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『逓信事業周知機械印の記録』付録 櫛形印・特印・小型印 [文献]

逓信事業周知機械印の調査と収集を、精力的に進められている林久夫氏の著作については、当ブログでも何回かご紹介したことがあります。

先日、その関連マテリアルをまとめた『逓信事業周知機械印の記録』付録 櫛形印・特印・小型印をご恵贈いただきました。
下が、その中からの1ページです。

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タイトルが示すように、今回は機械印ではなくて、手押し印がまとめられていますが、各ページを見ていくと、なかなか興味深いマテリアルが多いことに気がつきます。
けっこう地方都市で開催されていることもあったりして、意外と地元の収集家でも知らなかったりするのではないでしょうか?

氏の一連の著作を見て思ったのですが、戦前・戦後の逓信事業や切手展関連品を収集すると、意外と面白いコレクションが出来るのではないかと。
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廃線 [日本郵便史]

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以前から続いているのですが、世の中、鉄道廃線ブームですね。
僕の勤務先でも、旧北陸本線などの廃線跡巡りの企画をたてると、アッという間に予約で満員御礼です。

鉄道郵便にも廃線のものが多くあります。
東海道線とか東北線のように鉄道郵便路線は無くなっても、鉄道路線として残っているところは沢山ありますが、郵便路線が廃止されただけではなくて、鉄道路線さえも残っていないところも、また多くあります。

上の画像は、そうしたものの1つで、北海道の池田と北見を結んでいた池北(ちほく)線の鉄道郵便印です。
データは「池田北見間/41, 6, 6/上二」。

国鉄池北線は、昭和60年8月2日に第2次特定地方交通線として廃止が承認されてしまいますが、平成元年6月4日に、北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線として、第三セクター会社によって再スタートしました。しかし、それも虚しく平成18年4月21日に全線廃線となってしまいます。

手元の鉄郵印に、こうした廃線のものが幾つもあるのですが、それらを見ていると「夏草や兵どもが夢の跡」的な気分になってしまいます。
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大阪の小ボタ印 [日本郵便史]

JAPEX記念出版の『郷土の郵便印』を見ていたら、大阪小型ボタ印のdN3B2とDN3B2型印の関係についての記述がありました。

そこで「手元に大阪の小型ボタ印のカバーが何通かあったはず」と思い、ゴソゴソと探したら下の画像のようなのがリーフに貼ってありました。

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データは「14年5月25日は便」です。
残念ながらdN3B2ではなくてDN3B2ですが、とりあえずは比較的早い使用例なので、ちょっとは満足。

たぶん無造作に箱に入っている未整理品を見れば、まだ大阪の小ボタは出てくると思うので、後日の探索を楽しみにしましょう。
dN3B2が、出て来ないですかねぇ。
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堺局のKB2 [日本郵便史]

下の画像は、大阪の堺局のKB2型印で明治20年の使用例。

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この消印を初めて見たときから、なんか違和感がある変な消印という印象がありました。
お値段も安価だったので、取り敢えず他のマテリアルと一緒に買ったものです。

国名の「和泉」は、日付や便号と比べると著しく小さいし、局名の「堺」は、アンバランスなまでに大きく、しかも太いですね。
一言で言うと「田舎臭い」消印かと。
よく見慣れた、官製のKB2型印と同じようにはとても見えません。

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「東武鉄道伊勢崎線の鉄郵印」 [文献]

毎号、お送りいただき勉強させていただいている、岡藤氏の「震災郵券拾話 余滴」。
いつも、ありがとうございます。
今回は、僕自身の好みとも重なり、思わず唸り声です。

タイトルは「東武鉄道伊勢崎線の鉄郵印」。

鉄郵印の中でも、変わり種の私鉄もの。
しかも東武鉄道、それを震災切手と震災はがきで6点もお持ちです。
限定に、限定を重ねたマテリアルで6点もお持ちとなると、他にも色々と・・・。

こういうのが、さりげなく入っているコレクションって、スゴイですねー。
年季が入った重厚さとでもいうのでしょうか。
一朝一夕ではできない芸当ですね。

恐れ入りました。
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日米修好100年小型シート [日本切手]

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きっと皆さんも、お持ちの「日米修好100年小型シート」。
1960年発行の小型シートにしては、ちょっと高めのお値段ですよね。

1984年の2月に、東京銀座の三菱スカイリングで、ちょっとしたイベント+展示会があり、そこに京橋郵便局の臨時郵便局が出て「日本の切手」と題する福袋みたいなものが売られました。

中身は、小型シートが色々と詰まったもので、額面の合計金額で販売。
たぶん1000円もしなかったと思います。
中身は、近年ものの小型シートが主体だったのですが、それ以外に「日米修好100年小型シート」や「UPU75年」なんてものも入っていたのです。

「UPU75年」は、額面が2円と8円。
「日米修好100年小型シート」は、30円と40円。
もちろん、額面の計算で売られていました。

郵政省の頃は、ごく稀にこうしたことがありましたね。
文通週間の「蒲原」や「箱根」が売られたり。

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桜和紙カナ無し2銭の使用例 [日本切手]

下の画像は、桜和紙カナ無し2銭の書留使用例。

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印面の状態が、湿気のために悪くなってしまっているカバーなので、あまり威張ってお見せできるものではありません。
ですが、縦5枚ストリップなので、その辺を考えるとプラス、マイナスが悩ましいところ。

印面が荒れているので難しいのですが、たぶん1版か3版のどちらかだと思うのですが、どうでしょうか?
消印は、局名が読みにくいですが「加賀金澤/明治六年・八・二八」。
この切手の発行日は明治6年6月5日なので、8月28日の使用例は比較的早いもの考えていいのではないでしょうか。

5枚ストリップという塊と、比較的早い使用例ということで、見た目は悪いですがそこそこ良いマテリアルかもしれませんね。
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34年前の広告 [雑記]

ちょっとした調べ事があったので、1983年の雑誌を見直していたら、こんな広告が目に止まりました。

「イギリス横浜郵便局 香港30セント1枚貼 Y1青印押1872年 220,000円」
写真を見ても、綺麗で良いカバーです。

「22万円かぁ・・・安かったな」と。
この値段なら、学生時代のアルバイト1ヶ月半分でお釣りがきます。
ですが、あの頃は一番収集でやる気なさげな時代でしたからねぇ。

アルバイト代で、専門書買い出しのための月2回の神保町、本郷、早稲田の古書店めぐりと、彼女(今の奥さんですが)との六本木のライブハウスとディスコで消費していましたから・・・。

あの頃は、サンフィラやタカハシ、JPSなどのオークションには参加してましたが、小まめにあちこちとチェックはしませんでしたからね。
郵趣雑誌も購読はしてたけど、余り目を通さないで積ん読の状態。
惰性の収集とでも言いましょうか。

今回の話以外にも、けっこう「えっ、こんなのあったんだ。買っとけばよかったなぁ」なんていうのが、たくさんあります。
学生時代の、バックナンバーを見ると後悔が多いのですよね。
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『郵趣仙台』第222号 [文献]

東北の重鎮氏から、『郵趣仙台』222号をご恵贈いただきました。
222のゾロ目号です。
随分前に頂いていたのですが、なかなかご紹介できずに申し訳ありません。

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どの会報でも、真っ先に読むのが活動記録。
普通、こんな読者は、ほとんどいないと思いますが・・・。
それで、読んでどうするのかというと「羨ましく」思うのです。
皆さん、なかなか活動的で、濃い内容の例会をされているみたいですからね。
今号の『郵趣仙台』も、まさにそんな感じが伝わって来る内容でした。

斎氏の「和文ローラー印」は24回目になります。
連載終了後には、一書にまとめて出版してくれないですかね?
ここまで来ると、あっちこっちと見直すのが大変なもので・・・。
有益な解説なので、多くの皆さんにも読んでいただきたいと思いますし。

横山氏の「東北の鉄道郵便印のデータ更新」は、更に回数が多くて29回目。
今回は、停車場印。
いいですねぇ。停車場印。古典的な趣きがありますよね。
買うとなると、お高いですが。
記事の最後に、確認・未確認一覧があるのですが、さすが東北本線だけあって、意外と未確認が少ない。
これには、ちょっと驚きです。
もっと、未確認が多いのかと思っていました。
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