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鉄郵印・大阪青森線 [日本郵便史]

下の画像は、先日500円で入手した右書き鉄郵印。
若干不鮮明ですが、時期的にガマンできる範囲です。

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データは、下記のとおり。
郵便線路名:大阪青森間
運行区間名:米原直江津間下り
乗務区間名:敦賀直江津間
日付:昭和24年5月28日

実は、このデータ便は今までに一度しか見たことがなく、しかも左書きに変わる少し前の使用例として、入手できてちょっと嬉しいですね。
欲を言えば、あと数ヶ月後の使用例(例えば11月とか12月)であれば申し分無いのですが、出たとこ買いで満足するべきものでしょう。
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軽井沢の風景印 [風景印]

昨日に続いて軽井沢ネタです。
出かけた主な理由は、アウトレット・モールでの家内の買い物なのですが、平日を含んでいたので風景印を押すことができました。

下の画像は軽井沢局。

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図案は、国指定重要文化財の旧三笠ホテルと浅間山です。
旧三笠ホテルは、昭和45年に営業を終了したホテルなのですが、明治から続く軽井沢を代表するホテルの一つで、戦時中は外務省軽井沢分室になっていました。
当時の客室などが見学でき、現在のホテルスタイルとは違っ古いたホテルの趣を知ることができます。
旧三笠ホテルに行く途中には、広大な区画を持った伝統的な軽井沢の別荘地が広がっています。
表札を見て歩くだけでも、旧華族の別荘などを見つけることができ圧倒されます。

そして、下のもう一つは軽井沢駅前局。

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軽井沢の玄関口ということで、浅間山に高原地帯と白樺を描くという総花的な構成で、これといって特徴のない風景印ですね。
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軽井沢 [雑記]

珍しく連続休暇が取れたので、木曜日から家内と軽井沢に行ってきました。
美味しいものを色々と食べたので、財布は軽くなったのですが、体重は重くなりました・・・。

軽井沢で郵趣マテリアルと言えば、先ず頭に浮かぶのが外国郵便。
豊富な量とは言いませんが、それなりに市場で見かけます。
避暑に訪れた外国人が故国に差出したものが多いのだと思いますが、差立月の調査をすると、どんな結果になるのでしょうか?
やっぱり7月、8月が多いのでしょうかね?

下の画像は外国郵便ではありませんが、軽井沢局の丸一形印で明治29年6月の使用例です。

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軽井沢は土地柄、けっこう古写真が残されています。
歴史のある写真館には、明治時代からの写真が残されていたりするのですが、下の画像もそうしたものの一つで、右手前に写っている建物が明治44年に建てられた軽井沢郵便局で、撮影は昭和8年だそうです。

旧軽井沢郵便局(昭和8年).jpg

この軽井沢郵便局ですが、現在の軽井沢局の位置とは少し離れていて、今の観光協会の建っている所が明治時代からの位置だそうです。
建物は、登録有形文化財に指定されて軽井沢タリアセンに移築保存されています。
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鉄郵印・大阪東舞鶴線 [日本郵便史]

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画像のカットは、高校生の時に購入したキリスト教の10キロボックスからの1枚。
キリスト教の箱は内容が大きいだけに質も高くて、当時は画像のようなカットがたくさん入っていました。
ですから、水剥がしの前の選別の段階で気をつけないと悲劇が・・・。

画像のカットのばあい「上」便なのですが、水剥がししちゃうと「上」だか「下」だかわからなくなっちゃいますね。
しかも、この状態なら1日1便の路線であることもわかります。

中には切手に1割くらいしか掛かっていない鉄郵印もあったりして、それを水剥がししちゃうと区間名すら判読できないことも。
紙付き初心者の小学生の頃には、乾かして仮貼する段階になって「あ〜、なんてこった!」なんて悲劇も味わいました。
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『日本印紙カタログ』第6版 [文献]

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5年振りの改訂で、編集者が変わりました。
そして、手彫印紙を中心に内容も大きく変わっています。

手彫証券印紙の第5次発行分では、印面ガッターの幅により「通常版」と「広幅版」の2分類が新しく示されており、これの説明に1ページを割いています。
この分類の導入は本書最大の読みどころで、今後のコレクション分類に大きな変更を起こすものと思われます。

巻末に26ページに渡って収録されている「手彫証券印紙の研究」は目打、紙、変種の紹介で、特にその大部分を変種の紹介にあてていますが、これは本文に統合したほうが利用者にとっては便利だと思います。
ボリューム的に見ても、わざわざ「研究」として独立させるほどのものでもないでしょう。

それと残念だった点は、手彫印紙の版別分類表が無くなってしまったこと。
もともと、この表は素人にはさほど役には立たなかったものですが、それでも多少なりとも参考にはなっていたので、削除されてしまったのは残念ですね。
次版では、ぜひ復活掲載をお願いいたします。

また、今版から現金封筒の項目が増えていますが、これは風緘紙にからんでの採録と思えます。
ステーショナリーの中でも一段低く見られているのかわかりませんが、収集家にとってあまり顧みられることがない現金封筒ですが、その全容をカラーで知ることができるのは、ありがたいものです。

本書には、各印紙についての解説が詳しく掲載されているので、印紙に興味を持っていない方でも1冊は手元に置かれていると、郵趣の一般教養として印紙を知るには有益な書であると言えます。
先に述べたように、旧版とは大幅に内容が異なっているので、特に手彫印紙について詳しく知りたい方は、新旧両版を揃えられるのが良いのではないでしょうか。
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メガネ型ルーペ [雑記]

老眼が辛くなってきました。
もともと目は良くて、40代中頃までは1.5〜1.8だったんです。
周りから「そういうのは一気に老眼が来るよ〜」と言われていたのですが、ホントにそうでした。
40代後半には、坂道を転げ落ちるように・・・。
最近では、疲れてくると画像が上下に二重に見えたりして、全然ダメなんです。
かといって、生活に支障が出るほどではないので、まだメガネにはしていません。

切手収集で一番困るのは、目打測定。
もう、裸眼では全くダメ。
ということで、目打測定にルーペを持ち出して覗きながら測定するありさまです。
で、困るのが、右手にルーペということは、左手で目打ゲージと切手を操るわけでして、かなり無理があります。

だいぶ以前に、そんな話を信州人さんにしたら「メガネ型のルーペがいいですよ」と教えてくれました。
そんなことがあって、ようやく購入したのが下の画像のもの。

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Amazonで調べると色々とあるのですが、評判と価格を相談してこれにしました。
Vixenというメーカーで、以前から愛用している単眼鏡と同じメーカーだったのも決め手でした。
お値段は3391円。
似たようなものが千円台からあるのですが、安かろう悪かろうでは困るので、まぁ値段的にも良いかと。

使ってみて、これは良かった!
正解です!
重く無いし、装着感も気になりません。
レンズの大きさもちょうどいいので、これを着けていても視点をちょっと下に向けるだけで、裸眼で見ることもできます。
レンズは1.5、2.5、3.5倍の3枚が付いてきますが、2.5倍がちょうどいい感じです。
倍率が大きくなると当然焦点距離が短くなるので、その辺の事を考えると2.5倍がベター。

第3次昭和切手の版欠点探しの作業程度には、威力を発揮してくれます。
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旧小判紫2銭のボタ印 [日本切手]

いつだったのか、掲載誌名も忘れてしまいましたが、岡山の安藤源成氏が旧小判紫2銭のボタ印について、東京、大阪、京都、横浜は多く見られるが、神戸ですら少なく地方局は希少である。という趣旨の記事を書いておられました。

気にも止めていませんでしたが、思い起こすと確かに東京ボタ印は多く見ますが、二次局、三次局となると「うーん、どこの局を見たかなぁ・・・」みたいな気がします。

そこで手元のカバーを見ると、東京、大阪は普通にありましたが、意外にも安藤氏が「少ない」とされていた神戸が出てきました。
下の画像がそれです。

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ちょっとボタ印の状態が気になりますが、見つけられて儲けものなので、まぁ「よし」としますかね。
小判専門収集家の方なら素晴らしいものをお持ちでしょうけど、それ以外の皆さんの手持ちはどうでしょうか?
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3つのタイプのフランス鉄郵印 [外国郵便史]

先日、フランス鉄郵印の1例を紹介しました。
日本で、鉄郵印と言えば当たり前ですけど1種類しかありません。
駅構内のポストに投函されたり、直接郵便係員に手渡したりした郵便物を、鉄道郵便車内で抹消印として押印したものです。

ところが、フランスでは鉄郵印には性格の異なる3種類があります。

(1)Ambulant
鉄道郵便車の積み込まれた郵便物を、列車内で仕分けした時に証示印として使われたもの。

(2)Convoyeurs Stations
列車内で郵便係員が直接受け取ったものに使用。

(3)Convoryeurs Ligne
小さな町の駅周辺で集められた郵便物や、駅郵便局の無い駅で直接差出人が鉄道郵便係員に手渡した手紙に押されたもの。

この中で、人々に一番身近な存在だったのが(3)です。
先日ご紹介した使用例もこのタイプのもので、その性格上、比較的短距離でローカル線的な路線での使用例が多いようです。
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フランス・種蒔きの鉄郵印使用例 [外国郵便史]

画像は、フランスの種まきシリーズ10サンチームを1枚貼った極めて平凡な使用例です。

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こうした使用例は、どこか面白みが無いとリーフに貼っても書き込みに苦労というか、下手をすると書く内容が無かったりします。
この使用例のばあいは、鉄郵印。
消印部分を拡大して、見やすいように回転をしたのが下の画像です。

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やたらと文字が多くて、しかも文字がぐるりと一周にわたって並んでいるので、どこで区切ればいいのかわかりませんね。
この区間名は、" CHATEAU-THIERRY A VILLENAUXE " となります。
CHATEAU-THIERRY はパリの東、パリとランスのほぼ中間に位置する都市で、VILLENAUXE はそこから南に下がった地方都市です。

フランスの鉄郵印リストで見ると、本区間の希少度は5段階の中の3。
ということで、多くもなく、少なくもなくってところですね。
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新小判5銭の国内使用例 [日本郵便史]

新小判5銭の国内使用例と言えば、誰もが大形ボタ印とか、二重丸印の希少な使用例を思い浮かべると思います。
残念ですが、僕の手元にはそんなものがあるわけありません。
もし、何かの間違いで持っていたとしたら、もっと真面目に小判切手を集めているでしょうね。

そんなわけで、手元にあるのは下の画像のもの。

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取り敢えず3枚貼りです。
贅沢を言えば、ちゃんと繋がったストリップだったらよかったのに・・・。
なぜか単片が3枚です。

実はこれ訴訟書類なんですね。
宛名の上部の朱印が「訴訟書類」となっていて、封筒の中に中身もきちんと残っています。
しかも「郵便送達証書」と「送達告知書」まで付いてます。

さて、料金の内訳ですが
訴訟書類料金 5銭
書留料金   6銭
二倍重量料金 4銭
の合計15銭ですね。

消印は汚くてしょうがないのですが、抹消印は「信濃上田 明治32年12月22日 ホ便」、配達印は局名不明「12月22日 ニ便」です。
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『Railway Stamps』No.185 [文献]

数日前に到着した『Railway Stamps』No.185。
今号から巻数が新しくなったので、表紙の色も変わりました。

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目次上は14本の記事で埋まっていて、相変わらず賑やかで内容がいいですね。
「北海道新幹線開業記念押印始末記」は、記念押印を巡る3泊4日のルポ。軽い読み物で、なかなか面白いですね。伝統郵趣ではこうした内容は出来ませんが、テーマ郵趣ならではの内容です。

そしていつもの連載が数本と、興味深かったのがフランス・パリのトラムのリーフ紹介。
ナポレオン切手を貼付した1868年の馬車トラムの使用例。
このような使用例があるのですね。ぜひ自分のフランス・クラシックのページにも欲しいものです。
思わぬところで、よい勉強になりました。
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新小判2銭の田型ブロック [日本切手]

画像は、新小判2銭の田型ブロックで目打は12。
そして、消印は丸一印で、そのデータは「信濃稲荷山 明治28年12月29日 イ便」。

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まぁ、平凡な使用例だと思います。
本当は、二重丸印の田形ブロックも欲しいのですが、残念ながら持っていません。
赤2銭のばあい(他の額面も同じですが)田型ブロックは、圧倒的に丸一印が多くて、専門的に集めているわけでは無い身にとっては、二重丸印のブロックはちょっと手が出しにくいですね。

いくらカタログコレクション的に用紙を基本に目打を並べているだけだと言っても、単片ばかりでは貧相でねぇ・・・。
画像のような、安物の田型ブロックでもあると多少は立派なリーフに見えますね。
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スウェーデンの鉄郵印 [外国郵便史]

下の画像は、スウェーデンの数字図案通常切手に押された鉄郵印。
スウェーデンの鉄郵印には多くのタイプがありますが、画像のものは「PKXPタイプ」と呼ばれるもの。

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「PKXP」と言うのは「Postkupeexpedition」=「郵便のコンパートメント」という意味だそうです。
このタイプは、1868〜1950年代という比較的長期間使用されたもので、大別11の基本タイプに分類されますが、画像はタイプ2と呼ばれるものです。

「NR29」と消印内に入っていますが、これが路線番号になります。
この番号を鉄郵印リストで調べると、Falun〜Gävle間のものであることがわかります。
Gävleは、ストックホルムの北方に位置するボスニア湾に面した都市で、Falunは、そこから西へ約100キロの都市です。

スウェーデンの鉄郵印は、同じ路線番号でも運行路線が年代によって異るので、年号が読めることが重要です。
29番の場合は、1950年代までの間に5路線が記録されています。
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徳島ボタ印 [日本郵便史]

画像は、小判葉書1銭に押された徳島ボタ印。
ご存知の通り、徳島局はボタ印の第2次使用開始局ですから明治18年1月1日からの使用です。

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鮮明な綺麗な消印なのですが、どこか変です。
よく見ると年号が入っていないじゃありませんか!
文面を見ると商人が出した年賀状なのですが、1月3日の日付はあるものの年号までは書かれていません。
ということで、いつの使用かは分からずじまい。

たまに二重丸印でも、変なのを見かけますね。
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手彫証券印紙1銭 [印紙]

下の画像は、手彫証券印紙から洋紙の黒1銭。
いわゆる駄物です。

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13版あるようなのですが、版別はさっぱりわかりません。
よく切手展で版別してある作品を見ると、「よくわかるなー」なんて感心しちゃいますね。

そこで、版別がわからないので、変種を元に特徴を掴もうと思ったのですが、なかなかそれらしいものにも出会いません。
なにしろ最近は目がめっきり悪くなったので、ルーペを長時間覗くことが苦痛なので、見落としがあるかもしれませんが。

それで、ようやく見つけ出した小ちゃな変種が14番にありました。
上の画像で赤枠のポジションがそれです。
そして、その拡大図が下。

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印面右下の波の中が白抜きになっています。
本来なら2本の線が描かれないといけないのですが、それがすっかりと忘れられています。

版の出来が良いので、こんな特徴でも将来きっと役立つことがあろうかと期待しているのですが。
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ニワトリ? [外国郵便史]

米国にファンシー・キャンセルという面白い消印分野があります。
日本で言えばボタ印のようなものなのですが、各局で作っていたものなので、デザイン的に面白いものが多くて人気があります。
ただし、お高くつくので集めるのが大変そうですが・・・。
もし、安価だったら僕も集めていたと思いますが、本で眺めて楽しむのが精一杯ですね。

下の画像は、伝説的な米国切手収集家の石川良平氏のコレクションにあったもので、クリスティーズのオークション・カタログからスキャンしました。
その道では、超有名なカバーです。

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押されているのが、Waterbury局のファンシー・キャンセルで、拡大したのが下の画像。

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昔から有名な消印で「走るニワトリ」と呼ばれているのですが、これってニワトリなんですかねぇ・・・。
なんだか違う鳥にも見えるのですが、どうでしょうかね。
米国人には、ニワトリがこんな感じに見えるのでしょうか?

石川コレクションの競売では、255,500ドルで売れたそうな。
1993年のことです。
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ノルウェーのラッパ切手 [外国切手]

ノルウェーと言えば、やっぱりラッパ切手。
それにしても100年以上も使われているなんて、凄すぎますよね。
たぶん世界最長寿の切手ではないでしょうか。

図案は、郵便のシンボルである郵便ラッパを描き、その中に額面を入れた極めて単純なもので、下の画像は1877年発行です。

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そして、下はずっと新しく1997年発行です。

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このシリーズ、一見すると同じ切手に見えますが、それぞれの時代を反映して微妙に異なった作り方をしています。
例えば印刷方式だと、
1872年・・・凸版印刷
1937年・・・グラビア印刷
1962年・・・凹版印刷
1997年・・・オフセット印刷4色
2001年・・・オフセット印刷5色

初期の切手は今見ると、たしかに年代物の古臭い切手に見えますが、現行切手ではそうは見えませんね。
それぞれの時代ごとに、その時代に受け入れられるように考え修正していく姿勢が、この切手を陳腐化させない所以なのでしょう。
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