SSブログ
外国切手 ブログトップ
前の10件 | -

ハンガリー・1913年50Fのエラー [外国切手]

戦前のハンガリー通常切手の代表的なエラーの一つが画像のもの。

190831.jpeg

どこがエラーだかわかりますかね?
画像をじっとよく見てください。



答えはポジション13の額面エラーです。
上から2段目、左から3枚目の切手をみると、アレレって感じでしょ。

本来は50Fの額面なのに、この切手だけ35Fになってます。
額面クラッチを入れる際に間違って入れてしまったわけ。

画像のブロックはシートの第1コーナー4×3のブロックなので、このエラー切手のポジションを知るには格好のブロック。
エラー切手を中央に挟んだ3枚ストリップ(カタログ掲載もこの価格)を目にすることがありますが、画像のようなコーナーブロックは貴重で、一度のチャンスで突っ込んで入手した甲斐があったというもの。


コメント(0) 

中国・武漢長江大橋開通記念 [外国切手]

画像は、中国が1957年10月1日に発行した「武漢長江大橋開通記念」2種セット。

190827.jpeg 190827a 4.jpeg

長江に架かる全長1,670mの上下2段構造の大橋が完成したのは、1957年10月。
着工は1955年9月ですから、僅か2年のスピード工事でした。

赤色の8分切手を見ると橋の構造はよくわかるのですが、それが道路と鉄道の共用橋であることまではわかりません。
それがよくわかるのは20分切手で、鉄道が道路の下に潜っていく様子が描かれています。

この橋、第1次5カ年計画の一環として作られたのですが、その中でも重要事業に位置づけられていたとか。
北京と広州を結ぶ鉄道は大幹線なのですが、この橋ができる前は北京から延びた線路も、広州から延びた線路も、長江によって1本の線路として繋がらずに分断されていたわけで、物流のためにも橋(トンネルでもいいのですが・・・)で繋げる必要があったわけです。

作りたいけど、建国まもない中国には未知の大工事で技術もない。
そこでソ連の技術者を招聘して、その技術指導によって作られ、そこで得られた知識がその後の中国で活躍したとのこと。

鉄道が分断されているばあい、人は勝手に乗り換えてくれるけど、貨物は勝手に動いてくれないので手間がかかるんです。
鉄道の効率化って歴史的に見たばあい、貨物をどのように捌くのかという問題が大きいのです。

コメント(0) 

米国・「パン・アメリカン博覧会記念」2セント [外国切手]

写真1.jpg

画像は、米国が1901年5月に発行した「パン・アメリカン博覧会記念」切手の中から2セント。
この「パン・アメリカン博覧会記念」切手は、船あり、電気自動車有り、鉄道有りの当時としては斬新、かつ凹版印刷も冴えた秀作として有名なもの。

この切手の存在は小学生の頃から知っていましたが、子供では入手できない憧れの切手の1枚だったことを、よく覚えています。

最初に入手したのは、大学生になってから使用済のセットを、確かJPSオークションで1980年代前半に入手したと思います。
当時は、使用済みと言えども嬉しかったものです。

画像の未使用は就職してからの入手品で、米国切手のカタログコレクションとしてではなく、鉄道切手として4枚ストリップが欲しくて手に入れたもの。
銘版、そして主題となる黒刷り実用版とフレーム用の赤刷り実用版の版番号が入ったもので、珍しくもなんともありませんが、気に入っています。

この切手の実用版は、赤は12枚なのですが、黒がその3倍の36枚もあるらしいのです。
なんで、こんなにアンバランスなんでしょうか?
以前から不思議に思っているのですが、いまだに解決していません。

コメント(1) 

レユニオン島の地図切手 [外国切手]

レユニオン島と言えば、誰もが日本切手の大ハンドブックを執筆した、ウッドワードの生まれ故郷だと記憶していることと思います。
インド洋のマダガスカル島の東に浮かぶ小島で、フランスの海外県になっています。

そのレユニオン島が1907年に発行した普通切手が下のもの。

19099.jpg

図案は島の鳥瞰図なのですが、切手としての出来栄えは、必ずしも良いとは言えませんね。
島の地図であることはわかるのですが、なんだかこちゃこちゃしていて、「うーん。どうかなぁ」と言ったレベルでしょうか。

ですが、ルーペで覗くと僕的にはちょっと面白いのです。
地図の部分を拡大してみましょう。
ここまで大きくすると、よくわかります。

19100.jpg

島は、標高3069メートルと2631メートルを測る2つの山を中心に、そこから海岸へ向けて傾斜していく地形なのが、切手に描かれた地図からわかると思いますが、その海岸沿いに島の周囲4分の3程度に線が引かれているのが見えますね。(矢印を記した線です)

この線。何かと言えば、当時の鉄道路線なんです。
レール幅1メートルのミニ鉄道なのですが、島の重要な産業であったサトウキビを運搬することが主目的で敷設されていたそうです。もちろん人も運びましたが。

この鉄道、車の普及によって徐々に路線が縮小され1960年代には廃止となってしまったのですが、その後、フランスとの合弁会社により、ごく一部ですが復活しています。

入手当初は「つまらない地図切手」だったのですが、今では「面白い地図切手」となっています。
コメント(0) 

トルコ・イスタンブール国際鉄道会議 [外国切手]

19088.jpg

画像は、トルコの図入りアルバムから1947年発行の「イスタンブール国際鉄道会議記念」3種セット。

図案は、ヨーロッパとアジアを分けるボスポラス海峡から見たイスタンブール市内を下半に、上半には蒸気機関車が牽引する列車を描いています。

この図案なんですが、「蒸気機関車のシルエット」とか「蒸気機関車が引く急行列車」などと説明されることが多いのですが、蒸気機関車の形やイスタンブールという地名、そして、なによりも「国際鉄道会議記念」という発行理由から想像すると、オリエント急行を図案化したのではないかと・・・。

オリエント急行と言えば、アガサ・クリスティの『オリエント急行殺人事件』。
恐らく世界中で最も読まれている鉄道小説で、特に鉄道に興味がない人でも「オリエント急行」の名前は、この小説から知っていると思います。

もし、アガサ・クリスティが居なかったとしたら、これほどまでにオリエント急行の名前が世界中に知られることは無かったでしょう。
コメント(0) 

米国・「輸送機関シリーズ」郵便車 [外国切手]

画像は、米国が1981年から発行を開始した通常切手「輸送機関シリーズ」からの1枚。
このシリーズは、「グレート・アメリカン・シリーズ」と平行して発行されたものですが、「グレート・アメリカン・シリーズ」が人物像ばかりの単調なものなのに対して、「輸送機関シリーズ」は様々な交通機関が描かれているので、良いシリーズにまとまっています。

19085.jpg

左の切手の下端に「1」とある数字は版番号。
米国切手の版番号は、従来だと印面がオフセンターになっていないと読めなかったので、版番号=オフセンターという、版番号優先か、それとも状態優先かというせめぎ合いが悩ましいことではあったのですが、これで解決しました。

画像の21セントは郵便車で、その部分の拡大画像が下。

19086.jpg

側面に"UNITED STATES MAIL RAIL WAY POST OFFICE" と書かれています。
赤丸の中にあるのが郵便車に特徴的な装置で、郵袋をこの装置に引っ掛けて、通過駅などで受け渡しをする装置です。

この「輸送機関シリーズ」は、
米国切手としても良し。
鉄道切手としても良し。
なかなか良い切手です。
コメント(0) 

ドイツ・ゲルマニア時代の5マルク [外国切手]

19084.jpg

戦前のドイツ切手といえば、最初に頭に浮かぶのはゲルマニアでしょう。
1900年発行開始なので、数字に弱い僕でも忘れることはありませんし、シリーズ自体が大きいので単片を主体とした使用済の収集でも楽しめます。

ゲルマニア切手は低額〜中額面の切手なので、その時代の高額面切手は横長で大形の他の図案が用いられていました。
画像はその中の1枚で、最高額面であった5マルク。

この高額5マルクは、ドイツ切手の中でもキーマテリアルとして有名です。
つまり、この切手が有るのか、無いのかで、そのコレクションの位置づけが決まってしまうようなもの。

と、ここまで書けば、画像の5マルク切手を持っている自分は「すげーじゃん」となるわけですが、それがちっとも凄くないわけ。
この切手、国名表記が "REICHSPOST" となっているものと "DEUTSHES REICH" となっているものの2種があるのですが、キーマテリアルになるのは最初に発行された "REICHSPOST" の方なわけ。
画像の切手は "DEUTSHES REICH" となっていますね。
だから、ちっとも凄くないんです。

"REICHSPOST" 表示5マルクのタイプ1は、永遠に僕には関係がなさそうな切手。
せめて、タイプ2くらいは穴埋めに欲しいですねー。
コメント(0) 

イギリス・ワイルディング [外国切手]

リーフの製造年を見ると1977年11月。
だから、1978年頃に作ったものだと思います。

19062.jpg

ワイルディング・シリーズから、クラウン透かしのホワイトペーパー3ペンスのリーフ。
上段左の1枚のみが未使用で、あとは使用済。
子供のコレクションでは、この程度が精一杯といったところの見本ですね。
使用済の出所は、大沢スタンプの紙付だったはず。

切手の下の鉛筆書きは、燐光線の分類です。
中段の1ペンス切手との連刷は、なかなか得難いもので、紙付にこうしたものが入っていると嬉しくなったもので、ここでは2種が揃いました。

大人になってしまえば、貧弱なリーフにしか見えませんが、当時はこうして丁寧にリーフを作っていたもの。
歳と共に、安価な使用済を大切にしなくなってしまったのですが、こうしたリーフを見返すたびに「初心が大切だなぁ」と反省です。

コメント(0) 

スウェーデン・ライオンシリーズ5オーレの2タイプ [外国切手]

先日、友人から聞かれたのが、お題のこと。
カタログを見ても、図版が悪かったり、小さすぎて解らないとのことでした。
言われてみれば、確かにそうかもです。

19059.jpg

ライオンシリーズは、製造面の基本バラエティーが多くて、満足な材料を揃えるには多大な労力(出費も含めて)が必要となります。
僕は、使用済で細々と揃えている段階ですが、なかなか大変な状況ですね。

5オーレにはタイプ1と2の二つのタイプがあるのですが、この分類は基本中の基本で、カタログコレクションでもこの分類だけはしてほしいもの。
なぜなら、原版に由来する大別ですから。

下の画像の左がタイプ1で、右がタイプ2。

19060.jpg19061.jpg

赤丸の中をご覧下さい。
ライオンの足に横線が4本ありますね。
その一番下の横線に注目です。
左のタイプ1は最下段の線が上の線より長いですが、右のタイプ2は上の線と長さが揃っています。
タイプ別は、この他にも見るべき所があるのですが、この横線で分類するのが一番解りやすいと思います。

このタイプ1と2の違いですが、原版彫刻が違うのです。
タイプ1は最初に彫刻されたもので、カナダのブリティシュバンクノート社のプールランドが彫刻したもの。
タイプ2はスウェーデンで彫り直されたもので、彫刻者はウィッケ。

皆さんもこの切手をお持ちでしたら、ここまでのタイプ分類はしてください。
この後の、色と用紙の分類に進むと専門分類です。
コメント(0) 

スイス・郵便配達と建造物シリーズ [外国切手]

スイスが1960年から発行を始めた「郵便配達と建造物」シリーズ。
このシリーズは、シート切手の他に幾つかの額面ではコイル切手でも発行されています。
と言うことは、シート切手とコイル切手の区別が必要なんですが、面倒なのは日本のコイル切手のようにストレートエッジではないところ。

よく見れば、カッターで切ったような断面を持っているので、慣れればシート切手とコイル切手の区別は難しくはないのですが、それ以外に印面での区別もできます。

下の2枚の切手は、上がシート切手で下がコイル切手。

19042.jpg
19043.jpg

さて、どこが違うでしょうか?
区別のポイントは、下の拡大画像を見てください。

19047.jpg19044.jpg

左がシート切手で、右がコイル切手の拡大画像です。
赤丸部分に点が有るのがシート切手で、無いのがコイル切手。

図案が違うので区別の仕方も異なりますが、5、10、20、50サンチームの額面で、印面上から区別が可能です。
この手法は、カバー上の切手の区別に有益ですね。
コメント(0) 
前の10件 | - 外国切手 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。