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『ビジュアル日本切手カタログ』Vol. 5 [文献]

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刊行されて、もうだいぶ経ったので皆さんも既にお読みになったものと思います。
『ビジュアル日本切手カタログ』シリーズの最終巻で、採録範囲は2001〜2016年の記念・特殊切手。
この期間に発行された切手は、多くの収集家には不評の嵐のはずで、僕もボストーク・アルバムの未使用1種1枚のカタログ・コレクションを止めてしまった時期のものです。
ですから、この時期の切手のことは知らないことばかり。
なにしろ、切手を見ても「一体なんの切手??」といった感じです。

そんな無関心な切手たちなのですが、本書を手にするとついつい読んでしまいます。
それは、たぶん『ビジュアル日本切手カタログ』のコンセプトが、しっかりとスジが通っているからなのだと思います。
既刊の4巻からずっと安定した内容を踏襲しており、近年ものだからといってサラリと流すことがないように編集されています。

実は、僕はこのシリーズは2冊づつ買い求めています。
1冊は2階の自室に、もう1冊は1階のリビングに置いて、思った時にちょっと手を伸ばせば、すぐに確認できるようにしてあります。
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『親郵』 [文献]

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4月16日のブログで親郵会の五十周年記念誌を紹介しましたが、今回のは十五周年記念誌です。
刊行は1954年ですから、昭和29年。

内容のスタイルは五十周年記念誌と共通していて、例会の記録、会員の紹介、解説記事が3本の柱になっています。
正確に言うと、五十周年記念誌の方が本誌を踏襲しているのですが。

本書の中で特筆すべきことは「ブラック・ペニーの版別に就いて」の収録だと思います。
筆者は、市田左右一氏。
氏は、手彫切手の大家であり、小判切手でも先駆的な業績を残されているのですが、もともとは英領や米国クラシック切手の収集家。
その市田氏が、ペニー・ブラックの版別について18ページにわたり解説しています。

それまで日本にあるペニー・ブラックは、版別がされないことが普通で、また多くの収集家は版別の方法を知ることはありませんでした。
市田氏は、それを解決する手段として、本稿を執筆されたようです。

本稿は、日本において初めてのペニー・ブラックの本格的な解説として、強いて言えば日本における本格的なイギリス切手収集のスタートとして、郵趣史に残る解説だと思います。
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天皇陛下御在位十年記念切手の目打 [日本切手]

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画像は、平成11年11月12日に発行した「天皇陛下御在位十年記念切手」。
この切手には、意外と知られていない仕掛けがあります。
さて、それは何でしょう?

とは言っても、日本切手収集家の方には常識的なことだと思います。
知らないのは、たぶん僕のような外国切手収集家とか、一般的な収集家でしょう。

そんな、知らない方も画像の切手の目打をよく見てください。
特に大きさはどうですか?
もう、おわかりでしょう。

角の目打が、他の目打より大きいでしょう。
これが、この切手の仕掛けであり、工夫なんですね。
このような形の切手だと、切り離す時にどうしても角の目打が欠けてしまいがちになります。
それを防ぐために、角の目打だけ穴径を大きくしたわけ。

発売当時は、それなりに話題になったのですが、記念切手の目打は注目され難いので、意外と皆さん忘れてしまっているようです。
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スタンプショウでの入手品 [日本郵便史]

下の画像は、スタンプショウでの入手品。
何の変哲も無い、ごくフツーの1枚貼使用例なのですが、使用局は北海道の札幌。
それで、日付は昭和12年8月3日です。

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このデータをどう評価するかは、それぞれの専門性によって違うと思いますが、サブコレクションとしての日本切手という位置付けにしている、僕にとっては満足するデータです。
これまでに、彦根局の7月使用を入手していますが、北海道なら8月初旬でもいいかなと。

1000円出してお釣りが来たので、よいお土産になりました。
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第3回国際展ルール勉強会 [雑記]

昨日は、第3回国際展ルール勉強会に出席してきました。
この勉強会も回を重ねるごとに人が増えて、なかなかの盛況です。
1回目は4年前(2年毎に開催なので)でしたが、あの時は10人弱でしたから、今回はその3〜4倍の人が参加していました。

名称は「国際展ルール勉強会」ですが、内容はスウェーデンで開催された「フィラテリック・サミット」のレクチャーです。
今回も9時半〜12時半まで濃い内容の勉強会で、地方からの交通費を数万円払っても安いものでした。

内容については、僕は主催者ではないので記しませんが、国際展出品者に限らず、国内展への出品をされている方は、次回はぜひ参加されることをお勧めいたします。

午後は友人たちと昼食を食べてから、スタンプショウへ。
スタンプショウは、今回の上京ではオマケ的な位置づけです。
まぁ、それにしても女性陣がスゴイですな。ホントにびっくり!!

それにしても面白かったのが、展示会場の対比です。
展示会場は、女性陣が主役で華やかな雰囲気。(作品を見ている女性は少なかったですが)
それに対して、ブース会場はマニアックな雰囲気でオッサンが主役。
あの雰囲気だと、きっと素人女性は引いてしまうでしょうね。
中には、かわいい切手を求めている女性を取り込もうと工夫しているブースもありましたが、売り上げはどうだったのでしょうか?
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『親郵』親郵会五十周年記念誌 [文献]

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親郵会と言えば、日本で最も歴史のある郵趣会であることは、誰もがご存知だと思います。
その親郵会が、50周年を迎えたのが1989年ですから平成元年。
それを記念して作られたのが本書です。

この手の記念誌に付きものの、各方面からの祝辞と会員の寄稿は定番なので、もちろん本書にもあります。
まぁ、それは脇に置いておいて、僕が感心したのは会の記録が細かく残されている点です。
特に例会記録が興味深いですね。
もちろん昭和14年の第1回も記録されています。
本書では、紙数の関係からか主要な部分のみが公開されていますが、それを一読するだけでも郵趣史の一コマを見ることができます。

そして、例会記録を読んでいると息の長い活動が続いている秘訣が、なんとなく伝わってくる気がします。
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皇太子(徳仁)成婚記念 [日本切手]

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1993年10月13日に発行された小型シート。
きっと、皆さんのアルバムにも入っていることでしょう。

この小型シートは、元は凹版印刷での発行を目指して準備されていたのですが、一部の関係機関から凹版印刷の細かい彫線が「ヒゲやシワに見える」と指摘(抵抗?)を受け、やむなくグラビア印刷へと変更されたものです。

このへんの経緯については『郵趣ウィークリー』1993年36号に、「どんでん返しのグラビア肖像切手の発行まで」と題して興味深い事情が掲載されています。
ご興味のある方は、ぜひ一読を。

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かなり無理が・・・ [外国切手]

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画像の切手は、コートジボアールが1979年7月7日に発行した「ローランド・ヒル死去100年」記念切手からの1枚。

図案は、ヒルの肖像、手彫切手の桜20銭、蒸気機関車。
ヒルの肖像は、記念切手のタイトルとマッチしているので、言うことはありませんね。
手彫切手も、まぁ、ヒルと切手ということでヨシとしますか。50歩譲ってですが・・・。
で、問題は蒸気機関車。
なんで、こうなるのでしょうかね。

この切手は5種セットなのですが、フランスのセレス切手とフランス国鉄の電気機関車という具合に、各国の切手と、その国の鉄道車両が図案になっています。
この辺の関係が意味不明。
ここまで意味不明だと、かえって興味深く思えます。
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琉球ドル暫定3セントのコーナー切手 [日本切手]

先日届いた『呉ポスト』736号に、岡藤氏が琉球ドル暫定3セントについて書かれていました。
その中で、1版については横目打抜けのエラー品は入手済だけど、正常品は未入手と書かれていたので「僕はどうかな?」と確認したら、1版、2版ともありました。

その画像が下で、左が1版。右が2版です。

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こんな感じで版は揃っていますが、用紙のバラエティを考えると前途多難って感じです。
そもそも、そこまで揃えられるのか?とも思いますが・・・。

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