法なのですが、同一の切手で印刷時期が問題になった時に、初日カバーの切手を初回印刷のメルクマークとして使う利点もあります。
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和田製桜切手半銭 [雑記]

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最近は、なぜか人気が出てきて集め難くなってしまった手彫切手の偽造品。
オークションにロットが出ると、それなりに売れています。

画像は、手彫偽造コレクションの和田製からの1リーフ。
僕の手彫切手は、ホンモノよりもニセモノの方が、はるかに充実しているのですから笑えますね。

「たかがニセモノ」と言ってしまえばそれまでのことなのですが、ニセモノにもホンモノと同じように色々とタイプバラエティがあるので、これを揃えたりするのが意外と難しいのです。
例えば、ホンモノの方は切手商でもオークションでもタイプ別、版別、ポジション別にして売るのが主流ですよね。
ニセモノものの方だって、タイプ別やポジション別があるのですが、こんなものを分類して売る店などありませんからねぇ・・・。
だから、ゴソッと買ってチビチビと自分で分類するわけで、穴の開いた部分がいつ埋まるのかなどは、偶然がなければ無理というもの。

画像のリーフの下4枚は全て「キ半銭」。
左からタイプ5、6、7、8で、切手の下には各タイプの特徴図を図示しています。
偽造切手ならではの、「キ半銭」のシートがあるくらいですから、バラエティも多いのです。
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最初ということ [雑記]

先日届いた『郵趣』。
いつものようにパラパラと見るだけなのですが・・・。

最初に目についたのは「日本国際切手展2021(仮称)」開催決定のニュース。
先頃バンコクで開催されたFIP総会の模様が、1ページカラーで紹介されていました。
ネットではよく知られた事実でしたが、メジャーな紙媒体誌では一番早い(?)報道だったかも知れません。

で、それを受けてJPSの福井理事長が、1971年の国際展(FIP公認展ではありませんでした)について書かれていました。
僕の切手収集は1972年からなので、71年展についてはリアルタイムでは知りません。
ただ、僕より上の世代の方々は実際にご覧になっており、FIP展では無かったにもかかわらず、切手展全体の印象が、後のFIP展(81年、91年・・・など)を上回るほどの強烈なインパクトとして残っているようです。

僕の国際展経験は1981年の東京展が最初で、これは高校生の時。
週末を2週続けて通い、4日間の参観でした。
もちろん高校生でしたから、その多くは未知の切手ばかり。
そんな中で、ズラリと並んだ手彫切手に圧倒され、米国1851・57年の3セント切手のコレクションを見ては「いつか、こんなコレクションが作りたいなぁ」と思い、牧野氏の震災切手を見ては「こんな切手でも出せるんだ」などと極めて失礼な感想を持ったりしました。
この81年展の印象は、自分にとって最初の体験として、「大人になったら、自分もこんなコレクションを!」という気持ちとともに、今でも鮮明に覚えています。
ですから、ある意味において、今の僕の原点は81年展から始まったとも言えます。

人間は、その習性として最初の経験や体験が最も強く印象として残ります。
ですから、僕の中では91年や01年、11年の各国際展は、気に止った作品についてはメモを残してはありますが、切手展全体の印象はほとんど残っていません。
たぶん、日本で国際展が繰り返し開催されたおかげで、次々と印象が上書きされてしまい、心の中に残っていないのだと思います。
つまり、国際展慣れによる無感動とでも言いましょうか。

2021年の国際展会場。
きっと、そこには初めて参観される方も必ずいらっしゃることでしょう。
中には、ズラリと並んだ作品群を見て「自分には関係のない世界だ」と、マイナス的に思われる方も居るかと思います。
しかし、逆に手頃な作品を見つけて「これなら自分でも!!」と思われる方も必ずいらっしゃるはずです。

2021年の国際展で得た最初の体験が、10年後、20年後に花開く可能性へのきっかけになれば、どんなに素晴らしいことでしょうか。
初めて国際展を参観される方に、感動を呼ぶ切手展になってほしいと思います。
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『桜切手 和紙仮名入 プレーティングブック』 [文献]

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前回ご紹介した『明治前期の大阪肥後航路と汽船便』程ではないものの、今年読んだ文献の中で、それなりにインパクトがあったのが本書。

桜切手の中でも難物がズラリと揃った和紙仮名入の専門書ということで、それだけでかなりのインパクトがあります。
従来なら、ドクターの名著『墨六』が唯一まとまった文献でしたからね。

本書は「プレーティングブック」と名乗ってはいるものの、各切手の解説も細かく記されていることから、和紙仮名入切手の解説書とも言えます。
そこに示された各種データも、過去から現在までの主要コレクションを利用していることから、各切手の使用データを始めとする、通常我々が目にする各種データの大要が理解できるものとなっており、プレーティングブックのみに留まらず、強力なデータブックとしての性格をも合わせ持った内容です。

本書は、当該切手の現時点での一つの到達点を示しているのではないでしょうか。
その点において、本書は日本切手の一般教養的な読物として、広くお勧めできるものです。
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『明治前期の大阪肥後航路と汽船便』 [文献]

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今年も数多くの郵趣文献が出版されましたが、どれか1冊と言われたら迷うことなく本書をあげます。

書名では大阪〜肥後間と限定されていますが、同区間を語るには、それより東の横浜や東京までの区間をも語らなければ全体像が掴めないのですが、本書ではその辺のことについても、必要に応じてしっかりと記されています。
そのため、本書の主題をクッキリとした輪郭で、見事に浮かび上げることに成功しています。

大阪肥後間の逓送は初期の陸路便に始まり、汽船便、そして汽船便と汽車便を併用した各逓送について、その歴史的な背景や逓送実態を、史料や使用例を示しながら具体的に解析して語っていることから、本書には大河ドラマのような郵便史が記されています。

本書には、表や地図、挿絵、新聞記事や広告、そして使用例などの参考資料が適切な部分に挿入されていることに加えて、文章もわかりやすいことから、当該地域への興味の有無にかかわらず、郵便史に興味のある方に、広くお進めできる書であることに間違いありません。
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中国・天安門シリーズ5版 [外国切手]

画像は、ボストークの中国図入りアルバムからの一部分。
新中国最初の通常切手である「天安門シリーズ」から、上が4版で、下が5版です。

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「天安門シリーズ」は7版まであって、それ以外に東北貼用と旅大貼用がありますが、未入手なのは上の画像の3枚。

この5版は高額面切手で、特に未入手の3枚(額面5万、10万、20万円)は超高額。
額面20万と30万円は、未使用だと各々が数十万円というシロモノ!!
僕などは、右端の額面3万円が入手できてる点だけでも、上出来だと自己満足しているレベルです。

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ネパールのコレクション [外国切手]

僕のネパールのコレクションは2つに分かれます。

1つは専門コレクションで、ファーストシリーズとセカンドシリーズ。これは両者を合わせて何度か全日展に出したのと、セカンドシリーズのみでJAPEXに出品しています。
あと、難物である初期のステーショナリーもここに入りますね。

そして、もう一つはカタログコレクション。
これは1990年までの切手を1種1枚と田型で揃えていて、こちらは完収済み。
初期以外のステーショナリーの方は、若干の穴が残っています。

下の画像は、田型のカタログコレクションから1954年発行の通常切手のリーフ。

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田型をこんな感じで揃えています。
単片のみでなく、田型でも揃えるところがこだわりの一つ。

田型でも揃えておくと、意外と助かることがあるのです。
例えば、非競争展にネパール切手の概説的な作品を出品するときに、単片ばかりでは単調になってしまうのですが、田型があると変化のある作品に仕上がります。

昔のジュニア向け入門書には、田型の大切さが必ず書かれていましたね。
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横浜から大坂へ [日本郵便史]

下の画像は、横浜ボタ印で抹消され、大坂へ送られた小判葉書。
使用例としては、ありきたりで面白くないものとして、小判葉書の束の中でずっと眠り続けていたものの1枚です。

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そんなマテリアルでも何か面白味がないものかと思って、じっと見ていたら横浜から大坂へ翌日配達で意外と早いことに気がつきました。
データは下記の通り。

横浜18年6月21日ロ便
大坂18年6月22日リ便

当時の東海道本線の開通区間は、
新橋〜横浜
神戸〜大津
長浜〜大垣
間だけですから、鉄道で一直線というわけではありません。
ですから、鉄道による逓送で無いことは確かです。

消印から、横浜が朝便であり、大坂が夕方便であることがわかるので、船便を利用したことが特定できます。
こうして見てみると、今まで駄物としか見ていなかったマテリアルでも、リーフに色々と書き込めますね。

欲を言えば「船函」印付きが欲しいのですが・・・。
欲を言えば切りがありませんねぇ。
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『呉ポスト』終刊 [文献]

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先日、『呉ポスト』の編集人さんから1通の葉書が届きました。
そこに記されたのは同誌廃刊の挨拶。
ご高齢だったので「いつかは・・・」とは思っていましたが、いざ現実になると極めて残念でなりません。

画像が最終刊となったもの。

昭和31年創刊で、数えること754号です。
これより号を重ねた郵趣誌は他にも数種ありますが、1人の個人が編集・発行したものとしては、最長、最多号数ではないかと思います。

せっかくここまで号を重ねたものなので、スタイルを変えてでも、誌名を受け継いで継続発行してくださる方はいませんかね?
興味深い雑誌だったのですが・・・。
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ネパール・ファーストシリーズ1anna [外国切手]

超久しぶりのネパールです。

競争展に出す時に悩むのが、下のようなシートです。
ネパールの場合、その性格上どうしてもシートが多くなります。
というのは、ネパールのファーストシリーズは中国の大龍切手と同じように、印刷時期のセッティングを示すのは、シートでないと無理だからなんですね。

下の画像は、1annnaで、セッティング22。

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クラッチを逆位に入れてしまったポジションは8、9、19、48。
これでセッティング番号が特定できます。

問題なのはここからで、セッティング22は郵便用ではなくて電信用に印刷したもの。
ですから、使用済は画像のような三日月形の電信消しかありません。

これを競争展の作品の中で、どう位置づけるか?
入れないとファーストシリーズとしては中途半端だし、でも電信用の印刷だし・・・。
扱いに難しいですねぇ・・・。
どうしたものかと。
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新小判切手2銭の銘版 [日本切手]

新小判切手の2銭には「大日本帝国政府大蔵省印刷局製造」銘版と「大日本帝国政府印刷局製造」銘版の2種類があります。
皆さんも、この2種類を揃えるべく努力されているのではないでしょうか?

下の画像は、たまたまカバーの状態で片銘版ずつ入手した「大日本帝国政府大蔵省印刷局製造」銘版の拡大画像。
リーフには、2通を仲良く並べて貼付しています。

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右は加賀の小松局の二重丸印。
フラフラな状態ですが、なんとか読めるのが救いでしょうか。

左は、ボタ印の中で最も印影が美しくない大阪局。

まぁ、単独では2通ともつまらないものなのですが、同じリーフに並べて貼ると、それなりに意義がありそうで気に入っています。
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旧小判4銭 [日本切手]

画像は、小判切手のアルバムから旧小判4銭の1リーフ。
作ってから20年ほどになりますかね。

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今年のJAPEXの作品に、旧小判4銭切手の専門コレクションがありました。
JPSのホームページで出品作品が公表されて、最も楽しみにしていた作品の一つが、この専門コレクション。

新小判の赤2銭切手の専門コレクションは見る機会がありますが、旧小判4銭の専門コレクションを見る機会はなかなかありません。
なぜ注目していたのかと言うと、それは色と紙の関係。

今を遡ること数十年前。
JPS広島小判・菊・田沢専門例会から『小判切手』というコレクション本が刊行されました。
1982年のことです。
その中に、4銭について「用紙の分類は用紙だけを眺めるのではなく、刷色との関係で覚えておくと便利」という一節がありました。

僕のような外国切手収集家にとって、小判切手の用紙分類は超難解。
自分で工夫しながら分類はしていますが、実際のところはどうなんでしょうかね?
特に木綿紙なんて、細分されると今でもよくわかりません。

ストックブックに塩漬けの、数十枚の4銭切手。
もちろんチョロ消しばかりです。
今年の冬は、それらを加えてリーフの作り直しをしようかと。
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手彫和紙4銭 [日本切手]

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画像は、即売にて1800円で購入した和紙カナ無し4銭。
消印がフラフラ、しかも潰れているからだと思いますが、お得なお買い物でした。
たぶん僕のように、手彫は二軍、三軍、四軍で、安価に気長に楽しもうと思っている人でないと、買わないマテリアルだと思います。

しかもミソは未版別。
手彫切手の場合、未版別だと版別品よりも安く買えたりします。
僕は、この未版別品が好きですね。
安価に買えて、しかも版別やポジショニングが楽しめますから。
中には、難しくてなかなか区別がつかない場合も多々あって、そんな切手がストックリーフにけっこう溜まっています。

画像の切手は、3版のポジション19。
4銭切手で未確定は、あと8枚あります。
1度ダメでも、1年後や数年後に見直すと確定できたりするから不思議。
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『Railway Stamps』200号 [文献]

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JPS鉄道郵趣研究会の機関誌『Railway Stamps』が昨日到着。
今号は200号記念誌ということで、76ページの増大号。
表紙にも凝っていて、額面数字が「200」の各国の切手がズラリと。こうしたアイディアが面白いですね。

こうした記念号に付き物の会員からの「記念メッセージ」は、どこでも似たようなものなので置いておいて、裏表紙のリーフ掲載図版の樺太の「軍用軽便鉄道開通式記念」特印が素晴らしい。
今まで内地のものについてはチェックをしていましたが、外地は完全にノーマーク。ドキッとしたマテリアル。

解説は、国内外の鉄道郵趣マテリアルを核として、周辺の鉄道史や出来事を中心に展開した読みごたえのある会員諸氏の力作ばかり。
皆さん上手くマテリアルをキーワードに、鉄道を語っています。
今号に限らないのですが、外国の鉄道にもお詳しい方々が多いのにもビックリですね。


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菊1/2銭 [日本切手]

菊切手のアルバムから、1/2銭の最初のリーフです。

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外国切手収集家である自分が作るリーフですから、日本切手収集家のような集め方はできません。
アウトラインが理解できるような、そして安価な使用済切手で区別できる範囲で集めることが基本となっています。

色調はやはり未使用が基本なので、目打は考慮せずに何でも良いので色を揃えることを基本としています。
ここでは、初期から中期の Brownish grey と、中期から後期の Olive grey の2枚になります。
ここで、正当な色調のバラエティを未使用示して、次のチョロ消し使用済で色調と目打のバラエティに繋げます。

使用済では退色が懸念されますが、その前に未使用で示しているので、使用済でも退色していないものであることが、未使用との比較によって示すことができます。
チョロ消しの使用済ならばいくらでもあるので、色調と目打の関係を一通りは示すことができますが、残念ながらこのリーフでは単線目打12.5の Olive Grey が未収。

そして、最後に使用例の代表として帯封を示しています。

製造面はあくまで未使用が基本なのですが、未使用で揃えることは値が張るので専門収集家以外はなかなか手が出ないのが現実でしょう。
ですが、未使用と使用済を上手に組み合わせることによって、専門外の収集家であってもある程度までのコレクションを作ることが可能となります。
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