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" THE POSTAGE STAMPS OF NEW ZEALAND " [文献]

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当たり前ですが、今年も今日で最後。
今年も、色々と郵趣品を買いましたが、今日ご紹介する文献は正に今年最大の掘り出し物。

本書は、僕が長年に渡って探し求めていたもので、20年以上は探し続けていました。
もっとも、その間に入手の機会は何回もあったのですが、ことごとく失敗!つまり、オークションには時々出るのですが、まぁ、高いこと高いこと。
世界中の人が狙っていますからね。
特に第1巻が難物です。

ところが、なんと予想外にも国内で入手できちゃったのです。
しかも、1〜7巻の揃いで!!
こういうことがあるのですねぇ・・・。
最初に見た時にはビックリしました。
美本がセットで、目の前に現れたのですから。
しかも、お値段が超安い!!
これまで見てきた、第1巻のみの落札値の半値か、それ以下のお値段です。
しかも、何度も言いますが7巻揃いで。

第1巻は1938年、7巻は1988年の刊行ですから、50年間もかかって出版したことになります。
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ソ連の地下鉄 [外国切手]

画像は、ソ連が1950年7月30日に発行した「モスクワ地下鉄4号線完成記念」切手7種セットからの1枚。
よくできたセットなので、ソ連切手の中でも好きな切手の1つです。

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モスクワの地下鉄と言えば、宮殿のような豪華な駅が有名ですが、この切手を見てもそれが伝わってきますね。
画像の駅は「文化公園駅」というそうですが、線路上からホームの全景を題材としたもので、壁や柱の装飾、そして天井には大きなシャンデリアがズラリと並んでいます。

今回はご紹介しませんが、他の記念切手にはもっと豪華な駅が紹介されています。
それは、また次の機会に!!
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小判切手最初期の研究 [雑記]

画像は 1899年9月発行の " The London Philatelist " No,93 に掲載された記事からの一部。
この解説は、記事のタイトルを見てもわかるとおり、K. W. Fulcher. が小判切手について解説したものです。
1899年と言えば明治32年ですから、ちょうど菊切手の発行が始まった年。つまり、小判切手はついこの間まで現行切手だったわけです。
そんな時代に、早くも小判切手の解説が掲載されていることに驚かされますね。

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Fulcher は当時の優れた研究家で、後年にウッドワードも彼の大著の中でその研究成果について、度々触れています。

この解説では目打を中心に論を展開しているのですが、それに加え色調と紙質についても合わせて言及しています。
内外ともに手彫切手が収集の中心であったこの時代に、こうのような方向性を示した解説が発表されていたことは、驚異的なことだったと思います。
しかし、残念なことにこの解説に注目した収集家は、とても少なかったのではないでしょうか。
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年賀状 [雑記]

一足先に今日から休み。
というわけで、まだ手つかずの年賀状の作成です。
家族用はとりあえず後回しにして、切手友達向けの年賀状から着手しました。

昨年は12月中には全く手つかずで元旦から作り始めたので、自分的には「今年はすげーな」なんて思ってます。

毎年、旧年中に入手した一押しマテリアルとか、切手展出品作品からの1リーフを大きな画像で印刷しているのですが、さて今年はなんでしょう?
いま書いちゃうと、受け取った人がつまらないので、ここでは非公開です。

僕も収友から多数の年賀状をいただきますが、やっぱり郵趣品が印刷されていると嬉しいですね。
皆さんは、どんな年賀状をお作りでしょうか?
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ドミニカ・1992年 [外国切手]

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画像は、ドミニカが1992年11月11日に発行した鉄道切手からの1枚。
僕がこの切手の発行を知ったのは、発行から10年以上も経ってからのことで、どこでだか忘れてしまいましたが、初めて見た時は「えっ!こんなのがあるの!!」とビックリ。
早速、探して購入したものです。

ドミニカのことですから、発行に深い意味があるわけではなく、郵趣界では「好ましくない切手」とされているものだと思います。
ですが、僕にしてみれば「よくぞ、こんな題材を切手にしてくれたもの」という感じです。

切手の題材は『ペリー提督日本遠征記』から用いたもので、ペリーが2度目に日本に来航(1854年1月)した際に、将軍徳川家定への献上品として持参した蒸気機関車の模型を、横浜で陸揚げしている場面を描いています。
この模型は、横浜応接所で幕府の役人を乗せて走らせており、その時の記録も残されています。
切手部分のほぼ中央に、梱包を解いた蒸気機関車が見えますね。

この模型、残念ながら後年に江戸城での火災に遭い消失してしまい現存はしていませんが、その復元品が神奈川県立歴史博物館に収蔵されています。

それにしても、ドミニカがこうした歴史的な場面を題材にしてくれたことに驚きます。
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琉球・米貨単位暫定4セント [日本切手]

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画像は、琉球・米貨単位暫定4セント切手のプレート2でポジションは20。
一見した所、特徴が多い切手なのでポジションの確定は楽だと思っていたのですが、意外と手間がかかる結果となってしまいました。
ポジショニングは基本的に、伊藤由巳さんが作られた特徴図を使っているのですが、これとて万能ではなく、実際に使ってみると間違いも多いのです。

今回もどうしてもピタリと一致するものがなく、最後の手段として手持ちの上50枚ブロックと見比べてみることに。
これでダメなら、しばらく塩漬けにするつもりでした。
そしたら、なんとポジション20とピタリと一致。
特徴図が、だいぶ違っていることがわかったしだい。
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フランス・サビーヌ切手帳 [外国切手]

フランスの通常切手には、面白いものが多いですね。
それがクラシック切手ではなくて、つい最近の切手でもそうですから愉快なものです。
例えば、サビーヌとかリベルテとか。

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画像は、サビーヌから第4次発行グループの切手帳の1種です。
サビーヌの切手帳は、フランスで一般的に使われている『イベール・カタログ』では29種ですが、それに表紙と糊のバラエティーを加えると52種に増えます。

僕がサビーヌとリベルテに注目したのは、21世紀に入って間もない頃。
その後、2回ほどパリを訪れる機会があったので、未入手の切手帳を揃えようと現地で探しても見当たらない物が何種類かあります。

切手帳は、右端が糊付けされているので、勝手に開いて確認することができませんから、未分類の中から見つけるのは現実的ではありません。
ですから、結局は専門の業者さんを頼ることにはなるのですが、その分お高いですよねぇ。
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昔の残骸から [雑記]

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画像は「日清戦勝」からの1枚で、ソウルの年号2字印が押されています。
そのデータは1897年1月15日。

入手したのは、たぶん1980年代の中頃だと思います。
今では、絶対に買わないものです。
今から思えば、あの頃は人真似をしていただけでしたね。
切手展に行って作品を見たり、入賞作品集を眺めながら「こういうのを集めればいいのか」と。
ただ漠然と「みんながそうだから」という理由で。

「なぜ、そうなのか」とか「なぜ必要なのか」という、「なぜそこに、そのマテリアルが必要なのか」という最も基本的なことを全く考えていませんでした。
今から思うと、全く不思議なのですが、あの当時はそれが普通だと思っていました。

僕の収集は、すごく遠回りだし、無駄もものすごく多かったですけど、よい経験になっています。
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ベルギー・1861年10c [外国切手]

昨日に続いて、アルプス・ヨーロッパ部会例会での入手品です。
ベルギー初期の切手の使用例。

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数字印の「68」は、 LA-Louvibre 局で、左側には日付印が押されているので、1861年5月23日の使用例であることが特定されます。
そして、裏面には Chareeikou 局5月24日の到着印。

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ベルギー初期の切手は、同じ図案ながら透かしや印面の大きさから数種に分類されています。
カバーに貼られた切手を計測すると、残念ながら印面の一部がカットされているので縦はわかりませんが、幅は17.5ミリです。

この1つ前の発行では、幅は18ミリ。
ということで、この切手は1861年4月1日発行のものであることが特定できます。

発行翌月の使用例を、目出度く900円にていただくことができました。
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アルプス・ヨーロッパ例会での入手品 [外国切手]

昨日のアルプス・ヨーロッパ例会では、数通のカバーを入手したのですが、その1枚が下の画像です。
データは、リガ1959年6月17日発の米国行き航空便です。

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ソ連のカバーなのですが、左上の鉄道切手が気になって入手したもの。
切手は、1959年1月7日に発行された「ソ連工業博覧会記念」で、描かれているのはTE3形式というディーゼル機関車と、その脇には何だか特定はできませんが蒸気機関車も小さく描かれています。

この切手は、1973年刊行の『トピカル切手カタログ』鉄道切手編以後、『最新世界鉄道切手総図鑑』に至るまで、国内の鉄道切手関係では1958年12月31日発行となっています。

ところが各国のカタログを調べてみると、
『ミンクス』1959年1月7日
『スコット』1958年12月31日
『ツームシュタイン』1959年
『ギボンズ』1959年1月7日
『イベール』1959年
『ミッヘル』1959年1月7日

となっていて、圧倒的に1959年1月7日を発行日としているところが多いようです。
よく調べてみると、この「ソ連工業博覧会記念」2種セットのうち、船を描いた方が1958年12月31日発行で、今日ご紹介した機関車を描いた方は1959年1月7日が発行日らしいのです。

同じ記念切手でも異る発行日としたことに、混乱の原因がありそうです。
ですから、機関車の切手を1959年1月7日としているカタログでは、船を描いた方は1958年12月31日発行と別々の発行日をきちんと記録しています。

このようなことから、機関車図案の切手を単独で採録する場合は1959年1月7日を発行日として記録するべきでしょう。

ところで、このカバーを買ったおかげで、以前から持っている未使用とを組み合わせて1リーフを作りことができるようになりました。
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アルプス・ヨーロッパ部会例会 [雑記]

それまで都内のレンタルスペースで行っていた、アルプス・ヨーロッパ部会の例会を初めて目白の切手の博物館で行いました。

博物館に着いて入り口でバッタリと出くわした、某学芸員に「まずいんじゃない?太ってるよ!」とのご指摘。
そうなんです。
冬場の通勤に歩いて3カ月で8キロ痩せたのに、夏にリバウンドして逆戻り。
今冬も歩いてスリムになりますよ!!

で、肝心の例会ですが9人の参加。
僕は前回書いたように、プレスタンプの楽しみ方について、プロジェクターを使って15分ほどのお話をさせていただきました。
意外にも、プレスタンプに興味をお持ちの方が何人も!
ただ、皆さんどのようにコレクションをまとめて行けばよいのか思案中とのこと。

この分野は、トラディショナルのようには行きませんからね。
先ずは消印に興味を持って、そこから当時の郵便制度に馴染んで行くのがよいかと思います。
僕もそうでしたから。

例会の後は、喫茶店で駄弁って、それから忘年会へ。
20時の新幹線に乗って、ただいまは北陸線の特急の車内です。
例会参加の皆さん、特に事務局の方、楽しい時間をありがとうございました。

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例会資料 [雑記]

11日(日)に、アルプス・ヨーロッパ部会の例会があります。
その時に、ちょこっとお話をするので、スライドを8枚ほど作りました。
下の画像が1枚目のもの。

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お題は「プレ・スタンプの楽しみ方」。
副題として「ハンガリーを例として」と付けました。

プレ・スタンプの見方や、必要な知識をどうすればよいのかなどについて、15分程度話す予定です。

学生の頃から、様々な例会に参加しましたが、1人でしゃべりまくる例会ジャックはウンザリしていけませんし、その逆に多くの発表がありすぎると、あとで何の話を聞いたのか覚えていません。

経験的には、15分程度のものが2〜3あるのが良いと思います。
なにしろ、1つの話が長いと聞く方も忍耐力が必要ですからね。よほど話が上手い人でない限り、30分も話したらいけません。
ただし、講演会や講座は別です。

カラーの資料(と言ってもスライドの縮小ですが)の印刷も済んだので、取り敢えずは準備完了です。
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『風景印大百科 1931ー2017』 [文献]

先日、郵趣サービス社から『風景印大百科 1931ー2017』とい新刊のご案内をいただきました。
戦前から現行まで、国内はもちろん旧外地までの全ての印影を収録した風景印本!!
以前から「こんな本が出ないかな〜」と思っていた、ど真ん中のドストライク本です。

風景印の歴史は古く戦前からありますし、特に戦後は図案変更を重ねている局が多いので、廃止印のことを調べるには、それなりの手間が掛かっていました。
ですから、僕は古い『風景入りスタンプ集』も貴重な情報源として座右の書としていました。

その手間隙が、本書で一気に解決されることに!
東日本編が2月15日、西日本編が5月10日の刊行予定だそうです。
お値段は各巻5500円ですから、揃いで11000円。
また、それとは別にCD版での発売もするそうで、こちらは12000円だそうです。
なぜか、紙代のかからないCD版の方がお高いというスッキリしない価格設定ではありますが、出版が待ち遠しい企画です。
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中央リトアニア・1920年 [外国切手]

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画像は、中央リトアニアが1920年に発行した6種セットのもので、この他に無目打のものもあります。
一見して素朴というか、稚拙というか、そんな感じの図案ですが、そんな感じが意外と好きです。

戦前の日本の有力郵趣雑誌であった『郵楽』には、毎号巻頭に各国の新切手紹介が載っています。今の『郵趣』の「世界新切手ニューズ」みたいなものです。

その『郵楽』第7巻12号に、この切手が紹介されているのですが、その書き方が面白い。
「中央リスアニア国第三回発行の切手にして如何にも拙劣なる図案の石版印刷のもの美術的価値皆無にし子供の玩具用と同等のものなり左の六種あり」
と、こんな感じです。

ひどい言われようですが、優秀な切手が次々と発行されていた当時の世界の切手の中にあっては、こんな感想を持たれても仕方がなかったのでしょうね。
僕的には、今の切手より「子供の玩具用」と言われた、こちらの切手の方が好きですが。
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ユングフラウ・ヨッホ山頂郵便局 [雑記]

スイスを訪れる日本人の多くが訪れるユングフラウ・ヨッホ。
有名なのは、そこへ路線を伸ばすユングフラウ・ヨッホ鉄道の登山電車ですね。
このブログをご覧の方の中にも、乗られた方がいらっしゃることと思います。

ですが、郵趣家ならば、やっぱりユングフラウ・ヨッホ山頂郵便局でしょう。
画像は、その山頂局の消印。

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ユングフラウ・ヨッホは、トップ・オブ・ヨーロッパと呼ばれるくらいですから、標高は富士山よりも高く3466m。
その山頂局と言っても、もちろん山頂にあるわけではなくて標高3454mの登山電車の駅と同じ所なので、消印にもちゃんと「3454m」と表記がありますね。

ヨーロッパ最高所の郵便局ということで、日本最高所の郵便局である富士山五合目局と姉妹局になっているそうです。
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なんでしょう? [雑記]

先日、知人の古物商の方から下の画像のものをいただきました。
仕入れた物の中に混じっていたとのことで、
「いらないなら捨てる」
と物騒な事を言うので、もちろん有り難くいただきました。

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上のものはB4の紙に押されたもので、下はA4の紙に押されたものです。

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なんで、こんなものがあるのでしょうか?
理由はわかりませんが、変ですね。
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