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手彫証券印紙1銭 [印紙]

下の画像は、手彫証券印紙から洋紙の黒1銭。
いわゆる駄物です。

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13版あるようなのですが、版別はさっぱりわかりません。
よく切手展で版別してある作品を見ると、「よくわかるなー」なんて感心しちゃいますね。

そこで、版別がわからないので、変種を元に特徴を掴もうと思ったのですが、なかなかそれらしいものにも出会いません。
なにしろ最近は目がめっきり悪くなったので、ルーペを長時間覗くことが苦痛なので、見落としがあるかもしれませんが。

それで、ようやく見つけ出した小ちゃな変種が14番にありました。
上の画像で赤枠のポジションがそれです。
そして、その拡大図が下。

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印面右下の波の中が白抜きになっています。
本来なら2本の線が描かれないといけないのですが、それがすっかりと忘れられています。

版の出来が良いので、こんな特徴でも将来きっと役立つことがあろうかと期待しているのですが。
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手彫証券印紙10戦 [印紙]

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画像は、手彫証券印紙で一番最初に発行されたグループから10銭朱色。
いわゆる第1次発行と呼ばれているもので、1873年の発行です。

この印紙、一見すると無目打のように見えるのですが、実は細かいルレット目打。
僕も最近は老眼で、ルーペで覗かないと無目打に見えてしまいます。

この第1次発行は色調で2分されていて、10銭の場合は朱と赤に分かれます。
手彫切手で言えば松田印刷と政府印刷の分類みたいなものでしょうか。
ただ、印紙の世界ではこうした呼び方はしていないようですね。

手彫切手と手彫印紙。
親戚同士というか兄弟みたいな関係だと思うのですが、従来は別々に調査研究が行われていました。
細かな研究は個別に詳細に進めていけば良いと思うのですが、両者を合わせて総合的考えていく必要性もありますね。
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全日展の入手品(4) [印紙]

アルプス・ヨーロッパ切手の会の例会での入手品。
手彫印紙の中でも、最もポピュラーなものの1つである洋紙の黒1銭。
画像では、印紙の部分だけを抜きましたが、土地の売買に関わる証書です。

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この印紙、目打ゲージで測ると縦・横ともに8.7に測れます。
印紙カタログでは、目打10と13と、そのコンパウンドの3種に分類しているだけですが、印紙の解説書では9sを含めた10種を記録しています。
つまり、この印紙の目打は9に含まれるものなのですが、解説書と異なるのは小穴ではなくてノーマルであること。

どうみても小穴には見えないのですが・・・。
類例をもっと集めて勉強しないといけませんね。
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全日展の入手品(1) [印紙]

正確に言うと「全日展の入手品」ではなくて、全日展に続いて開催された「アルプス・ヨーロッパ切手の会での入手品」です。

この例会では、発表会の後に各人が持ち寄った即売があるのですが、けっこう面白いものを見かけます。

画像は、手彫証券印紙から10銭朱色。
本来は使用例の形なのですが、印紙部分の拡大です。

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この印紙は、全部で12版があるとされているのですが、画像は3版のようです。
「ようです」とは随分と心許ない話しなのですが、今のところ僕自身がその程度の知識なのでしょうがないのです。

この印紙の気に入ったところは、左上隅にピンホールがあることで、将来的に役立つ日が来るのではと思ったしだい。
良いお買い物をさせていただき、ありがとうございました。
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大正時代の収入印紙 [印紙]

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画像の収入印紙を見て何型かわかる人は、かなりの印紙ツウだと思います。
答えは、明治型。

明治型は、幾つかのグループに細分できるのですが、画像のタイプは明治型毛紙と呼ばれるもの。
大正4年4月30日が発行日。
切手で言えば田沢切手の時代ですね。
なので、透かしはジグザグの「大正透かし」と同じもの。但し、田沢切手は縦透かしですが、印紙は横透かしです。
用紙に着色繊維が入っている、いわゆる毛紙という点で田沢切手と同じ。
そして、銘版も「大日本帝国政府印刷局製造」で、これも田沢切手と同じです。

印面は切手よりも一回り大きいので、なかなか貫禄があります。
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取引高税印紙 [印紙]

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昭和23年9月1日発行の取引高印紙。
印紙の中でも超地味な存在なので、ご存知ない方もいらっしゃると思います。

一応「印刷局製造」の銘版が入っているので、切手の親戚みたいなものと考えていいと思います。
用紙は毛紙で、透し無し、糊無し、一部を除いて目打無し、印刷は平版印刷です。

こういう印紙は、切手屋でも扱う所が少なくて閉口しますね。
まぁ、売れるとも思えませんが・・・。
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手彫印紙、手も足も出ない話し [印紙]

同じ手彫だという理由で、積極的では無いけど機会があれば集めている手彫印紙。
印紙も切手と同じく和紙と洋紙があって、調査が進んでその成果がある程度公開されているのは和紙の方。
まぁ、この傾向は切手も似たり寄ったりです。
ですが、その調査・研究の進捗状況は収集人口の差がそのまま反映されて、印紙の方は切手の千分の一程度ではないでしょうか。

下の画像は、手彫印紙の駄物中の駄物である洋紙1銭。
残念なことに、2枚が欠けているがためにフルシートにはなっていません。
これが切手だったらスゴい大ブロックとして、皆さんの注目を浴びるのでしょうけど、印紙ではねぇ。

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この欠落した縦2枚は入手したときから無かったので、もしかしたらエラーを含んだポジションだったので、先に切り取られたのかも知れません。

ところでこの洋紙1銭ですが、肝心の版別がよく解らないのです。
公開されている情報では、全ての特徴が明らかにされているわけではなく、当てはまらないものが多くあります。
古屋氏によれば「一般収集には、版別の必要は無い」そうですから。
つまり、それだけ数が多すぎてどうにもならない印紙ということなのでしょう。

ただ、この印紙には印面のガッター幅が2ミリと3ミリの2種類があって、最低その区別はした方がよさそうです。
画像は3ミリ幅のもの。

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手彫小形高額印紙1円 [印紙]

証券印紙が発行されて、たったの2ヶ月で大形印紙は不便だからと、切り替えられたのが小形高額印紙。
下の画像は、その中から1円です。

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目打はルレットなのですが、細かすぎて一見無目打のように見えますね。
この印紙の版数は少なくて2版だけ。しかも版別が易しく画像のものは1版です。

この印紙には版欠点の報告が無く、ちょっとつまらないので不人気。
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米国・印紙 [印紙]

探しものをしていたら、子供の頃に使っていたストックブックが出て来ました。
中に挟まっていた1枚がこれ。

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米国の印紙ですね。
他にも何枚かの印紙がありましたから、たぶんパケットから出て来たのでしょう。
凹版だし、印面の高さが48ミリもありますから、なかなか迫力があります。

画像のようなペン消しは美観が悪いのでいけませんから、未使用でリーフを作ると壮観な眺めになるでしょうね。
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タスキ落ち [印紙]

手彫証券印紙は、切手ほどに高価でないから、僕のような貧乏人にはちょっとは優しい収集対象になっています。とは言うものの意識的に集めているわけではないので、いつまでたっても勉強中みたいなもの。

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上の画像は、明治16年4月18日付の30円の借金証文に貼られた洋紙1銭印紙。
これだけだと、ごく普通のつまらないマテリアルなのだけど、一番上の印紙が「銭」字タスキ落ちというオマケつき。
拡大画像で見えるでしょうかね?

版別、ポジションともに修行中なのでよくわからないのです。
手彫印紙の版別って切手よりも数段難しく思えるのは、僕だけでしょうか?
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