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ネパール・1937年切手付封筒 [外国ステーショナリー]

随分と久々のネパールねたです。
下の画像は、1937年に発行された切手付封筒でシバ神がエンボス状に印刷されたもの。
この印面の特徴で幾つかのタイプに分類されるのですが、今日はその話ではありません。

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この切手付封筒の寿命は長くて、1958年まで発行が続きました。
この封筒、裏側を見ると下の画像のような変な加捺があるものがあって、中には逆さまに押されたものもあったりします。

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このハンコですが、SHRI BHARATMANI ADIという、1953年当時の郵政長官の名前なんですね。
1953年に保管中のこの切手付封筒が多量に盗難にあったために、これを押して販売し、これが押されていないものは無効にしたというわけです。
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鳥12銭(和田製) [雑記]

手彫の偽造切手を集めて四半世紀。
やっと千数百枚を集めましたが、この分野も奥が深くて、まだまだ序の口といったところ。
これが全部ホンモノだったらなぁ・・・。
なんていつも思います。

下の画像は、偽造の最大手である和田の製品から鳥切手の12銭。

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和田の製品には「参考」入りと、無しがあるのですが、これは「参考」入りのリーフです。
1枚1枚に特徴があるので分類ができるのですが、6タイプのうち1枚が欠けています。

偽造切手は競争展には出せないし、将来的にはこのようなリーフをベースに解説を付けて紹介できるような形にしたいという構想は持っているのですが。
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『郵趣』の新刊紹介に [文献]

『郵趣』9月号の新刊紹介欄に、5月30日にこのブログで紹介した『ふでばこ』を紹介しました。
下の画像がそれ。

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与えられた文字数が少ないので、ちょこっとした紹介ですが・・・。
ブログで紹介した記事が某氏の目に止まり、それを『郵趣』の編集部に推薦したとか。
最初に依頼が来た時に、そんなことが書いてありました。
まぁ、なんとなく某氏が誰かは推察できますが。

ブログで紹介して以後に、あちこちで本書についての話題を聞くことが多いのですが、皆さん気に入ってくれているようで良かったですね。
たぶん売れ行きも良いのではないでしょうか。

まだお持ちでない方は、ぜひお買い求めください。
直販が面倒だとおっしゃる方は、郵趣サービス社やアマゾンでも取り扱っています。

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明日香局 [風景印]

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久しぶりに明日香に行ってきました。
それで押してきたのが、画像の風景印です。
この風景印の図案は、高松塚古墳の壁画の一部を主題に、バックには石舞台古墳を描いています。
昔からずっと使用しているものですね。

明日香局の風景印は異なる時期のものを数枚持っているのですが、一番古いのは昭和50年のもの。
この時に初めて飛鳥(明日香)巡りをしました。
明日香の郵便局には、まだ風景印が未配備のところがあるのですが、徒歩や自転車で巡る人が多いので全局配備してもいいかな。とは思うのですがねぇ。

それと、各局でもう少し風景印の宣伝をしてもいいかと・・・。
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議事堂竣工 [日本切手]

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上の画像は、昭和11年11月7日に発行された「議事堂竣工」4種セットからの1枚です。
4種と言っても図案は「全景」と「皇室用階段」の2種。

大型で、しかも凹版印刷の堂々とした切手で、僕は戦前の日本切手の中でも最高傑作の1つだと思っています。
子供の頃から好きな切手でした。
中でも「皇室用階段」の方が、精緻でビュランの冴もよく文句のない切手。

こうした切手が作れるというのは、まさに職人芸の世界です。
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今月のアルバムリーフ [雑記]

古くからの『郵趣』の読者ならば、裏表紙に「今月のアルバムリーフ」という連載があったのをご存知のはず。
1976年1月号から始まった連載です。
下の画像が、その一例。

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構成は田辺猛さんで、本文中に囲み記事で解説がありました。
その解説はマテリアルの解説とともに、必ず構成についても解説されていて、なかなかためになる記事でした。
知人とこの連載について話をすると、皆さん決まって「あれは良かったよねー」とか「実に参考になる記事だった」などと言われます。

例えば、田型ブロックの両脇に単片を配置するばあい、田型の中心線に単片の中心線を配置する例を切手展で見る時がありますが、これだと実に見難く、しかも美しくない。
やはり、これは上辺で揃えるべきもので、そうすることにより目の横の移動に合うし、揃っているので美しいのです。

こうした基本的なことを知るのに、この連載は本当によいものでした。
たったの1ページでいいのです。こうした記事がほしいなぁ。
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スウェーデン・グスタフ6世切手帳 [外国切手]

思い出したように集めているスウェーデンのグスタフ6世。
だから時間をかけている割には、ごく普通のコレクションで極めて平凡なものですが、その一端を北欧切手研究会の会誌に連載中です。

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画像はタイプ3の中から25オーレ。
茶色の刷色がイマイチです。
タイプ1〜3の見分け方については、今日の主題ではないので勘弁してください。

画像は連刷タイプの切手帳のバラエティを揃えたものなのですが、単片であってもストレートエッジの位置が、
1、左と上
2、右と上
3、左と下
4、右と下
5、左のみ
6、右のみ
の6種に分類ができます。

ただ単片にしてしまうと、隣合う切手が同じグスタフ6世だったのか、数字切手だったのかがわかりません。
ということで、このシリーズでは最低でもペアで集めるのが習わしみたいなもの。
僕の場合は、切手帳構成そのものに興味があるので、ペーンで集めるのを基本としていますが、なにぶん図体がデカイのでリーフに貼る面白みに欠けます。

スウェーデン切手収集が一頃に比べて日本では超低調な様子。
「スウェーデン切手は美しいし、集めて面白い」みたいな啓蒙活動ができればいいのですが・・・。
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1000円・吉祥天立像 [日本切手]

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第4次ローマ字入りシリーズの最高額面である1000円・吉祥天立像。
発行は、1975年4月22日ですね。

この切手の登場には、とてつもない衝撃を受けました。
発行を知ったのは『スタンプ・クラブ』誌上だったのですが、現行切手で1000円という額面は、とにかく呆然とするような額面でした。
当たり前ですが郵便局で買って1000円だし、切手商ではそれ以上ですからね。
小学5年生にどうしろと・・・。
小遣い1ヶ月分以上の額面ですから。

で、結局のところ、未使用を買ったのはかなり経ってからですね。
たぶん大学生になってからかな?

画像の銘版付の下1列は、この切手が無くなると言うので、あわてて補充したもの。
地元の局には無かったので、取り寄せてもらってシートで買いました。
下1列を除いて、ゆうパックに使ってしまいましたが。

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『郵趣仙台』第225号 [文献]

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いつものように『郵趣仙台』をご恵贈いただきました。225号です。
今号は表紙を見ていきなり、もうビックリ!!
「東京青森間/20, 6 14/東郡/下一」の鉄郵印で、しかも大形楠公5銭に押されています。
鉄郵印としても超魅力的ですし、楠公葉書をボツボツと集めている身にとっても羨ましい使用例。
よいものを見せていただきました。

いつものローラー印の解説には、北陸郵政の左書きカタカナローラー印が載っています。
先頃の全日展で著者の斎氏から、この件については直接ご教示をいただき驚いていたもの。
ぜひ、福井の使用例を見つけなくてはいけません。

巻末の例会記録を見ると、いつものことながら羨ましい活動です。
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中国・オオパンダ(2次) [外国切手]

中国が1973年に発行したオオパンダ切手。
今では大出世した切手の1つに上げられると思います。

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僕もこの切手を見るたびに「世の中、わかんねーな」と思います。
だってこの切手、僕が小学生の頃には駅の売店で売ってたのですからね!!

と言っても、若い方にはピンと来ないかもしれません。
1970年代前半の頃は、駅のホームにあるキオスク(売店)で黒台紙にセットした収集用の切手を売っていたのです。
売店の軒先にぶら下げて。
今では、ちょっと考えられませんねー。
それにしても、あれは全国展開だったのか?
それとも首都圏限定だったのか?
僕が知っているのは、国鉄だと都内と東海道・横須賀線沿線。
私鉄では、小田急の新宿駅は覚えています。

販売品の主力はアラブ土侯国と東欧のトピカルものなんですが、たぶん熱狂的というか異常だったパンダブームの影響でしょうか。
このオオパンダのセットがよく売られていました。
うちにも、数セットあったことを覚えています。
もしかしたら、父親が家族の人数分を買ったのかもしれません。
なにしろ世の中「パンダ様」でしたから。
そう思うと、正しい切手の扱い方を知らない人も沢山買ったと思うので、指でつまむなどして潰されていった切手も多かったのだと思います。

この切手を見るたびに、思い出します。
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数字遊び [雑記]

消印で並び数字などにして、面白い記念品を作られる方がいらっしゃいます。
僕などは、言われて初めてその日に気がつくなど、その手の遊びには全く失格。

下の画像は並び数字ではないですが、数字遊びの1つだと思います。
さてさて、皆さんは見てわかりますか?

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見難いかもしれないので、日付部分をアップにしました。
もう、おわかりでしょう!!

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この消印、0から9までの数字が全て使われているんです。
和欧文印だからこそ可能になった組み合わせだと思いますが、どうでしょうか。
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絵葉書と風景印 [風景印]

地元ネタです。
画像の絵葉書の天守閣は丸岡城。
日本最古級の天守閣の1つですが、残念なことに昭和23年6月28日に起きた福井地震でバラバラに倒壊。
それもそのはずで、震源地の直上ですから。
その後、バラバラになった元の部材を用いて建て直し、一応、国指定重要文化財に指定されています。

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この絵葉書、丸岡郵便局が発行したもので主題は丸岡城です。
押されている風景印の主題も丸岡城で、日付は昭和10年4月20日。

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この風景印の使用開始は昭和10年2月26日なので、上の絵葉書は使用開始日から2ヶ月弱しか経っていません。
そして、絵葉書と風景印を見比べると、構図が全く同じであることに気がつくと思います。
恐らく、この絵葉書は丸岡郵便局が風景印の使用開始に合わせて発行したものではないでしょうか。

もしそうだったとすると、戦前の田舎の郵便局にしてはなかなか良いアイディアだったと思いますが。
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冠10銭 [日本切手]

戦前の記念・特殊切手の御三家の1つが、この冠10銭。

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僕の手元にあるのは残念ながら「みほん」切手ではあるけど、無いよりはマシなので日本切手を多少真面目に集めていた頃に、渋谷の坂を上る途中の店(こう書けば何処だかわかりますよね)で買ったもの。

この切手の発売をめぐっての争奪戦は超有名なので、いろいろな方が様々な機会に書かれています。
でも、こうしたことは当時の状況を記録した一次資料である郵趣誌に当たることが一番で、『郵楽』には面白い記事が幾つも掲載されています。

入手枚数の調査では、東京では当時の著名収集家であった藤尾氏が90数枚。切手商を営んでいた前羽氏が60数枚。エーナ兄弟(外人さんでしょうか)は車を乗り回して20数枚。
大阪では、山内氏と言う方が半シートの50枚を入手しています。
また、横浜では某氏がなんと150枚入手されたと記録されていますが、記事の中では不正入手を匂わせています。

極めて一部の収集家は、上記のようにそれなりの枚数を確保したことがわかりますが、著名収集家でも入手0という方が多くいたことも記されています。

この切手、今の収集家でも入手済の方は意外と少なく、リーフに穴が空いたままの方が多いようです。
皆さんのアルバムはどうでしょうか?
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ルクセンブルク・観光切手 [外国切手]

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画像は、ルクセンブルクが1989年に発行した観光切手から「クレルヴォー城の中庭」を描いたもの。
今日この切手を紹介したのは、この切手がとても美しい仕上がりなので「拡大したらどう見えるか?」というところに興味があったのです。

その結果は、やっぱり素敵な切手ですね。
いろいろな国から「観光切手」が発行されています。
中には「ちょっとなぁ・・・」と思う切手もありますが、そのほとんどが秀作だと思います。

この切手なんですが、現地よりも切手の出来栄えの方が上出来に見えます。
もちろん、実物も美しいのですが。
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北朝鮮・解放1周年記念 [外国切手]

画像は、北朝鮮が1946年8月15日に発行した「解放1周年記念切手」で、日本の終戦記念日に当たる日。
発行は、正確に言うと北朝鮮というよりもソビエト占領地区。

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北朝鮮の切手は多少持っているのですが、全く興味がないので、取り出して見ることはありません。
実は、この切手も学生時代に入手してからストックリーフに入れっぱなしの状態で、長いこと放ったらかしで、持っていること自体を覚えていなくて、再発見という感じが正確なところ。

学生時代に東ヨーロッパを旅行した際に、数百枚の北朝鮮切手を入手した時の1枚。
今から思うと、よく拉致られなかったですねー。
あぶない、あぶない。
でも、あの頃は日本人の知識として、拉致られるなんてことは脳ミソにはありませんでしたからね。

実は、僕は89年に北朝鮮に行った経験があるんです。
高句麗関係の壁画古墳を視察する学術団体に参加してなんですが。
お土産にパンティストッキングを持って行って、喜ばれました。

くだらん話はどうでもいいのですが、今日『スコットカタログ』を見てビックリです。
この切手の評価が700ドルになってます。
見間違えたかと思いましたが、やっぱり700ドル。
たぶん、買った当時は1枚当たりの単価に換算すると1ドルしたか、しなかったはず。

で、この切手をよく見ると、日本のC欄三つ星の櫛形印が押されています。
残念ながら局名は全く読めないのですが、日付はバッチリと読めて「46年9月5日」。
良い使用済ですね。
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明治銀婚 [日本切手]

画像は「郵便切手の歩みシリーズ」第3集から、明治銀婚の5銭切手。

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今日注目してもらいたいのは、切手の方ではなくてマキシムカードの図案です。
もちろん珍しい図案なんかではなくて、5銭切手の未使用を長辺を11センチほどに拡大したもの。
でも、こんなに拡大したのは初めて見ました。
ルーペでは何回も覗いていますが、こんなに大きくは見えませんからねぇ。

明治銀婚は、日本の記念切手の名品の1つに入る出来栄えだとは思っていますが、ここまで拡大して見ると、改めて惚れ惚れしちゃいます。
やっぱり、いい切手です。
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2枚のC55形蒸気機関車切手 [外国切手]

下の画像は、セントビンセントが1991年8月に発行した日本のC55形蒸気機関車を描いた切手です。
それにしてもデザイン悪すぎ。
小型シートのままなら問題はありませんが、目打で切り離して単片にしたら、左側が除煙板の縁で切断されてしまい、なんともオマヌケな切手になってしまいます。
もう少し左寄せで、せめて除煙板までは入るようなデザインにできなかったものですかねぇ・・・。
まぁ、実用的な切手ではなくて収集家用に作られたものなので、「これでいい」と言ってしまえばそれまでなんですが。
このC55形は標準型を描いています。

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えー、それでもう一枚の方ですが、こちらはタークス・カイコス諸島が1991年11月に発行したもので、上と同じ日本国際切手展を記念して便乘商売として発行したもの。

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見た目は全く違う蒸気機関車なんですが、実は同じC55形なんです。
上がオリジナルの標準型で、下が流線型として1936年に21両だけ製造されたもの。
流線型は当時世界的に流行ったデザインで、ヨーロッパの蒸気機関車にはよく見られます。
もちろん空気抵抗を減らして高速化をはかる目的なんですが、時速100キロ以下ではさほど効果があるとも思えません。
実際の高速効果よりも、整備での手間の方が大きな問題でもあったので、けっきょく後に標準型に変更されてしまいました。

日本の切手でないのが残念ですが、C55形の2タイプが切手で比較できるのはちょっと嬉しい出来事です。
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額面印字コイル切手 [日本切手]

額面印字コイル切手が発行されたのは、1997年4月10日。
初めての試みであったこの方式は、当初から機械の不調があり、6月13日付け『郵趣ウィクリー』22号で、いち早く6月6日から全国で販売中止中であることが伝えられました。

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手元には未使用単片で、50、80、90、130円の印字コイルの不良品があるのですが、どれも10の位い、つまり「5」「8」「9」「3」が掠れています。

使用例の方は貧しくて、なんとか90円のカバーだけは手に入ったのですが、あとは未入手のままですね。
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『英国切手研究会報』217号 [文献]

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だいぶ前に来ていた『英国切手研究会報』217号。
今号は、かなり分厚く60ページもあります。
それもそのはずで、ミニペックスの企画展示「マーチン発行50年」の解説を一挙掲載ですからねぇ。
読み応え十分どころか、十二分です。

上記の特集記事の他に、今号を見て「シマッタ!!」と思ったのが、その概要報告が載っている「郵趣カンファレンス」をすっかり失念していたこと・・・。
もちろん、お題は「英国マーチン・シリーズ専門収集入門 〜プレデシマルを中心に〜」。
このカンファレンスの資料の一部が掲載されているのですが、参加しなかったのは極めて残念。
ちょうど、仕事が多忙の時で通常の指定休でさえ休めなかった時期なので仕方はないのですが、それにしても残念無念って感じです。

今号は熟読です。
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