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目打ゲージ [雑記]

最近は、老眼に乱視も入ってどうにもなりません。
そろそろメガネのお世話にならないと・・

昔、バラエティ豊かな切手を集めようと考えた時に、目打に注目しました。
これが紙だと、正確な分類を覚えるのが大変なので、測れば結論が出る目打が良いかと思ったわけ。

これが外国切手となったらなおさらで、本で読んでも絶対にわかりません。
下手をすると、自分で正確だと思っていた分類の間違いに気が付かないまま、収集が進んでしまうことも十分考えられます。

そこで、僕が注目したのがオーストリアが1890年から発行を始めたフランツ・ヨゼフの凸版切手シリーズです。
この切手のバラエティは、ご存知のように日本の小判切手並みで、その中心は複雑な目打。
若い頃は目が良かったので、この切手をアルバム数冊分も買い込んで、せっせと目打を測って喜んでいたのですが、40過ぎたらもうダメです。
目打ゲージが、二重に見えたりしてもういけません。
そんなことで、お蔵入りになって10年になります。

最近になって思ったのですが、目打ゲージが見難い根本的な原因は、日本で主流なライン式がよくないのではと。
なぜか、国内で販売されている目打ゲージはライン式ばかり。
そこで、海外から仕入れたのが下のゲージです。

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2枚セットで、黒地と白地は表裏で1枚。あとは透明で1枚。
これはライン式ではなくて、ドットが並んでいる方式です。
目打ゲージとしては、この方式の方が歴史があります。
使ってみると、これが実に使い良いのです。
切手をゲージに合わせると、目打とドットが一致しますから、一目でわかるのです。
しかも、地が黒と白ですから切手の色にあわせて測れますし、カバー用には透明地があります。

この目打ゲージを使い始めたら、苦痛だった作業が楽になりました。
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『呉ポスト』712号 [文献]

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『呉ポスト』712号が到着。
僕の「外国切手収集家の日本切手コレクション」も14回目。
今回は「在横浜フランス局2題」と題して、手持ちの横浜フランス局のカバーから2通を選び、それらを比較して、その性格に触れるというストーリー。
中身は、本文1ページに図版1ページなので、大した事は全く書いてありません。

3月24日に紹介した、グスタフ6世の鉄郵印カバーですが、消印の「139」がどこの路線かわからないと書きましたが、調べたらわかりました。
「139」はネシェーとマルメを結ぶ路線で、1906年から1957年の間に割当られたものです。
これで、スッキリしました。
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大変なのよ [雑記]

4月18・19日に開催の、英国部会ミニペックスの作品作りの真っ最中です。
突如として4フレーム分を作ることになり、突貫工事です。

でも、先が見えて来ないんですよ〜。
果たして間に合うのかなぁ。なんて気になって憂鬱になるのですが、なにが何でも間に合わせなくては。
で、何を出すかと言うとネパールです。

英国とネパールでは全く関係が無さそうですが、カトマンズに英領インド局が置かれていたり、セカンド・シリーズの中には、イギリスで印刷された切手もあるので、こじつけですが関係ありということで。

提出まで、休みはあと4回しかありません。
最悪の場合、年休を取って間に合わせないと・・・。
間に合ったかどうかは、皆さん会場でご確認ください。
4月18・19日に、目白の切手の博物館です。
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スイス・鉄道125年 [文献]

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画像の切手は、スイスが1972年に発行した「鉄道125年記念」。
鉄道ファン意外の人で、この図案を見ただけで、この切手が鉄道切手であることを見破った人は、大したものだと思います。
それほどまでに、マニアックな図案ですね。
この図案を「鉄道125年」という節目の切手として発行したスイスは、なかなかの冒険だったのではないでしょうか。
普通だったら、無難に車両を描いた切手を出すと思います。

この図案は、ポイントやそれに連動する信号機を操作する継電連動機の制御パネルを図案化したものなのです。
こうした機器を切手の図案として取り上げるのは極めて少なく、そうした意味では貴重な切手だと思います。
ただ、一般向けの図案ではないので、評価の分かれるところだと思いますね。
僕としては「よくぞ切手にしてくれました」と思いますが。
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『欧文日付印』 [文献]

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ここ20年ほど、欧文印と言えば西野氏の『外信印ハンドブック』ですが、それまでは本書が定番でした。
初版1964年ですが、画像は1980年の改訂第3版です。
初版も持っているので両者を比べると、1964年当時のデータレベルと1980年のデータレベルの違いが歴然としていて、なかなか興味深いものがあります。

1960年代後半から始まった日本人収集家の台頭に伴い、海外の有名コレクションの里帰りや、日本人の中にも世界トップレベルのコレクションを作られる方が現われたことに伴い、貴重なデータが国内に集積され、そうしたことが本書にも多く反映されています。

本書は、A5版99ページと『外信印ハンドブック』と比べるとかなりスリムな内容ですが、このスリムな内容こそが、本書の利点となっています。
簡潔にまとめられた解説は理解しやすく、本書を通読すれば欧文印の大要が理解できるものとなっています。

最近では、本書を読まれる方が少なく(存在すら知らない方もいるみたいですが・・・)なってしまいましたが、これは大変に残念なことだと思います。
本書は、今でも欧文印の名著であることに、変わりはありません。
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朝鮮専用の標語印 [日本郵便史]

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画像の標語入り機械印は、「内鮮/一體は/国語から」。
我々から見るときわどい標語ですが、当時はきっと当たり前だったのでしょう。
しかも、日本本土での使用はなく、朝鮮専用の標語印です。

データは「平壌/18/6. 30」。
この頃になると時刻表示無しタイプが使用されているのですが、普通は単純に時刻欄が空欄だと思いますが、この消印は日付欄を空欄にして、時刻欄に日付を入れているので見た感じがマヌケに見えますね。

しかも、標語部と日付部の中軸線がズレています。
取り付け部がズレていても関係無く稼働するとは、この印を見て初めて知りました。
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スウェーデンの鉄郵印 [外国切手]

先日、グスタフ6世の使用例として船内印を紹介しましたが、同じ移動する郵便印として鉄郵印も紹介しないとスッキリしないので、今日は鉄郵印です。

下の画像は、20グラムまでの国内書状基本料金25オーレ1枚貼り。

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データは、” PKP 139 / 57, 3, 13 " ですから、1957年3月13日の使用例であることがわかります。
消印中の " PKP " というのは、スウェーデン語で「鉄道郵便」の略だそうで、続く " 139 " が路線番号です。
日本で言えば「東京・神戸線」に該当するもの。
ただし、時代と共に路線番号の割当線が変化しているので、詳細なリストがないとどうにもなりません。

手元には、路線番号139のリストが無いので、今のところ不明というわけ。
早くリストを入手して知りたいところなんですが。
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オーストリア・ブレンナー越え鉄道100年 [外国切手]

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画像は、オーストリアが1967年9月23日に発行した「ブレンナー越え鉄道100年」記念。
ブレンナー峠と言えば、オーストリアとイタリア国境の峠として古くから使われ有名なので、旅行者でなくとも聞いた事のある名前だと思います。

鉄道、車ともにこの峠を行き来するのですが、車の方は慢性的渋滞で有名ですね。
僕は、1980年代前半に鉄道で通りました。
日本の風景とは全く違った、それこそハイジの世界のような車窓からの光景に、感動したものです。

ところで上の切手に描かれた機関車ですが、たぶんブレンナー越え鉄道が出来た時の機関車だと想像しているのですが、何とも奇妙なことに普通なら壁と屋根に囲まれた運転室があるはずなのですが、描かれていません。
全く露出した状態の運転席だったのでしょうか?
というよりも、きっとそうだったのでしょう。

春とか夏の天気の良い日は気持ちがいいでしょうが、冬はどうやって運転していたのでしょうね?
図案からの素朴な疑問です。
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恐るべし!雑ロット [文献]

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ズラリと並んだ不統一印のオンパレード。
何のオークションカタログだか、おわかりになるでしょうか?

答えは、ロバート・レビィ。
1964年11月18日開催の、レビィ・オークションの第2回目です。
この頃になると、日本人も何人かがロンドンの場に出かけて参加しています。

海外オークションでは、最近では少なくなりましたが、以前は日本物だと主要品は単品ロットで、その他は組み合せて雑ロットにする売り方が主流でした。

レビィの場合も同じで、第2回セール664ロットの内、組合せ雑ロット扱いも多く有りました。
画像は、不統一印450枚以上のアルバム1冊分のロット扱いです。
オークションでは、初期消印の部の最初のロットとして扱われています。

今なら、全てが単品扱いするようなマテリアルですが、この当時ではこうした不統一印は、小物扱いでまとめ売りでした。
買い手としては、全く羨ましいお買い得な売り方ですね。
逆に売り手としては、ゾッとするような売り方ですが・・・。
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第2次昭和4銭「八紘基柱」 [日本切手]

先日、国会で三原順子が「八紘一宇」を例に出し質問したことは、マスコミ各社が取り上げたので、皆さんもよくご存知だと思います。

この「八紘一宇」、今となってはほとんどの人が知らないでしょうから、ニュースで知って「八紘一宇ってなに?」って人ばかりだったと思います。
こういう時に、切手収集家は博学でいいですね。
日本切手を集めている方なら、ほぼ100パーセントご存知だと思います。

ということで、下のリーフはこのブログで何度目かのお勤めになる、第2次昭和4銭「八紘一宇」。

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第2コーナーのブロックと銘版10枚群で、昔ながらのリーフです。
30年前までの昭和切手のリーフと言えば、競争展でも銘版10枚ブロックが主流でした。
第2コーナーのブロックは、一目でゲーベルと平台の区別がつくので、解りやすいので重宝します。

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上のリーフで、消印はどうでもいいのですが、未使用単片を1列に並べると初期印刷から後期印刷への移り変わりがよくわかると思います。
1枚1枚は何でも無いのですが、揃えようとすると意外と手間がかかるんですよ。
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スウェーデン・グスタフ6世の船内郵便 [外国切手]

日本で船内郵便と言うと、何か特別な響きが感じられます。
ましてや、船内郵便印が切手に押されていたりすると、ちょっとしたマテリアルに思えて来るのは、僕だけではないと思います。

下の画像は、グスタフ6世の40オーレのコイル切手。

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押されているのは、ヨーテボリ〜ロンドン間の船内郵便印で、1966年3月20日の使用例です。
消印内中央の日付の上には、 "SUECIA" という船名が記されています。
この絵葉書の図案は、下のように "SUECIA" 号の全景が図案となっていることから、船内備付けの絵葉書を利用して、旅行者が差出したものであることがわかります。

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"SUECIA" 号はスウェーデン・ロイド社の船で、1929年建造の4216トンの貨客船であり、"BRITANNIA" 号という同型艦とともに、ヨーテボリ〜ロンドン間に就航していました。
1966年に同社から退役しているので、本使用例は同船の最末期での使用と言えます。

グスタフ6世を貼付した船内郵便印の使用例は、通常の郵便物よりは遥かに少ないのは確かですが、日本のように珍重するものではありません。
日本円で2000円もあれば、十分入手できます。
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縦書き丸一印の誤使用例 [日本郵便史]

先日、なんとはなしに Waverly オークション・カタログを見ていたら、1974年6月2日開催号に面白いものが載っていました。
下の画像がそれです。

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小判2銭切手付封筒に、新小判5銭のペアと1銭・2銭をそれぞれ1枚貼付した、書留15銭料金の上海宛使用例です。
抹消印は、肥前・柳浦局で明治23年11月4日なのですが、この局が何を勘違いしたのか、縦書き丸一印で抹消してしまっています。

白黒画像でも、素敵な使用例に見えるのですが、実物は新小判切手3種貼りなので彩りもよく、誤使用との相乗効果でリーフ栄えのするマテリアルだと思います。
今は、どなたがお持ちなのでしょうか。
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『ザ・フィラテリストマガジン』第6号 [文献]

今日は、定例の通院日。
僕が通う済生会病院は完全予約診療なんですが、予約時間に見てもらうことは極めて稀。
今日も10時半の予約時間に行ったら、1時間遅れと言うではないですか。
こんな時は、院内のスタバで時間潰しです。
診察の順番が近づくと携帯に連絡をくれるので、そうしたサービスは嬉しいですね。

ということで、スタバで昨日発行されたばかりの『ザ・フィラテリストマガジン』を見ることに。
iPadにダウンロードされているので、電子版はこういう時に極めて便利。その反面、永久保存となると心寂しいものがあります。30年、40年後にpdfをサポートしてくれていますかね。
ん?その前にこっちが死んでるか!
過去に有ったファイル形式でも、今は読めないというのが大量にありますからね。
切り捨てられたら、それでアウトです。

『ザ・フィラテリストマガジン』今回も多彩な内容です。
僕の文献紹介の連載は、怠けていたので1本だけ。
次号は、きちんと2本にしないといけませんね。

世界のクラシック切手の3回目は「ペンスブルー無目打について」。
以前にペニーブラックの解説があったので、これで揃いの解説になります。カラーが美しくてよいですね。
オリジナル研究ではない、こうした解説が日本語で読めるのは、これから当該切手を集めようと考える人にとってはよい教科書になりますし、専門外の人には一般教養的な知識を吸収する上で、好都合な解説だと思います。

「誤字に消された赤嶺式自動押印機」。
これは、なかなか興味深い内容でした。
他の解説は、タイトルを見ると内容についてはある程度の予測ができますが、本稿は目からウロコ的な内容です。
まだの人は、『ザ・フィラテリストマガジン』を購入してぜひ読みましょう。

お申し込みは、こちらから!
https://docs.google.com/forms/d/1fO3pHS69eIgcl1ftG95ayRIu0k9L92V9Yb7gQP93uY0/viewform
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スウェーデン・グスタフ6世シリーズ(その2) [外国切手]

昨日は、グスタフ6世シリーズの切手帳から最も基本的なパターンをご紹介しましたが、今日のはちょっと複雑な連刷パターンです。

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画像は、1966年発行の切手帳から縦1列のストリップ。
見ての通り、額面は5+15+30で、5+15が数字図案、30がグスタフ6世です。

左のストリップは下辺がストレートエッジになっていますが、右は下辺が目打で上辺がストレートエッジになっています。
これは、切手帳の製造工程に起因するバラエティで、別種として扱われます。
ですから、スウェーデン切手のばあい、額面が揃ったからといってコンプリートにはならないのです。
こうした違いを集めるのも、スウェーデン切手の楽しみの1つ。
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スウェーデン・グスタフ6世シリーズ [外国切手]

1951年から発行が始まったグスタフ6世シリーズは、各国の現代物の中でもお気に入りの1つ。
下の画像は、その最初の発行切手の中から切手帳のペアです。

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スウェーデン切手は、ご承知のとおりコイル切手と切手帳ですが、このシリーズでは切手帳が面白いのです。
切手帳には、タブとか他額面との組合せでバラエティがとても多く、数えたことはありませんが、恐らく100種以上にはなるかと思います。

画像の組合せは、同一切手のもので一番の基本形。
スウェーデンでは、切手帳の組合せをアルファベットで表記するのですが、これはBBというもの。
切手1辺がストレートエッジで、3方が目打付きのものをBタイプとしているので、それのペアだからBBというわけです。

取りあえず、使用済でそのバラエティを揃えているのですが、あとちょっとが足りません。
言うまでもないですが、未使用より、使用済で揃えるのが難しいのです。
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定時印刷物帯紙 [日本ステーショナリー]

いろいろと忙しすぎて、更新が滞ってしまい申し訳ないです。

下の画像は、ステーショナリーの中でも超地味な存在の「定時印刷物帯紙」。
一般的な収集家で、これを揃えていらっしゃる方は少ないですね。中には存在すら知らない方も居て「そんなのあるの?」なんて言い出す方もいらっしゃいます。
カタログの隅の方に申し訳なさそうに採録されているのを見せると「あっ、ホントだ」と、なるわけです。

そんな扱いですから『日専』でも扱いはサラリと色調は1種類。
下の画像が、それで「濃い青」とされているもの。

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ところが、下の画像のように「薄い青」も存在します。

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この「薄い青」は、切手商の在庫の中に、この色調だけの束があったので間違いない色調です。
これだけ違うのですから、サブナンバーでリストされてもいいとは思いますが、どうでしょうか。
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伝説のオークション [文献]

郵趣界には、伝説的なオークションが幾つもありますが、その多くはネーム・セールです。
今日ご紹介するのは、珍品を集めた内容もそうですが、それよりも会場が一風変わった所ということで、伝説的なんです。
ここまで書くと、古い収集家なら「あっ、そう言えば・・・」とピンと来る方も多いのではないでしょうか?
先ずは下の画像を、ご覧下さい。

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表紙の下半分に、客船が描かれています。
こんな表紙だと、船内印の専門オークションと思われる方が居るかも知れません。
この描かれた船は、イギリスの「クインーン・メリー」号という、全長310.7m、総トン数81, 237トンという大西洋航路の超豪華客船です。

1966年5月21日〜30日まで、アメリカのワシントンで国際展 " SIPEX " が開催されましたが、これに参加するヨーロッパの業者や収集家がまとまって、この「クイーン・メリー」号でアメリカに渡ることになりました。
そして、その船内でロブソン・ローによりこのオークションが開催されたのです。
つまり、オークション会場は大西洋横断中の豪華客船の中ってことです。

表紙をよく見ると " Radio Auction " と書かれていますが、当日は無線電話での入札も受付けるということで、カタログにはロットごとの無線電話の番号が記されています。

オークションの内容は珍品のみの出品で、ブラジル牛の目の18枚ブロック、アメリカの各種逆刷、マラヤ・ジョホールの100ドル田型、イタリア・ステーツの希少なマテリアルの数々など、世界の珍品がズラリと332ロット。
参加者は国際展に行き着く前に資金を使い果たしそうな勢いです。
まぁ、豪華客船に乗るような収集家ですから、何とも無い買物なのかもしれませんが・・・。

1960年代だからこそできたアイディアなのでしょう。
現代では、とても無理な企画です。
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川瀬巴水 [雑記]

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川瀬巴水の作品には、度々、富士山が出て来ます。
我々、郵趣家に最も馴染み深いのは、渡辺版初日カバーの第1次国立公園「富士箱根」のカシェに使われた、巴水の「舟津乃富士」だと思います。
上の画像は、その「舟津之富士」の後刻版。

巴水の人気は、最近でこそ世間によく知られるようになりましたが、日本より欧米で有名で、特にオランダでは特に人気が高く、2分冊の分厚い(片手で持つのは不可能)カタログ・レゾネが出ているくらいです。
米国にも巨大な巴水コレクションをお持ちの方が居ますし、あのスティーブ・ジョブスも巴水コレクターとして有名でした。

初日カバーのカシェについては、巴水のコレクターは全く気に留めていないようで、話題に上ることがありません。
確かに小品なんですが、巴水の製作日誌にはカシェ製作のメモが残されているので、もっと厚遇されてもいいような気がしますね。
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初期のスウェーデン切手 [外国切手]

子供の頃には、スウェーデン切手というと「高い」というイメージがあったので、その美しさに惹かれながらも、全く手出しはしませんでした。

大人になってから、「ライトハウス」の図入りリーフを買って使用済のカタログ・コレクションを作り始めました。
「ライトハウス」の良いところは、あの頑丈さもそうですが、切手帳のバラエティを貼るスペースが用意されているのです。
この図入りリーフのおかげで、今ではそこそこいい線まで埋まって来ました。

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上の画像は、そのアルバムの1ページ目のリーフに貼ってある切手です。
そのページには、1855年と1858年の切手、つまりファースト・シリーズとセカンド・シリーズを貼るようになっているのですが、残念ながらそのページにはこの2枚しか無いのです。
安物の2枚ですね。
あと9枚分は、穴のまま。

でも、そんなのを見ていると「買える範囲で埋めようか」という気にさせてくれます。
そんなところが、図入りリーフの良い点なのかも知れません。
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普通切手帳とその小型シート [日本切手]

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今更の感がしますけど、普通切手帳です。
先日届いた『郵趣』。
今号で一番目を引いたのが、表紙裏の広告。
記事はさっぱりで、広告が一番目を引くと言うのもなんですが・・・。

郵趣サービス社では、普通切手帳完全品が7150円で、小型シート2枚のみ収納が4000円だそうです。
聞いたところでは僕の地元局では初回は数冊の販売だったそうです。

追加分を含めて3万冊の販売でしたが、恐らく欲しい人は大部分が正価で入手できたのではないでしょうか。
追加分は、郵便の切手ショップの通販でそれなりの在庫があって、数回に分けての入荷で瞬殺ではなかったようでしたからね。

皆さんは、正価で無事に入手できましたでしょうか。
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『Railway Stamps』178号 [外国切手]

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JPS鉄道切手部会報『Railway Stamps』178号が先日到着。
内容はいつもながら多彩。
歴史系の解説に、ちょっと技術系の解説があったかと思うと、スイスの鉄道旅行記もあります。

1本1本の記事が、長大になりすぎず読むにも飽きて来ない分量なのが、いいですね。
鉄道切手は専門外なのですが、そんな自分でも読んで楽しい会報です。
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ネパール1899年の刷色エラー [外国切手]

画像は、ネパールが1899年から発行を開始した 1/2 Anna 切手なんですが、画像のものは朱色の刷色エラーです。

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ネパールのクラシック切手は、同じ切手でもセッティングによって発行年が異なったりします。
このエラーは、1917年に印刷されたセッティング6の極一部に見られるもので、このエラーが有るか無いかで、評価が異なるポイントの切手。

僕は、単片を買うのがやっとだったのでこれしかありませんが、本当はブロックが好ましいですね。
未使用は発見枚数1シートなので、チャンスはあってもお金がありません。

押されている消印は嫌われものの電信消しですが、使用済は全てが電信消しです。
つまり、世の中に未使用か電信消ししかないわけ。

ところで、なんでこんな色なのかと言うと、当時発行されていた葉書の印面と同じ色なので、誤って葉書用インクを使ったことになっています。
ただ「葉書用を切手に間違うのかなぁ・・・」なんて、ちょっと疑ってもいるのですが、どうでしょうかね。
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『スラニア・カタログ・レゾネ』 [文献]

数日空いちゃいましたね。
仕事も、郵趣も色々とすることが多くて・・・。

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今日ご紹介する『スラニア・カタログ・レゾネ』は正式な書名ではなくて、僕が勝手に邦題を付けただけのこと。だから、どこでも通用するものではありません。

出版は、スラニアの生まれ故郷であるポーランド。
オールカラー、237ページにスラニアの作品がビッシリと発行国別に紹介されています。
本書を見て、改めてスラニアの芸術性や多彩な活動、時として本人や友人を作品の中に潜り込ませるユーモアに脱帽です。

本書は、どなたが見ても意外な国の意外な切手が、スラニアの作品であったことに驚くと思います。
切手のみではなく、ステーショナリーや贈呈シートなども全て採録されています。

2006年の出版で、発行部数は1500部。
特定のテーマを扱ったこの種の本の中では、最も楽しめる1冊です。
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