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『中央線 身延線 小海線 鉄道郵便印データ表』 [文献]

鉄郵印グループの機関誌『てつゆう』は、近年になって復刻版が出版され、創刊号から原本で揃えていた身にとっては、ちょっと複雑な心境です。
それでも、復刻版は復刻版なりに使い勝手が良いので、原本は保存用として仕舞い込み、最近はもっぱら復刻版を使っています。

その鉄郵印グループが毎年、全国各地を転々としながら年次大会を開いていたのですが、その時に記念誌として刊行していたのが、開催地方の鉄郵印をまとめたデータ本です。
その第1号が下記のもの。

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発行は昭和39年9月で、開催地の山梨に関係する路線がまとめられています。
この記念誌は年と共に工夫がこらされ、最初はデータ表のみだったのが、写真図版が加わり、路線図が加わっていきます。

この記念誌を揃えておくと、いまでも基本文献として大いに役に立ちます。
機関誌『てつゆう』の復刻はされましたが、さすがに記念誌までの復刻は無理だったようです。
画像の第1回大会の記念誌は、発行部数50部でした。

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染付展 [雑記]

皆さんは「染付」と言う、主に中国で作られた磁器をご存知でしょうか?
下の画像のように白磁に青(コバルト)で絵付けをした焼物です。

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実は僕の担当で、その「染付」をテーマとした特別展が10月19日〜12月1日の会期で開かれます。
今は、その準備で超多忙。
今週の出張も、その展示資料の借用でしたし、来週も火曜〜金曜まで再び借用出張です。展示図録の入稿もありますし、解説パネルの入稿も控えています。

と言うわけで、10月の更新は、かなりの不定期になりますので、よろしくお願いいたします。
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乃木2銭の朝鮮使用例 [日本郵便史]

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乃木2銭の朝鮮使用例です。
データは「木浦/12/10.28/前8-12」で、標語は「燃ゆる/愛国/努むる家業」。

昭和12年の使用例なので、取りあえずは発行年です。
内地使用なら夏頃までのものがベストでしょうけど、朝鮮使用だとどうなのでしょうか?
多量に在庫していたと思われる、風景2銭の消化の問題が絡んで来ると思います。

僕としては、専門収集ではないので、この程度で立派だと思っていますが・・・。

明日から金曜日まで出張なので、次回の更新は土曜日になります。
大分 → 福岡 → 和歌山 → 大阪に行って来ます。
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八郎潟 [雑記]

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画像は、1964年9月15日発行の「八郎潟干陸式記念」。

我家の米は、もう20年近く八郎潟から直接買っています。品種は、もちろんアキタコマチで、なかなか美味しい米ですよ。10月分から新米になります。
我家では、新米になって最初の夕飯はオニギリのみと決っています。

ところで、この八郎潟ですが、僕らの時代は小学校の社会科で必ず習ったのですが、今は習いませんね。長男(現在24才)の時には、既に学習から外されていました。

家の子供達には、「この米は八郎潟と言って、湖を干拓して・・・」と教えているので知っていますが、八郎潟を知っている子供は珍しい存在です。

切手まで発行された国家プロジェクトも、時代の流れの中で忘れ去られます。
切手のみが、足跡みたいなものですね。

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鉄道郵便印の収集 [日本郵便史]

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鉄郵印は、好きな消印の1つなのですが、そう言う割には集りが悪いですね。
画像は、朱色の「横浜」停車場印が押された小判はがきで、東京本局ボタ印で抹消されています。

鉄郵印のコレクションというと、地域別や路線別に整理する手法を用いた、ただの使用例集め的な形態が多いと思いますが、どうもそれでは魅力がありません。

そこで、もっと郵便史的なアプローチが出来ないものかと思案中です。
まぁ、そんなことを考えていても、肝心のデータとか使われ方を熟知していないと、考えもまとまらないので、アルバムを引っ張りだしたり文献を読み直したりして、久しぶりにすっかり忘れてしまっていることを復習中。
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PHILATOKYO '81 記念 Phillips オークション [文献]

Phillips は、僕も外国切手収集では、大変にお世話になりました。
イギリスのオークションでは、一番取引が多かったと思います。
その Phillips が、81年の東京展で開催したのが画像のカタログです。

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扱い品目は日本が中心ですが、中国関係も準主力的ですし、南方占領地も同じくらいあります。後はアジア各国が少量ずつ散らばっていて、全1973ロットもあります。

超目玉の大物というのはありませんが、捻っていない、素直なマテリアルは良いものが揃っていて、その点では、ゼネラルコレクター向けだったのではないでしょうか。

表紙のカバーは、良いですね。
釜山からシャンハイ宛の書留便で12銭料金です。見積り価格で25〜35万円。
落札値は、いくらだったのでしょう?僕は、知りませんが・・・。
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iPadで「ウッドワード本」 [文献]

iPadが発売になってから、郵趣グッズの1つとして常に身の回りにありますが、その使い道として、幅を利かせているのが文献としての使い方。

iTunesからも色々と手に入りますし、そうでないものはPDFファイルでiBokksに入れています。
海外には過去の絶版書がPDFで出回っていて、ネットから簡単に入手できるものが多いいですね。
ただし、製品レベル的には精粗バラバラで、中には「クソ」みたいなものもあります。

今日のお題である「ウッドワード本」と言えば、『大日本及全属国の郵便切手』。
これまでに海賊版も含めれば、けっこうな回数の復刻版が出ているので、皆さんもどれかの版をお持ちでしょう。
ただ、どの版にしても、常に持ち歩くにはかさばりますね。
その点PDF版ならば、iPadにさえ入れておけば、どこにでも持ち歩け便利です。

このPDF版『大日本及全属国の郵便切手』は、残念ながら誰にでもオススメできるものではありません。
完成度でいえば「クソ」2とでも言いましょうか。
おそらく、原本ではなくコピーから起こしたと思える本文は、斜に曲がっていたり、薄くて読みづらかったり、「よくもまぁ、こんなので金を取るな」というシロモノ。
まだ、日本円で1,900円ほどなので許せますが・・・。

復刻版を持っている人が、補助的に使う分ならよいと思いますが、そうでない人が1冊目の『大日本及全属国の郵便切手』として買うものではありません。

僕は、過去の復刻版を内外ともに揃えているので、出先でちょろっと見る分には重宝しています。
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「印刷局見学の記」 [文献]

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昭和21年12月発行の、如水クラブの機関誌『遠州便り 如水』第2号。
その中に8月26日に行われた、印刷局と共同印刷小石川工場の見学記が掲載されています。

書いた本人さんは、見学した様子を単に活字にまとめただけのつもりだと思うのですが、今となってはそれが、大変に貴重な内容となっています。

その中から幾つかを紹介すると、この当時の印刷局は、紙幣の印刷に追われており、切手の印刷は紙幣印刷の合間の仕事だったそうですし、50円能面の最初の実用版は無銘版(結局この版では印刷されなかった)で、作り直した実用版に銘版が入れられたことなど。

その他、今となっては忘れられたり、伝えられていないことが、さり気なく記されています。
もちろん、郵趣家の分類に該当することもたくさん記録されています。

本号には本記のほかに、松岡登氏による「切手製造見学メモ」と題する見学記も掲載されています。

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「福山」違い [日本郵便史]

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画像は、手彫改色カナ入り6銭1枚と、旧小判改色2銭を2枚貼った書留便で、福山局のKG印で抹消されています。

福山局と言うと、大抵の人は備後、つまり今の広島県の福山局だと思うのではないでしょうか?
実は、僕もそう思っていたし、これを売っていたブースの方もそうだったと思います。

そこで、消印データを示すと「渡島・津軽・二・一/福山」。
そうです。なんと大きな勘違いで、広島ではなくて北海道の福山でした。

念のためいつもの『明治郵便局名録』で確認すると、この福山局は、明治15年4月に津軽郡から松前郡へと郡が変わっていました。
ということで、このカバーは古い方の福山局の使用例になります。
なんか、得した気分です。
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標語入機械印のバラエティー [日本郵便史]

切手のバラエティーとなると、目の色を変える収集家は普通にたくさん居ますが、消印となると途端に少なくなり、特に機械印ではどの位の人が意識しているのでしょうかね。

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画像は、「共存/共栄/カンイホケン」の標語入機械印で、全くの駄物です。
即売で50円とか100円で買えます。
データは「福井/4, 7, 31/前10-12」。

このタイプには、大正15年10月支給と、昭和3年3月支給の2種類があり、画像のものは昭和3年タイプの方です。
その区別は、画像の赤丸の部分と「カンイホケン」の字体でできます。

福井局では、昭和3年には他の標語印を使っているので、もしかしたら3年に他局で使用していたものを、お古として4年に使ったのかもしれません。

標語印もタイプ別分類を意識すると、なかなか奥が深い収集対象になります。
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3円収納印 [日本ステーショナリー]

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昭和47年2月1日の郵便料金改正によって、はがきが7円から10円に値上げされたのに伴い、料金収納印が使用されました。それが上の画像です。

当時の郵趣誌を見ると、この収納印を押してもらうのに、収集家はけっこう大変な思いをされたようです。
大規模局は普通の対応だったらしいのですが、問題は小規模局。
収納印を頼むと「3円切手ではダメですか」とか、「集めるために印は押せない」など。中には「そんな印はありません」と言う局もあったとか。
収納印を押すより切手の方が簡単ですから、こんな対応も当たり前かもしれません。

実はまだ、この収納印が押された実逓便は、未入手なんです。
欲しいのですが・・・。

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高松ボタ [日本郵便史]

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高松ボタ印の押されたカバー。
山家を除けば、ボタ印の中では大関クラスに入るでしょうか?

僕の見方が悪いのかも知れませんが、高松ボタってスッキリ、クッキリというのが少ないと思います。
画像のカバーも、ちょっと潰れていますよね。

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でも、この程度が普通品でしょうか。

話しは、ちょっとズレますが。
知人の古くからの収集家で、ボタ印の単片満月印が欲しいあまりに、カバーから剥がして満足している方がいます。
背筋がゾッとしますね。
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5銭楠公 [日本ステーショナリー]

楠公はがきは、僕のように年中無休で貧乏な者でも、そこそこ楽しめます。

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画像は、5銭大形楠公の中から北海道開発製のもの。
版式は平版、紙目は横で、紙質は灰白粗紙です。
切手商の店頭で、楠公はがきの未使用が多量にあった中から、これを選り分けて入手した理由は下の画像で、お解りいただけると思います。

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印面下部の拡大画像ですが、解りますかね?
二重印刷になってますね。
何かの拍子にブランケットがズレたのでしょう。

同じ値段で買うなら、こんなのがよいかと。
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週間切手経済 [文献]

バカバカしいけど、たまにはこんなのでお楽しみください。
話しには聞いたことがあるけど、見たことがある人は意外と少ないはず。
クリックすると大きくなります。

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田沢・富士鹿・風景 [日本切手]

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田沢・富士鹿・風景と言えば、僕の貧弱な日本切手コレクションの中でも、群を抜いて貧弱な分野です。
田沢は、そもそもデザインが嫌いなので収集以前の問題ですが、富士鹿と風景は好きな切手です。
ですが、使用例に魅力を感じないのです。消印は細かい違いがあるものの、根本的な型式の違いではないので、パッと見た感じが超地味。
この辺が、小判や菊との大きな違いで、その差は大きいと思います。

物を持っていないということは、知識なんて中途半端に等しいですね。
やはり、これではいけないと思うので、せめて単片使用済で区別可能なものは揃えるようにしようかと。

画像は、朝鮮での使用例。
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西ドイツ・事故防止シリーズ [外国切手]

世界各国、色々な通常切手シリーズがありますが、西ドイツが1971年に発行した「事故防止シリーズ」ほどユニークな切手は無いと思います。

事故防止という、小さな切手上に表現するには難しいテーマを、簡単な絵で見事に表現しています。
シリーズの中から幾つかを、お見せすると、

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車と酒瓶で、飲酒運転。

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避けたプラグで、感電。

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釘と足で、釘の踏み抜き。

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釣り上げた荷物と人で、頭上注意。

こんな調子で、全10図案です。
切手を通じて、国民に注意を促すアイディアは中々の名案。
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久々のハンガリーねた [外国郵便史]

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画像のリーフは、以前に国際展に出したハンガリーの郵便印をテーマとした作品からの1リーフ。
ハンガリーの郵便印は、型式の種類が多いことと、第1次世界大戦以前は地理的に広大なエリアをカバーしていたのが大きな特徴です。

下の葉書は、現在のスロバキアに位置する局ですし、その他、ルーマニアやセルビア、トリエステ、クロアチアなどもあります。

ですから、カバーを入手すると消印を読んで、その後に地名探しをして地図で位置を確認。そして、その局が現在どの国に属しているのかを調べなくてはなりません。
この作業って、結構手間がかかります。
言語も単一では無いところが、更にややっこしいところですね。
その分、1つ1つが解っていくと、それなりの達成感や、満足感はあります。
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鉄郵印・米原敦賀間 [日本郵便史]

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画像は、北陸線の鉄郵印で、僕が持っている中では最古のもの。
データを示すと「米原敦賀間/廿三年六月六日上り一便」です。

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北陸線の起点は現在は米原ですが、最初に開通した明治15年当時は長浜でした。
それが米原起点となったのが明治22年7月1日ですから、上のデータはその翌年の使用例になります。

北陸線の鉄郵印も、29年の福井延伸、30年の小松延伸以後のものは順次多くなり、米原・富山間となると沢山あります。
でも、本例の米原・敦賀間となるとかなり少なく、ほとんど見ることはないですね。
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欧文印の押されない使用例 [日本郵便史]

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シミが点々と出ているので、まぁ買わないマテリアルだと思います。
オマケに、消印も魅力が無いですしねぇ・・・。

外人が日光へ観光に行った際に、霧降の滝の絵葉書に手紙を書いて送ったものです。
消印データは「日光/2. 9. 3/后6-9」。
中央上部に紫色の印で「シベリア経由」を指定しています。

時々これと同じように、和文印のみで欧文印の押されていない使用例を見かけます。
本使用例は栃木県の日光発なので、欧文印は東京局で押されるはずです。なぜなら、シベリア経由便の閉嚢局は東京局だから。
つまり、日光から東京までは内国郵便として送られ、東京局の内国郵便課で受入れ、その後、同局の外国郵便課に引渡され、シベリア経由便として閉嚢されます。ですから、この時に外国郵便課で欧文印が押されるものと思います。
事実、そのような扱いを受けたものと見られる使用例は、ごく普通にたくさん見られます。

一見スルーされたように見える本使用例は、なぜこうなったのでしょうか?
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全日展78 [切手展]

探し物をしていたら、懐かしものが出て来ました。

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1978年の全日展の受賞者目録で、僕が中学生の時のものです。
ジュニア・クラスを見ると、知ったお方がズラズラといらっしゃいますね。

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今ではJ.P.S.の『英国切手部会報』の名編集者であるS氏は、マーチンで銅賞を受賞していらっしゃいます。この頃からマーチンで競争展ですからさすがです。
あっちウロウロ、こっちウロウロの僕とは次元が違います。

同じS氏でも、今や世界のS氏は、ハイデラバードで銅賞。
あのコレクションも、最初は国内展銅賞がスタートだったのですね。コレクションを、我が子のように育てる。こういう姿勢を見習わなければ。

もちろん、僕もリアルタイムでこれらの作品を見ているはずなのですが、サッパリ記憶にありません・・・。

ついでに、成人クラスも下に掲載しておきましょう。

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チェコスロバキアの美術切手 [外国切手]

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美術切手と言うと、多くの人が思い浮かべるのがフランスの美術シリーズだと思います。
上の画像の切手も、国名を隠して見せたら、意外とフランスの美術シリーズからの1枚だと勘違いする人も多いのではないでしょうか?

画像は、チェコスロバキアの美術シリーズからの1枚。
チェコは、このような凹版の美しい美術切手を多く発行しています。
何しろ、凹版大国ですからね。

上の切手から、絵画の部分を抜き出して拡大すると下のようになります。
素晴らしいですね。

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こんな切手だけを集めて、アルバム1冊を作りたくなります。
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『呉ポスト』693号 [文献]

『呉ポスト』693号が到着。
先月号から、「外国切手収集家の日本切手コレクション』と題する連載を掲載させてもらっています。
今回のお題は「新小判2銭』で、下の画像が1ページ目。

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記事の内容は大したことがなくて、「外国切手収集家もお金をかけないで、こんな風に日本切手を楽しんでいますよ」みたいな内容です。

そんなスタンスなので、本格的な日本切手収集家にはつまらない内容だとは思いますが、1種1枚のカタログ・コレクターには、「無理しないでも、この辺までは発展させることができますよ」的な参考にはなると思います。
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9月です [雑記]

今日から9月。
土日は、ジャパン・オークションでしたが、両日とも仕事だったので行けませんでした。
ジャパンは、仕事との相性が悪くてここ1年ほどご無沙汰です。

その代わりと言うわけではないですけど、ジャペックスのホテルを予約しました。
ここのところ、東京のシティホテルは客室単価が上がっていますね。今年の春過ぎから上がっています。
実感は全然ありませんが、経済状況が回復しているのかも知れませんし、欧米からの外国人利用者がだいぶ戻って来ているように見受けられます。

で、ジャペックスですが、初日からの参観です。
夏前から、「11月22〜24日は、何が何でも休みます」宣言をしてあります。
皆さん、ジャペックスでお会いしましょう。
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