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JAPEX出品作品発表 [切手展]

JAPEXの作品が発表になりましたね。
いよいよ開幕といった感じです。

リストを眺めてみると、日本関係に引きつけられます。
気になるタイトルが多いですね。
小判が4作品もあります。
中でも4銭のみで1作品を構成しているものがあります。
4銭は小判切手の要素が全て収まった切手ですから、どのように見せてくれるのか非常に楽しみ。

郵便史では、難しく、しかも渋いテーマの「日本海航路のPAQUEBOT郵便(1893年~1923年)」。
あとは「樺太の郵便局」も気になります。
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『郵趣』11月号 [切手展]

先日届いた『郵趣』11月号。
JAPEX直前ということで、特集は「JAPEX2018誌上予告!」。
カラーで6ページなのですが、企画展示の産業図案とフランス切手展の予告です。
どちらも素晴らしいマテリアルがズラリと並んでいて、「この中で1点を選ぶとしたら・・・」なんて思うと悩みますね。

でも、特に選ぶとしたら7ページのボルドー版のカバーかな。
フランス横浜局のボルドー版が少ないのは、よくご存知だと思います。
カバーには、左から80、20、30サンチームが貼られているのですが、中でも30サンチームのボルドー版が素晴らしい!!
希少中の希少の使用例だと思います。
このカバーは必見です。

と、ここまで書いてふと思ったのですが、単にボルドー版のカバーとだけしか書かれてなくて、3種ともにボルドー版なのかが不明ですね。
80、20サンチームはそうなのでしょけど、肝心の30サンチームはどうなのでしょうか?
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琉球・米貨単位暫定切手の用紙 [日本切手]

下の画像は、琉球米貨単位暫定切手のアルバムからの1リーフ。
用紙を解説したリーフです。

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ということで、切手は裏返し。
その方が、用紙の差がわかりやすいですから。

左からオフホワイト、ホワイト、アイボリー、厚紙。
この分類は、1960年代に米国の収集家が提唱したもので、現在も『スコットカタログ』で踏襲されていますが、日本のカタログでは採用されていません。
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芝局のスペースフィラー印 [日本郵便史]

一見、議事堂はがきのどこにでもある昭和24年の使用例に見えますが、よく見ると変ですね。

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時刻表示がありません。
しかも、その時刻表示部分になにやら怪しげなものが写っています。
その拡大が下の画像。

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拡大すると正体がわかりました。
逆位の「17」。
つまり、昭和17年の年号活字を逆さまににして時刻表示部に挿入したわけ。
地味ですが、バラエティとしては面白いですね。

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『印紙』44号 [文献]

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先日、古書店で見つけました。
2004年発行の『印紙』44号「手彫関連論集(付・印刷局沿革録)」

これまでにも機会があるたびに購入してきた『印紙』誌ですが、まだまだ欠号があります。
44号の発行部数は僅かに35部ですから、気長に揃えるしかありません。

本号は各誌に掲載された解説をまとめて採録したものですが、日本印刷学会機関誌『印刷雑誌』や、明治22年3月発行の『美術』など、非郵趣系の雑誌に掲載された松田敦朝関係の解説が収録されているので、なかなか便利。

よい買物でした。
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越前国谷口局 [日本郵便史]

2016年8月15日の日記で、越前国今立郡谷口局の二重丸形印の使用例について紹介しました。
その時の画像が下です。

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この記事の時には、当時の郵便線路図を示して、谷口局が山間の小局であることを紹介しました。
そして今日ご紹介するのが下の画像。

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同じ谷口局の丸一形印です。
小局なので便号は入っていません。
これで、二重丸形印と丸一形印が目出度く揃いました。
23年4月の使用例なので使用開始から2年弱の使用ですが、使用頻度が少なかったと見えて細くて美しい印影をしています。

特に地元の局を集めているわけではないのですが、こうして揃うと嬉しいものです。
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鉄道切手展の小型印 [雑記]

先日お送りいただいた鉄道切手ミニペックスの小型印。

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「鉄道展なのにロープウェイ?」と思われる方も多いと思いますが、一応「鉄道事業法」により規定されているので仲間とは言えます。
ただ、同法によるところの「鉄道事業」ではなく「索道事業」という分類になっています。

今回ご紹介したのは、小型印として緻密な仕上がりを見ていただきたかったのです。
細部もよく表現されていますね。
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軽井沢で勉強会 [雑記]

昔からの郵趣仲間6人で、軽井沢で1泊2日の勉強会。
気がつけば、土曜の14時から日曜の14時まで郵趣以外の話は皆無だったと思います。

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基本はリーフを持参し、それぞれが発表。
中にはレジメを準備してくれた仲間も居て、知らないことをたくさん教えてもらいました。

ちなみに僕は、スウェーデンのグスタフ6世シリーズの話。

夜中も「12時頃かな?」と思いきや、午前3時でビックリ仰天!!
取りあえずは寝て、朝食後も9時頃からまたリーフと睨めっこをしながらの勉強会。

切手以外にも、切手収集の理念や、競争展におけるリーフ作成の実際などなど盛り沢山の内容で、超充実の2日間でした。
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ペニーレッド プレート73 [外国切手]

画像は、ペニーレッドのプレート73なのですが、印面左下の黒丸にご注目ください。
なにやら「O」の中心部にシミらしきものが見えますね。

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その部分を拡大したのが下の画像です。
ここまで大きくすると、よくわかります。

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このバラエティはポジション「O-B」に見られるもので、『ギボンズ専門版』第1巻にもちゃんと記録されているメジャーなもの。

このプレート73は1847年に作られたものですから、日本の龍切手よりも24年も早いもの。
そんな実用版のメジャーバラエティが、ペニーレッドなら日本円で約1000円で楽しめます。
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『児玉博昭コレクション 乃木2銭切手』 [文献]

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乃木2銭切手と同じ色を使った表紙。
亡くなられた児玉博昭氏が、『たんぶるぽすと』誌に連載されていたコレクション紹介を1冊にまとめたのが本書で、氏のコレクションから496リーフが紹介されています。

児玉氏のコレクション集は過去に何冊も出版されていますが、中にはズッシリと重すぎて持ち運びに不便なものもあるのですが、本書は逆にハンディでお手軽に見れる仕上がり。
でも、逆の見方をすると1ページに4リーフを配した写真が小さすぎて鑑賞には向かないとも言えます。

解説を読みながらリーフを見ると、老眼が進んだ身には何が何だかわからない部分が多いのですが、ルーペを使って写真を見るとリーフの書き込み文字がハッキリと読めるので、「写真が小さくてわからんなぁ・・・」という最初の印象とは異なり、十分に楽しめる内容です。

それにしても、児玉氏の乃木2銭切手へのこだわりには、凄いものがありますね。
ちょっと自分には、まねの出来ないこと。
本書を通読すると、そうしたこだわりの収集を感じ取ることができます。

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スウェーデン・ライオンシリーズ [外国切手]

前回ご紹介したグスタフ5世シリーズ円形フレームに続いて、1920年から発行が開始されたのが本シリーズです。
スウェーデンの通常切手シリーズの中でもポピュラーなシリーズなので、ご存知の方も多いと思いますし、どこかで見たことがある切手ではないでしょうか。

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グスタフ5世シリーズ円形フレームでは民間会社での印刷でしたが、ライオンシリーズからは政府印刷へ変更され、コイル切手と切手帳という現在まで続くスウェーデン切手の基本的スタイルが、確立したのもこのシリーズです。
つまり、この切手の発行はスウェーデン切手の一大変革期になります。

ライオン切手を印刷したのは、有名なステックニー印刷機です。
1919年に第1次世界大戦が終ると、時の郵政大臣が米国へ視察に出かけ、そこで見た高速印刷機であったステックニー印刷機の購入契約を結びました。

購入した印刷機は、1919年9月にストックホルムの印刷局に到着したのですが組立図が無くお手上げ状態だったところに、ステックニー氏が到着。
これで完成かと思いきや、部品の組合せがなかなか上手くいかずに、ステックニー氏も手間取る始末でしたが、なんとか12月には完成したものの動作不良が続出したということです。

実際の印刷でも、初めての高速印刷機だったのでインクの調整や用紙の強度不足などから来るトラブルが多く、その結果として専門カタログで見られるような多くのバラエティを生む結果となりました。
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スウェーデン・グスタフ5世シリーズ円形フレーム [外国切手]

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スウェーデンで、1910年から発行が始まった「グスタフ5世シリーズ円形フレーム」。
印刷していたのは、ヤコブ・バッゲ紙幣印刷株式会社という民間会社です。

このシリーズの発行中に、スウェーデンでは切手の発行枚数が1915年には1億9千万枚だったのが、翌1916年には3億6百万枚へと大増大してしまいました。

この間、印刷はアメリカン・ホー社製の2台の印刷機で対応していたのですが、老朽化した旧型印刷機だったので印刷能力の限界から、バッゲ社では工場での残業が増大し、それが経営を圧迫するようになってしまいました。

このため、バッゲ社では切手印刷からの撤退を政府に申し出たのですが、その変更先も見当たらないことから、政府はかなりの割増金を支払い、なんとか1919年までバッゲ社に請け負わせました。

この「グスタフ5世シリーズ円形フレーム」発行中の出来事がきっかけとなり、スウェーデンでは政府直営印刷へと体制が変わっていくのです。
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東京いろいろ [雑記]

子供の用事の付き合いで、土・日と東京へ。
土曜日には、郵政博物館の「鐵 鉄道と郵便」展に行ってきました。
特に目新しい資料は無く、過去に見たことがあるものばかりだったのですが、それでも1時間ほどかけてじっくりと楽しめました。

特に興味深かったのは「郵便車原簿」。
資料の性格上から1ページしか展示できないのですが、他のページもパネルにして壁面に展示してもらえると良かったですね。

面白かったのは、救急用品が展示されていたこと。
こんなものも、しっかりと備品として積込まれていたのですね。
まぁ、当たり前と言えば当たり前なのですが、ちょっと盲点。

全体的に言えば、もうちょっと深く突っ込んだ展示にして欲しかったなぁ・・・。と。
それと、いつものことなのですが展示技術が悪すぎ。
鉄道模型の展示があったのですが、車両がレールから脱線しているし、資料のキャプションはセンターリングどころか斜めってる。
ピクチャーレールから下がっているワイヤーも正位置ではなくて、「ハ」の字や、逆「ハ」の字になっています。
突っ込みどころ満載の展示技術でした。
せっかくの資料が可愛そう。
資料を生かすための展示技術なのですが・・・。

我々のリーフ作成に例えると、マウントが真っすぐに切れずにガタガタ。
テキストが斜めに印刷されている。
キャプションがセンター揃えもあれば、右寄せ、それに左寄せまである。
というレベルです。

日曜日は、午前中に子供の用事を済ませてから、目白の切手の博物館へ。
「メータースタンプ研究会展2018」へ。
メータースタンプという性格上からか、見学者は少ないようで、参観中は私と息子しかいませんでした。
「日本郵趣協会のメータースタンプ」という作品を、興味深く拝見。
思った以上に種類があるのですね。
昔から残してあるのが多少手元にあるのですが、今から思えば全て残しておいたら多少は手持ちも多かったかも。
収集って、けっこうこのパターンが多いですね。
「あの時に残しておけば・・・」てね。

それにしてもメータースタンプのリーフ作りは難しいですね。
当たり前ですが、ブロックなどが無い規格品なので単調になりがちです。
テキストの配置や、図の入れ方などを工夫して変化をつけないと、延々と同じパターンの羅列になってしまいます。

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房1銭 [日本切手]

手彫切手収集家として著名だった福原氏が、駄桜と言われ、手彫切手の中でも一段低く見られていた房1銭の素晴らしいコレクションを、数十年前に新宿の郵趣会館で開催されたミニペックスに1フレーム作品として出品されました。

その作品を見た時に、凄い衝撃を受けると同時に、手彫切手収集の神髄を垣間見た思いを、今でもハッキリと覚えています。
それまで房1銭は、駄桜として面白い話をほとんど聞いたことが無かったのですが、青一と同じとは言いませんが、思っていたよりは数十倍は面白い切手であるとがわかりました。

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上の画像は、2版のポジション18。
この切手のミソは、赤丸の中の桜葉の軽彫。
それまでは、つまらない切手として使用済を数枚しか持っていなかったのですが、上記の作品を見て初めて入手した未使用。
今でも存在する某オークションでの入手品なのですが、特に記述も無かったので無競争の最低値で、お安く入手できたもの。
で、今欲しいのは、同ポジションのリタッチ品。
まぁ、お金を出せば買えますが、どうせなら未使用と同じような状況で入手したいなぁ・・・。

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