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フランス・ナポレオン20サンチーム [外国切手]

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上の画像は、フランスが1854年に発行した20サンチーム切手。
この切手は、フランスのクラシック切手の中でもセレスの20サンチーム切手と共に駄物扱いされています。

駄物扱いということは、それだけ発行枚数が多いということで、また、バラエティが豊富ということでもあります。

画像は、タイプ1のものなのですが、両極端の色調を並べてあるので、その差がよくわかると思います。
色調は14種に分類されていますが、右の暗い青色は1856年頃の色調で、左の青色は1858年頃の色調ということです。
この切手を収集するには、色調名も含めて『スコット』カタログは適当ではないので、突っ込んで集めるには『イベール』専門版が必要です。
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ちょっとだけ片付け [雑記]

皆さんも、郵趣関係の年末大片付けをしている頃ではないでしょうか?
僕のばあいは、大ではなくて小片付け。
なぜなら、最早、大片付けは不可能な状態だからですね。
あと一部屋あれば、なんとかなるのですが、3LDKの借家ではもう限界。

というわけでして、机の上にうず高く積まれた1年分の郵趣雑誌を分類して整理する程度で、かなりの時間がかかります。
こんなことをしていると、間からすっかり忘れたマテリアルが出て来たりして、思わぬ楽しみができたりします。

明日の予定は、家内と買い出しと年賀状作りです。
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エジプト1872年 [外国切手]

エジプト初期の切手は、どれをとっても製造面のバラエティに事欠かないので、極めて興味深い収集対象です。

この初期切手は、発行年により幾つかのタイプがあるのですが、僕が気にっているのは下の画像の1872年タイプ。

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これ以前の1867年タイプは、平版印刷なのですが、この1872年タイプは凸版印刷なのです。つまりエジプト切手最初の凸版印刷ということになります。
だからかどうかは知りませんが、仕上がりが稚拙な感じがしますよね。
僕にしてみると、この稚拙な感じがいい感じなんです。
スフィンクスの顔なんてどうでしょうか。なんかユーモラスでいい感じですよね。スフィンクスを描くエジプト切手は、それこそ沢山ありますが、どれも上手すぎて面白くありません。

この切手は、スフィンクス特有の威厳な感じがしないどころか、ネコのように見えます。
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" The Philatelist Magazine " 新年特別号の短文 [雑記]

今日は、" The Philatelist Magazine " の新年特別号に掲載の短文を書きました。
文章がちょこっとと画像1点です。
フランスのナポレオン20サンチームを題材に、冬眠中のフランス切手を来年は再開しようかという筋書き。

" The Philatelist Magazine " は、今までは試行発行期間だったのですが、次号から有料化になります。
ぜひ、皆さんにも購読いただきたく、お願い申し上げます。
僕が連載している文献紹介は、今後も2冊づつ紹介していくつもりです。

購読手続は、ネットで下記からできますので、よろしくお願いいたします。
https://docs.google.com/a/kitte.com/forms/d/1fO3pHS69eIgcl1ftG95ayRIu0k9L92V9Yb7gQP93uY0/viewform
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フランス船内印 [外国郵便史]

2日続けて予定外の宴会が入ってしまい、更新が止まってしまいました。

画像は、金閣寺を描いた絵葉書を使ってフランス船内で差出された Merindol 宛の葉書。

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これだと見難いので、船内印の拡大画像を下に載せておきます。

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マルセイユ・横浜間のラインNで、1902年12月13日の使用例ですね。
左下には Merindol の到着印があって12月30日です。

このラインNは、時代と共に以下のように変遷しています。
・1862〜1870年:スエズ・香港
・1870〜1871年:マルセイユ・香港
・1871〜1887年:マルセイユ・上海
・1887〜1910年:マルセイユ・横浜

こうしたことがわかって来ると、1910年の使用例が欲しくなって来ます。
日本切手なら台切手は菊でしょうけど、日本物はお高いので、画像のようなフランス切手の使用例でも全くかまわないというか、どちらかと言うとフランス切手での使用例の方が欲しいですね。
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クリスマス切手 [外国切手]

世界各国で、様々なクリスマス切手が発行されています。
何しろ、クリスマス切手専門の収集家が居るくらいですからね。

我家は日蓮宗ですから、葬式にはもちろん坊さんが来ます。
でも、なぜか僕のばあいは幼稚園から高校まではキリスト教系でした。
だから幼稚園の頃から聖書の時間がありましたし、もちろん礼拝も。そうした意味では、平均的な日本人よりもクリスマスには近い位置に居たと思います。

で、今日は数あるクリスマス切手の中から、気に入っているもの1セットです。

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イギリス1983年発行のもの。

メインのテーマは鳩で、全ての切手に鳩が出て来ます。
僕のお気に入りは、特に12 1/2 P と 28 P の切手で、どちらも美しさと、どことなくホッとした気分にしてくれます。
図案的に難しいのは、16 P ですね。トーテムポールのような彫刻が3体ありますが、これは東方の3博士を現しています。
注目は 20 1/2 P で、雪が積もった傘が描かれていますが、その部分が世界地図になっています。

それでは、皆さんも良いクリスマスをお過ごし下さい。
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木曽森林鉄道と風景印 [風景印]

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画像は、長野県上松局の風景印。
描かれているのは檜の森林と、それを運び出すために敷設された木曽森林鉄道で、蒸気機関車は木曽森林鉄道1号の機関車だそうです。
アメリカ、ボールドウィン社製のもので、特徴的な形の煙突を持っています。

この森林鉄道は、一度廃線になったのですが、その後に観光資源として一部路線が復活して、春から秋にかけて2キロほどですが運行しています。
現役の頃は日本一の路線延長を誇っていたのですから、現在乗れるのは一部の極めて短い路線です。

森林鉄道資料館もあるので、森林鉄道や軽便鉄道好きには良い施設のなのだと思います。
僕は、まだ一度も行ったことが無いので、話しのネタに一度は行ってみたいですね。

この風景印、鉄道が描かれたものの中では好きなベスト10に入っています。
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フランスの番号印 [外国郵便史]

フランスと言えば、菱形番号印。
これなら、外国切手に興味が無い日本切手収集家でも知っていると思います。
なぜなら、在横浜フランス局の「5118」印がそうですからね。

フランスのクラシック切手を集めていると、その番号印の番号数字に大小の区別があることに、すぐ気が付くと思います。

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上の画像は、小タイプで「1818」。これは Lyon 局で、下は大タイプで「282」。Bagneres de luchon 局ですね。

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この小数字から大数字への変更は1863年でした。
普通に考えると、数字の大きさを変えただけで、局番と局名は同じだと思いますが、この時には番号の付け直しをしています。
つまり、小数字と大数字では同じ番号でも異なる局ということ。ですから、局名を調べる時には気を付けないと、うっかり違う局名に比定してしまうことになります。
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12月17日 [雑記]

12月17日は、仕事で博多へ行きました。
この日は前日から荒れ模様で、16日の夕方には北陸本線の特急は17日の10時過ぎまでの運休が確定。
JRに勤めている長男に聞くと、敦賀方面への普通とそれに接続する新快速は動くというので、午前3時に起きて、4時50分発の快速で出張へ。
山陽新幹線も広島・新下関間で雪のために徐行があり遅れたものの、なんとか11時30分に博多に到着。

仕事は順調に進んで、帰りは15時09分の新幹線で新大阪へ。
新大阪で乗り継ぐサンダーバードは結局終日運休だというので、仕方なく敦賀行きの新快速に乗り、敦賀で普通に乗り継ぎ、福井へ着いたのは21時30分。

結局、この日は約13時間も電車に乗っていたことに。
通常だと博多まで4時間30分なので、この日は往復4時間も多くかかったことになります。

まぁ、電車の乗ってしまえば自分で運転するわけではないので、多くの人と同じようにヒマなわけですね。
帰りは、出張の復命書を書いたりしますが、それも1時間かかりません。
ですから、その他の時間をどう使うか。

この日は、ちょうど配信になったばかりの " The Philatelist Magazine " をiPadで読みました。
皆さんの中には、タブレットをお使いの人がどれだけ居るか知りませんが、外に出歩く事が多い人は絶対に使われた方がよいですね。

僕はiPadを初代から使っていて、現在は三台目のAirです。
中には、『英国切手部会報』や『ドイツ切手部会報』『鉄道切手部会報』 " The Philatelist Magazine " などの雑誌の他に、ウッドワードの『大日本及び全属領の郵便切手』など100冊程度の郵趣本が入っています。
これだけの本を持ち運ぶのは、重量や容積などの問題から不可能ですが、ipadなら数百グラムの機械の重さだけです。

それに、簡易DTPソフトとも言えるPagesを使えば、電車の中でリーフ作りも不可能ではありません。
例えば、車内でiPad版Pagesでリーフの粗いレイアウトを作り、微調整は家でMac版のPagesで行い、そして出力すればよいのです。

10年前には、思いもしなかった事が今は出来ます。
さまざまのツールを使いこなして、郵趣環境の整備をする。
10年後は、どのようになっていますかね。
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『郵趣仙台』209号 [文献]

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東北郵趣界の重鎮、仙台のS氏より『郵趣仙台』209号をご恵贈いただきました。
いつも、ありがとうございます。

今回も、10ページの誌面に興味深い記事が幾つもあります。
最近、本ブログでもデータ集積形雑誌の必要性について書きましたが、本号に「『東北の鉄道郵便印』のデータ更新」(その16)という記事がありました。
鉄郵印データの更新について、4ページにわたり報告がされています。
特に奥羽本線については、明治時代の路線延伸と鉄郵印の関係を表にまとめられており、なかなか有益な資料ですね。非常に有難いものです。
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震災切手1銭5厘のタイプ2 [日本切手]

下の画像は、震災切手1銭5厘を1枚貼ったはがき使用例の部分カット。
まぁ、どこにでもある使用例ですね。

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消印が、弱くて読み難いですが、データは「岐阜・中津/12. 12. 10/前0-9」。
このはがきは、商業文で裏面には日付を書込む欄が印刷してあり、そこにも「大正12年12月10日」と書込まれていることから、フラフラの消印データを追認することができます。

肝心の貼ってある切手ですが、タイトルにも書いたようにタイプ2。
タイプ2の初期使用は、12月3日のものがあるそうですが、画像の10日もなかなかのものと思っています。
専門収集ではないし、ましてや日本切手は余力のあるときにしか手を出さない身分にとっては、もったいないマテリアルです。
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南方占領地と偽造品 [雑記]

昨日は、偽造品の解説本を紹介したので、今日は南方占領地の偽造品の話題です。

僕の南方占領地切手への興味は、学生時代からありました。
ですが、本格的にカタログコレクションを目指すようになったのは遅く、就職してからになります。
その理由は、
1 高価な切手が目白押し
2 扱っている切手商が少なく、切手商の知識もあやふやな所が多い
3 偽造品が多く、自分では真贋が区別できない

ということですが、1は自分では解決できないので、問題は2と3でした。
切手商については色々なレベルがありましたが、特に加刷切手は森下とカナイ、ギボンズのシンガポール支店から多くを購入しました。
高価な加刷切手は買えないので、安価の切手を中心に、買える範囲で楽しむという作戦です。

偽造品の見分けについては、最近でこそ日本語の良い文献が増えましたが、30年弱前には余りなく洋書が中心でしたので、それらを購入したものの貧相なコレクションには「猫に小判」的な文献でした。

下の画像は、その後に国内で刊行されるようになった『南洋』誌からの1ページ。

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平成10年3月発行の同誌11号に掲載の「孔雀加刷の偽造品」で、同誌には多くの偽造品についての解説が掲載されています。
日本には、古くから南方占領地の収集グループが存在しましたが、こうした刊行物での情報公開がされることは少なかったように思います。
そうした情勢の中で、僕のように「南方占領地=偽造品=危ない」という図式を思い描いた収集家が、多かったのではないでしょうか?

今でも、占領地切手の収集家は他の日本切手と比較すると格段に少ないのですが、上記のような事が根底に流れているのではないでしょうか。
30年前と現在では、占領地切手の情報量には雲泥の差があります。
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" Focus on Forgeries A Guide to Forgeries of Common Stamps " [文献]

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偽造切手の研究者として著名な Tyler 氏の著作。
と言っても専門書ではなくて、入門書的な平易な内容で、150種の偽造切手について、国別のABC順に1種1ページで解説しています。

もちろん日本も紹介されていますが、誰もが知っている手彫切手ではなくて、5銭飛燕と塔30銭というところがミソ。
本書の性格が現われています。

偽造に特徴的な部分を拡大図に示し、必ず偽造切手と本物の切手を並べて対比ところが、大変に親切な編集になっています。
また、気軽に読める内容になっているところも、好感度が高いですね。
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古書の中から龍48文1枚貼りカバー [雑記]

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画像は、昭和43年5月の『いずみ』50号に掲載のもの。
『週間朝日』5月号の記事からの要約なのですが、古書の中から出て来た何枚かの切手の中に、龍48文1枚貼りのカバーが出て来たというお話し。

この手の話しは、屋根裏や古い机の中から、米国初期やブラックペニーの大ブロックが出て来たなど、世界的に有名な話しがありますが、日本のこの話しも話題性としては地味ではありますが、これらに匹敵する話しだと思いますね。
龍48文1枚貼りのカバーは極めて少ないですから、調べるとどのカバーか特定できるのではないでしょうか。

取りあえずは、引用先である『週間朝日』の記事を見てみないと。
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ネパール・セカンドシリーズのカトマンズ印刷32Pice [外国切手]

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画像は、ネパールのセカンド・シリーズから1941年発行のカトマンズ印刷の32 Pice 完全シート。
このカトマンズ印刷には、額面ごとに複数のセッティングがあります。
32 Pics にはNo.1と2のセッティングがあるのですが、画像はNo.1の方ですね。

どこで見分けるのかはシートマージンで、No.1は白耳ですが、No.2の方には左右マージンに題字が入っています。
このシリーズを製造面で見る際には、このセッティングが重要になるので、シートは貴重な存在。

以前に全日展で金銀賞をもらった時には、この額面にはシートがなくてNo.2の大ブロックがあるだけでした。
その後、No.2の完全シートが手に入り、先日、画像に示すNo.1のシートを入手。
これでやっと、セッティングの違いを説明できるようになりました。

それにしても、ビンボー人にはかなりこたえる手痛い出費にでした、
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『第1次国立公園切手の体系的収集』 [文献]

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画像の文献は、恐らく皆さん既に読まれていることと思います。
今年刊行された郵趣文献(カタログは除く)の中で、僕が楽しめたのは『金井宏之コレクション 日本手彫切手』と本書の2冊のみ。
あとは、ちょっとね・・・。

本書は、僕にとっては全くの門外漢であるだけに、なおさらツボに嵌ったのかも知れません。
国立公園切手専門家ならではの蘊蓄が随所に散りばめられており、この手の解説書にありがちな通り一遍の薄い解説だけではなく、内容豊富な厚みのあるものでした。
一気に読んでしまったのも、僕にしては珍しいことですね。

まだ、読まれてない方はぜひ一読ください。
図版も綺麗ですよ。


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フィンランド1885年と1889年の通常切手 [外国切手]

フィンランドは、その地理的な位置から複雑な歴史を持っています。

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上の画像は、1885年に発行された通常切手で、原版はデンマークの切手を印刷していた会社に頼みました。
だからかどうかは知りませんが、何となくデンマークの小判切手に似ていますね。

それで、下の切手は1889年発行の同じく通常切手です。
1885年の切手と似ていますね。
さて、どこが違うかわかりましたでしょうか?
1つは紋章が微妙に違いますが、もっと決定的に違うところが・・・。
紙とか目打じゃないですよ。違うのは図案の一部。

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印面右側の国名表記が、全く違いますね。
これは、1881年に即位したアレクサンドル3世(フィンランド大公)が、小学校でのロシア語の義務教育化を始めとした、フィンランドのロシア化政策の1つとして、国名表記のロシア語表記を強要した現れの1つなのです。

このシリーズの後になると、ロシアの切手かと間違えるような切手も発行されます。
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原稿 [雑記]

" The Philatelist Magazine " 5号、『呉ポスト』新年号の連載原稿を送ったので、気分が楽ですね。
ですが、すぐに次号に取組まなければ・・・。

ネタが決ってしまえば楽なのですが、そのネタ探しに労力の半分は費やすします。たぶん、原稿を書かれる方は、皆さんそうだと思います。
コレクションを引っ掻き回したり、文献を漁ったり。

ですから、一番楽な原稿は「○○について書いて」と内容を指定されるもので、その逆に苦労するのが「内容は自由ですから、好きに書いて」というもの。

上記の2誌以外の雑誌にも出稿しなければならない記事がありますし、けっこう忙しいですね。

これらの原稿書きの他に、コレクションの整理もありますし、なにしろ本業の仕事もあります。
本業をしないと、ご飯が食べれないし、そもそも切手が買えません。
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第1次国立公園・日光20銭 [日本切手]

画像は、1938年12月25日発行の第1次国立公園・日光20銭の1枚貼りで、フランスの Entraigues 宛のもの。

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横浜局の欧文ゴム印の抹消印は1939年5月27日で、裏面には6月16日の到着印が押されています。
発行5ヶ月後の使用例ですから、極めて普通の使用例ですね。
左上に押されている " Via Siberia. " の朱印がやや薄いですが、アクセントにはなっているので、まぁ無いよりはマシと思っているカバーです。

切手の右耳紙には、トンボが見えているので5×10枚構成のシートのポジション25であることがわかりますが、ただそれだけのことですね。
定常変種が見つかれば、こんなカバーでも出世するのですが・・・。

この使用例は、大昔にカメリア・スタンプのメール・オークションで不落札品の中から選んだマテリアル。

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セレス1871年25サンチーム [外国切手]

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画像は、フランスのタイプ・セレスから1871年発行の25サンチーム切手。
1871年と言うと、日本の龍文切手と同時期ということになります。
龍切手の使用済は高くていつでも好きな時に、好きなだけ買えるわけがありませんが、こちらの切手なら好きなだけ買っても大した金額にはなりません。

昔、渋谷の英国海外郵趣代理部には、なぜかセレスの貼込帖が置いてありました。
英国海外に行ってフランス切手なんて見る人は居ないと見えて、いつでも前と同じ状態だったので時々行っては好きなだけ抜いていました。
そんな時に抜いた1枚が画像の切手で、その一部拡大が下になります。

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なかなか大きな変種ですね。
ナポレオンやセレスには版欠点が多くて、そんなのを見つける楽しみがあります。
問題はそこから先で、ポジショニングのよい文献を知らない事ですね。
ビリヒのハンドブックの中に、ポジショニングの解説が採録されてはいるのですが、ちょっと見難いので、わかりやすい文献が欲しいのですが・・・。
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鉄道五十年祝典 [雑記]

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上の画像は「鉄道五十年記念絵葉書」に特印を押したもので、特に珍しいものではありません。
戦前の特印は、デザインの凝ったものが多いのですが、それらの中でも変形印で好きなのがこの特印で、下の画像がそのアップ。

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蒸気機関車の動輪を組み合せたもので、僕は傑作だと思っています。
使用期間は大正10年10月14日〜17日で、使用局は東京市内1・2等局、名古屋、笹島、大阪中央、兵庫、神戸、門司、福岡、仙台、札幌でした。
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郵趣雑誌におけるデータの記録 [文献]

『呉ポスト』誌に僕が連載中の記事に対して、いつもお世話になっている某氏とのメールの中で『てつゆう』誌の話しになりました。
なぜそうなったのかと言うと、データ集積のことからです。
例えばある消印があって、その消印の最新データはいつなのかとかですね。

そうしたデータを読者からの報告により集積していたのが『てつゆう』や『消印とエンタイヤ』です。
これらの雑誌は、今でも基本文献です。

最近は、こうした雑誌が無いので困りますね。
貴重なデータが見つかっても、報告する場所が無いのです。
変な所に報告してしまうと、埋没してしまいせっかくのデータが生きません。

小酒落れた雑誌は、近年増えて何誌もあるのですが、後年になっても基本文献として色褪せない雑誌が見当たりません。
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コスタリカ電信切手加刷 [外国切手]

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画像は、コスタリカが1911年に加刷発行した通常切手。
台切手は1910年発行の電信切手です。

通常切手に加刷をして、電信切手として使用するのは普通にありますが、その逆はなかなか無いと思います。
加刷のプレートは2種類あって、字間の距離で分類します。
プレート1は8ミリ。
プレート2は9ミリ。
画像の加刷は、プレート1の方です。
このプレート分類については『スコット』などの世界カタログには採録されていませんが、コスタリカの専門カタログには採録されています。
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