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1年後はどうでしょう? [雑記]

30日が燃えるゴミの回収最終日だったので、29日に切手部屋の掃除。
と言っても、根本的に片付けるスペースが無いので、いらない封筒を捨てるとか、机の上に山になっている雑誌類をなんとか整理する程度です。
それでも、ドアから机までの通路幅が若干ですが広くなりカニ歩きが解消され、真っ直ぐに歩けるようになりました。

この掃除の間に、至る所からカバーとか台紙に収まった切手が出て来る始末。
そこで考えたのですが、切手収集家は以下の3タイプに分かれると思います。
1.入手したマテリアルをすぐにリーフへ整理する人。
2.入手したマテリアルは、取りあえずストックブックやストックリーフに仮収納する人。
3.しばらく、そのまま放置する人。

1の代表者は、随分前に亡くなられた丸島さんだと思います。もちろんその他の知り合いにもこのグループの方は何人もいらっしゃいますが、取りあえずの代表として丸島さん。
2が一番の典型例ではないでしょうか。このグループに入る人がもっとも多いと思います。
3は僕ですね。こうなると収集家として失格と言われても仕方がありません。

で思ったのですが、今度からは入手したら即リーフへ。
カバー1枚。切手1枚でも即リーフ行きです。
ではなぜ、今までそうしなかったのかと言うと、リーフとしての体裁を先に考えてしまうからなのです。見栄えとかですね。
今度からは、整理してデータや解ったことを書き出すことが第一の目的になりますから、リーフとしての体裁は二の次になります。
丸島さんのリーフも確かにそうでした。マテリアルが貼ってあって、あとはメモ書きがチョロチョロ書いてあるだけ。

さてさて1年後、どうなっていますやら。

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5銭飛燕の初期使用 [日本切手]

『たんぶるぽすと』1月号の金富善久氏「第3次昭和切手時代、3種の緊急発行切手新解」(下)を見て、ハッとした。

そこで紹介されていたのが、『八日会時報』という前田晃氏が出していたはがき通信。紹介されていたのは金富氏が入手したコピーで、文脈からすると実物はお持ちではないらしい。
その実物を僕は所蔵しており、以前にこのブログでも紹介しています。

で、話しの本題なのだけれども、金富氏によると第3次昭和5銭飛燕の初期使用は、文献上は20年10月10日の奈良と10月18日の京都があるが、写真又は実物として確認できていない。と言う。
実は、僕もそのことが気にはなってはいたものの、出典を明示しないのは郵趣家にはいつものこと程度にしか考えておらず、深追いはしませんでした

ところが、そのあやふやな奈良と京都の例を除いて実物に当ると、この『八日会時報』が最も古い使用例になるとのことで、その実物画像が下のものです。

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僕の所持する画像の物は、恐らく前田晃氏が手元に残されていたものだと思います。
はがき通信なので「楠公はがき」に印刷して、そのまま読者に発送するものなのですが、画像のはがきは宛先も書かれていない未使用の状態。そして、状態もこれ以上は無理と言えるほど最良。

このはがきは、地方の小さなオークションに出品されていたものなのですが、不落札品として数百円で頂いたものです。
実は、入札を忘れてしまい、気がついたら締切日を過ぎていたものの、聞いたら入札無しだったとのことなので、あわてて頂きました。正に幸運。
後に出品者がわかったのですが、前田氏と交流のあった方なので、ほぼ間違えなく前田氏の手元の残品と特定できます。

はがき通信は文献として整理するものなのですが、これだけは飛燕のアルバムリーフのトップに置いてあります。
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『郵趣仙台』203号 [文献]

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東北の重鎮である仙台のSさんから、いつもご恵贈いただく『郵趣仙台』。
10ページ建ての誌面の中で毎号楽しみにしているのが、そのSさんによる「和文ローラー印」なのですが、今回で6回目。
戦前のローラー印を扱った解説なのですが、この分野の解説は過去にも少ないので、なかなか有益な連載です。
将来的には、引用文献として注で扱われるのは間違いないでしょう。

そう言えば、今年のJAPEXでは氏は「大正時代の和文ローラー印」を出品されていました。
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『UPU小判 浅井治コレクション』 [文献]

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僕が『北陸郵趣』2010年12月号掲載の「JAPEX' 10見て歩き」の中で、「U小判3種を8フレームに展開した作品で、この分野では最高のコレクション」と評した作品が本書です。
こうした作品が、コレクション集になるのは有難いですね。

本コレクションの中で一番感心するのが、製造面を未使用でマジメに展開されていること。
小判切手の作品というと使用済単片を中心とした展開で、未使用が疎かになった作品を目にすることが多いのですが、本作品は未使用・使用例のどちらもが、バランスよく集められ展開されており、伝統郵趣の作品として安心して見られるものです。

特に特徴的な展開が1フレーム目で、このフレームでU小判の総論的な解説をされています。

巻末には、本書には正に適任である山田簾一氏による解説が掲載されているので、カラーページ鑑賞の手助けになります。

今月25日に申込みはがきを投函して、今日(28日)到着ですから郵趣サービス社さん仕事を迅速に進めてくれています。有難いことです。
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オープンカバー [雑記]

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画像は、国際展への出品作品からの1リーフ。
元々のカバーの大きさは半分なのですが、裏面を見せたかったのでオープンカバーにしちゃいました。

本例のようにカバーの裏面を見せたいばあい、カラーコピーで80パーセント程度に縮小したものを示して、カバー自体はオープンにしないで、そのまま展示する手法が圧倒的に多いと思います。
僕も以前には、そうした手法で作品を作っていたのですが、どうしても見栄えが悪い。
そりゃ、そうですよね。実物の隣に質感の全く違うコピーが並ぶのですから。

僕はどうしても、その異質感に馴染めなくて、もう10年以上も前からオープンカバーを採用しています。
裏面を見せたい時には、何のためらいもなくバッサバッサと切ってしまいます。
このカバーを開くという行為に抵抗感があって、どうしても出来ないという方がいらっしゃいますが、僕のばあいは、見た目の美しさを優先しているので全く抵抗感はありません。

オープンカバーにする時には、その開く方向をよく考えないと、開いた時に切手や消印のバランスが悪くなってしまい、見るに耐えないカバーになってしまうことがあるので、切る前に切る方向を慎重に判断しなければなりません。

画像のばあいは、切断方向が適切なので切手の位置が中心に集って来ていますが、逆方向に切ると切手が上下方向に離れて展開してしまうので、まとまりのないオープンカバーになってしまいます。
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JPタワー [雑記]

昨日は、東京駅を20時過ぎの新幹線だったので、新橋の第1ホテルで夕食後に丸ノ内イルミネーションを見ながら東京駅まで歩き。

クリスマス前の土曜日ということで、すっかり商業施設となったJPタワーも、賑わっていました。
以前の東京中郵からは、全く想像ができません。

この建物の中に「学術文化総合ミュージアム」と言う東大関連施設が2・3階に入っています。
僕は以前に、てっきりJPタワーの中には「郵政博物館」が入るものだと思っていたのですが、入居するのは「郵政博物館」ではなくて「東大関連施設」が入ると聞いたのは、2011年の夏のことで資料調査で訪れた郵政資料館の担当者の口からでした。

JPタワーに身内を入れるよりも、「郵政博物館」を外へ出した方が算盤勘定に見合うとの判断だったのでしょうね。
でも、やっぱり「郵政博物館」は東京中郵の中にあってこそ意味があるのだと思いますが。
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帰ったけど [雑記]

一応、帰ったのですが、明日また東京です。
今度は日帰り。
5時49分発の電車に乗って、23時51分着で帰って来ます。

移動中は郵趣本が読めるので、まぁ、有意義と言えば有意義な時間です。

と言うことで、明日の更新はありません。あしからず。
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サビーヌ・国内不急便 [外国郵便史]

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画像のサビーヌは、1977年から発行が開始され、次のリベルテに1982年に変わるまで使われた現行切手。
フランスの戦後ものでは、僕はこのサビーヌとリベルテが好きですね。

このカバーに貼られているのは、額面1.10フランの第4次発行のもので、緑色は国内用はがき、第1段階までの封書不急便、そして外国宛印刷物用が発行目的です。
このカバーは、不急便のもので1980年8月4日の使用例。この料金は1979年10月1日〜1980年8月31日までの10ヶ月間のみの使用例で、探すとなると少ないもの。

明日から20日まで出張なので、次回は20日(金)の更新になります。
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イギリス・小型切手帳 [外国切手]

切手帳と言えば、大抵は1ペーンが単片4〜8枚で構成されているのが多いと思います。
携帯性としての大きさも、そのくらいがちょうど良いのではないでしょうか。
日本には、20枚なんてペーンもありますが、あれはちょっと大きすぎ。

下の画像は、イギリスのジョージ6世切手帳で1947年12月発行のものです。

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1ペーンがたったの2枚で構成されていて、これだとちょっと小さすぎですね。
イギリスは切手帳の発行が多い切手帳王国なのですが、この構成パターンのものは、さすがに少数派です。
表紙も白紙で、つまらない。

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取りあえず帰着 [雑記]

取りあえず、帰ってきました。
でも、来週もまた居ません。

今回の出張で、思いもかけない所で郵趣家発見です。
しかも、出張先の同業者ですから、これまたビックリ。
このブログをご覧になっていてくれて、しかも僕がかなり以前(10年は経っていると思います)に書いた『郵趣』の記事まで覚えてくれているとは・・・。
声を掛けていただいて感謝、感謝。
ありがとう、ございました。

そこで、同業者のH氏に「九州で同業者の郵趣家を発見しました!」とメールを送ったら、なんとH氏も出張先で、風景印・小型印収集家の同業者を発見とのこと。
しかも、僕と1日違いで発見とは、すごい偶然です。
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震災はがきの標語入り機械印 [日本ステーショナリー]

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画像のはがきは、震災はがきのタイプ1。
消印は「深川/2. 1. 31/后1-2」なので、昭和2年の使用例であることが解ります。
震災はがきとしては、後期使用例ですね。

ここで注目したいのは「標語入り機械印」ということ。
標語は「勤倹は復興の鍵」(「鍵」は漢字ではなくて、鍵のシルエット)であり、この標語は5局のみの使用で少ないもの。多い標語だと60局以上で使用しています。

標語入り機械印は、大正14年7月1日からの使用なので、震災はがきの主たる使用時期からは外れています。
そんな意味で、ちょっと気に入っている使用例です。

明日から出張なので、次回の更新は14日(土)になります。
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新幹線トレジャー・ボックス [雑記]

廣済堂出版から「新幹線トレジャー・ボックス」という商品が出ています。
新幹線50年の記念企画らしいのですが、内容は豪華本やDVDの他に、新幹線グッズの複製品が中心です。例えば開業当時のダイヤグラムとか、新聞なんかも入っています。

そんな中に、切手が2点。
1点は、ニューカレドニアが発行した「大阪万博」切手。
そして、もう1点が日本で発行された「新幹線開業記念」切手。
郵便局のネットショッピングでの扱い商品なので、そのホームページを見ると「新幹線開業記念」切手はレプリカ扱いなので、たぶん本物ではないのでしょう。しかも、これはシートで収められているそうです。
どんな仕上がりなのか、ちょっと興味があります。
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ネパール初期の航空書簡 [外国ステーショナリー]

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上の画像は、ネパールが1959年に発行したもので、同国では最初の航空書簡。
1〜4版に分かれるのですが、1版が最も印刷枚数が少なくたったの300枚。上の画像が、その1版です。
どこで見分けるのかと言うと、1版にはコーナー四隅に飾りがありません。下の画像が1版のコーナー拡大画像。

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じゃあ、2〜4版はどうなのかと言うと、下の画像です。

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コーナーに、風車のような飾りがありますね、
この飾りは2〜4版に共通なのですが、2〜4版を分類するのは他の特徴から可能なので、全ての版分類が可能です。
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郵趣サービス社の通販 [雑記]

郵趣サービス社から荷物が到着。
11月30日に発送メールが来てから、4日目の到着。
急いでいるものではないので遅くてもいいのですが、アマゾンのヘビーユーザーとしては「いったい何なの?」という気持ち。ちょっと遅すぎませんか。

ちなみに、嫁さんが頼んだニッセンは12月2日に発送メールで、翌日3日配達でした。
個人商店でも、宅配ならよほどの遠隔地でない限りは翌日配達です。

しかも、なんと事もあろうに、頼んだ物が入っていなくて、頼みもしない物が入っているなんて・・・。
僕は、JPSの付属品はほとんど使っていないので、ネット経由の郵趣サービス社の通販はほとんど使ったことがありません。ここ数年で、3回です。
たった3回のうちの1回が、こんな感じだとすると、通販システムの品質に問題がありそうな。
アマゾンは、年間100回は使っていますが、ここ5〜6年トラブルは1回もありません。

ネットのシステムにも問題があって、宅配業者や荷物番号がわからないシステムなのですね。
だから、届くまでどこの業者が扱っているのかもわかりません。

品質ともども、ちょっと時代遅れなシステムです。
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オーストリアの軍事郵便 [外国郵便史]

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在セルビア、オーストリア軍からの軍事郵便で、ウィーン宛のもの。
消印は、「ベオグラード、1918年9月9日」なので、第一次世界大戦末期の差立てになります。
ベオグラードの検閲印がハッキリ押されているのが好ましい。
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『切手画家木村勝の遺した資料 戦後切手1946〜1961』 [文献]

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昨年の『第1次昭和切手』編の続きとして、刊行されたもの。
ページを捲ると「新平和」切手として、後の「新昭和切手」に繋がる試作原画に先ず驚きます。結局は日の目を見なかった原画群なのですが、表面に出て来ないだけで、こうしたものが習作も含めて、他にもあるのでしょう。

記念特殊切手については、スケッチや、不採用になった原画下絵などが沢山採録されているので、歴史的な資料として見るには、興味深い内容です。
特に力が入っているのが『皇太子御成婚切手』に関することで、木村氏の遺した日誌も収録されています。

面白いのが、第1次国立公園「雲仙」のページにある「木村勝メモ」
28年6月15日「(前略)いつものことながら文字の位置を印刷局が勝手に動かすことには同意出来ない。文字の配置も全体の構図上、作者が考慮の上で決めてあるのだから、当然事前連絡があるべきであろう。」と言い、印刷局が相談も無しに勝手に構図をいじっていることに不満を言っています。
当たり前のことで、さすが技官であり自分の仕事に自信を持っていることが伺えます。

ただ、本書の不満な点はボリュームに欠けること。
妙に編集されすぎてしまい、資料性という視点に立つと使い物になりません。これは「第1次昭和切手編」にも言えること。
せっかくの機会なので、ぜひ1次資料として使えるものにして欲しかったですね。

まぁ、見て楽しめる本という点では、本書のような体裁で良いのでしょう。そういう点では万人向けの好著だと思います。
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早くも10年 [雑記]

「十年一昔」と言いますが、この「収集日誌」が今日で10年です。
スタートは、2003年12月1日。「郵趣手帖」と言うホームページを開設して、その中の1コーナーとして「収集日記」として作ったのが最初です。

その後、日記の部分のみを「goo ブログ」に移し、2009年には全体を apple の「me. com」に移し、更に2011年4月に、今の「So-net ブログ」に移転。4ヶ所目なので頭に「四代目」と付けてあります。

この間、集計はしていないので大凡ですが、3,200〜3,500位の記事を書いたと思います。
「ちりも積もれば」ですね。

郵趣の世界で10年以上続いている、ホームページとか日記は数カ所ありますが、手軽に出来るので、彗星のように現われ、そして消えて行くのも多いと思います。

ネツトの世界には色々とあるので、中には「会員限定」とか、最近はフェイスブックなど事前承認が必要なサービスを利用しているところもありますが、このブログは、ネットにさえ繋がれば誰もが閲覧できることで、切手に興味を持つ人なら隔てなく利用できることを目的としています。

コメントについても、公開前の事前承認制をとっている所もありますが、本ブログは郵趣ネタである限り全くのフリーです。ただし、広告目的やアダルト情報など、本ブログと関係無い書込みに付いては、これまでも即刻削除しております。

明日から11年目。
いつまで続くかわかりませんが、内容には特に変化はありませんが、お付き合い下さいますようにお願いいたします。
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