SSブログ

レユニオン島の地図切手 [外国切手]

レユニオン島と言えば、誰もが日本切手の大ハンドブックを執筆した、ウッドワードの生まれ故郷だと記憶していることと思います。
インド洋のマダガスカル島の東に浮かぶ小島で、フランスの海外県になっています。

そのレユニオン島が1907年に発行した普通切手が下のもの。

19099.jpg

図案は島の鳥瞰図なのですが、切手としての出来栄えは、必ずしも良いとは言えませんね。
島の地図であることはわかるのですが、なんだかこちゃこちゃしていて、「うーん。どうかなぁ」と言ったレベルでしょうか。

ですが、ルーペで覗くと僕的にはちょっと面白いのです。
地図の部分を拡大してみましょう。
ここまで大きくすると、よくわかります。

19100.jpg

島は、標高3069メートルと2631メートルを測る2つの山を中心に、そこから海岸へ向けて傾斜していく地形なのが、切手に描かれた地図からわかると思いますが、その海岸沿いに島の周囲4分の3程度に線が引かれているのが見えますね。(矢印を記した線です)

この線。何かと言えば、当時の鉄道路線なんです。
レール幅1メートルのミニ鉄道なのですが、島の重要な産業であったサトウキビを運搬することが主目的で敷設されていたそうです。もちろん人も運びましたが。

この鉄道、車の普及によって徐々に路線が縮小され1960年代には廃止となってしまったのですが、その後、フランスとの合弁会社により、ごく一部ですが復活しています。

入手当初は「つまらない地図切手」だったのですが、今では「面白い地図切手」となっています。
コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。