SSブログ

何か変だよ [日本ステーショナリー]

12387.jpg

画像は、旧議事堂はがきで、どこにでもある普通の使用例です。

で、どこが変かと言うと「至急」という赤いハンコです。
別に速達にもなっていない2円はがきですから、通常の逓送のはずなのに「至急」とは厚かましいですよね。「だったら速達料金払えよ」って言いたくありませんか?

しかも、このはがきの差立が東京都大森石原郵便局。今は無いようですが、たぶん特定郵便局なのでしょう。
失礼ながら内容を確認しましたが、宛名人に「至急読め」というような内容でもないので、この「至急」と言うのは、配達人に対してのものと思われます。

郵便局員が出す手紙としては、なんか変ですよねぇ。
コメント(2) 

" COLLECTING BRITISH STAMPS " [文献]

12386.jpg

書名からも想像されるとおり、初歩者向けの概説書。
こうした概説書は、ちょっと収歴が長くなるとバカにして途端に読まなくなる人が多いですが、それは間違いで「収歴に関係なく基礎的な文献には目を通すべき」と言うのが僕の持論です。

本書は、僅か143ページという限られたページの中に、よく考え抜かれて執筆されていると思います。
単に編年体で解説を流すのではなく、偽造品や収集団体、リーフ作成の解説に始まり、印刷の基礎知識、プレーティング、各時代の切手の変遷、1つの具体例として身近なマーチンシリーズの専門収集、切手帳、消印、付属地、ステーショナリーなどについて、要領よくまとめられています。そして、文献リストまで完備されているので、次のステップへ進むための仕掛けまでが容易されているといった具合です。

残念な事に、日本には類書が存在しないですね。
この辺が、収集の歴史と収集層の差なのかも知れません。
コメント(0) 

『FINDS』 [文献]

今日は、1日だけ初めての夏休みをもらいました。
数日前から書き始めた記事ですが、ほぼ完了してあとはちょっと手直しすればよい段階です。
なんの雑誌の原稿か言ってませんでしたが『全日本郵趣』です。全日展の作品について書かせてもらいました。ボツにされなければ年内に掲載されると思います。

12385.jpg

『FINDS』をご存知でしょうか?
JPSの北欧切手部会の会報で隔月刊誌です。
画像は、その創刊準備号で奥付が無いので定かではないのですが、たぶん1975年の発行だと思います。手元のバックナンバーを見ると、準備号はこの1冊で次号から正式発行ではないでしょうか?
創刊号を見ると1975年6月10日発行です。

けっこう歴史が古い部会なので、本誌のバックナンバーには今でも見るべき記事が多いのですが、最近はちょっと停滞気味で内容が薄くなってしまったのが残念なところ。

僕も『北陸郵趣』という雑誌を編集しているのでよくわかるのですが、編集者は大いに頭を悩ましているものと思います。
記事を投稿して少しは貢献しないといけないのですが、自分自身が直接関係している雑誌の事で手一杯で申し訳ない気分です。

過去の記事については、本ブログでも追々紹介していこうと思います。
コメント(2) 

" SCOTT Standard Postage Stamp Catalogue 2013 " N-Sam [文献]

12383.jpg

『スコットカタログ』第5巻がアマゾンより到着。
今回の巻はNからということで、僕が取りあえずは長年に渡りマジメに取組んでいるネパールが含まれています。

皆さん、ネパール切手のことはよくご存じないかと思いますが、小国なのに切手発行政策はいたって健全で、今どき珍しい国だと思います。
『スコット』2013年版で見ると、メインナンバーで847、航空が7、公用が15で、全部足しても869にしかなりません。
これでも1881年最初の切手からの数ですから、最近の切手に慣れてしまうと驚きだと思いますが・・・。

本巻は、総ページ数1534でナムビアから始まり、サモアまでが収録範囲となっています。
コメント(0) 

緊急事態 [雑記]

退っ引きならぬ事態で、某郵趣誌に原稿を書かなければならないので、今日と明日の更新は休ませてください。
次回の更新は、明後日を予定しています。
ヨロシク!
コメント(0) 

ビルマ独立記念 [日本切手]

昨日、南方占領地のオークションカタログを紹介したので、今日は僕の貧相な南方占領地のカタログコレクションから、1943年8月1日発行の「ビルマ独立記念」切手のリーフをお見せします。たぶん作ったのは1990年代前半だと思いますが、それ以来放ったらかしのリーフです。

12382.jpg

印刷が3回にわけておこなわれ、1・2回の印刷では目打11が、3回目の印刷ではルレット目打が使われているので、両方揃えるのが目標でしょう。

5cだけ目打11が抜けていますけど、そのかわり左端に目打11×ルレットのコンパウンドが入っています。これは少ないと思いますが・・・。

コメント(0) 

『日本南方占領地切手(英領地区)特別オークション・セール』 [文献]

僕の貧相な南方占領地切手の入手先の大部分は、森下とスタンレー・ギボンズ社シンガポール支店。
特に森下は、取扱品目の主要品が南方占領地だったので、日本でこの分野を収集する人は避けて通れない業者だったと思う。

その森下意外の、国内で南方占領地の強力な業者だったのが、金井スタンプ商会であった。
金井スタンプは何回も南方占領地の特別オークションを開催していたし、通常のオークションでもよく扱っていました。

12358.jpg12359.jpg

上の画像は、その金井スタンプが開催した南方占領地特別オークションでも最大規模のもの。
昭和47年12月9日と昭和48年1月27日の2日間に渡って開催された、英領地区のみを扱ったものなのですが、それでも約2,400ロットにも上っています。
本オークションは、現在も含めて国内で開催された南方占領地に特化した最大規模のオークションですが、実際は単独のコレクションではなく、3つのコレクションの集合体として競売にかけられているため、元がどのようなコレクションであったのかは残念ながら知ることはできません。

国内に現在存在する南方占領地コレクションの中に含まれている名品の数々が、本カタログに採録されているので、写真版を見ていると「あぁ、ここからの出物だったのか」と思うことがしばしばあります。
こんな見方も、古いカタログの楽しみ方の1つだと思います。
コメント(0) 

" Stamp Drying Book " [雑記]

12356.jpg

ご存知だろうと思うけど " Stamp Drying Book " と言っても、本ではありません。
水剥がしの時に使う道具です。手っ取り早い話しが、切手を挿んだ雑誌とか新聞の代わりですね。十数年ほど前からは、国内でも販売されるようになったので使ってらっしゃる方も多いと思います。

僕が最初にこれを知ったのは、17〜18年ほど前になります。
その頃は、郵趣関係の資料調査で休暇を利用して米国へ毎年行っていたのですが、その年はちょっと日程的に余裕があったので、米国の国内展に顔を出しました。
そして、そこのブースで見慣れないものに遭遇。「なんだこりゃ」と思い、手にしたのが、" Stamp Drying Book " だったのです。店員に話しを聞いて使い方がわかるや、大幅ディスカウントの10冊パックを購入。持って帰るのに重たかったです。

帰って来てからは、友人に会う度に「こんなものがあるんだよね」と進呈。皆さん珍しがっていました。なにしろ、国内では販売されていなかったので。

そのうちに、所用があって『郵趣』編集部に行った時に、担当氏に「これ知ってる?」と見せたところ、初めて見る物で系列のY社では扱っていないとのことなので1冊進呈。その時に「仕入れ担当に見せますよ」と言い、その数ヶ月後にはY社の扱い品目になっていました。

単なる偶然かどうかは、その後に聞いていないのでわかりませんが、もし役に立っていたならば嬉しいことです。
コメント(0) 

こんな広告が・・・ [雑記]

下の画像は、昭和49年発行の某郵趣誌の広告。

12355.jpg

切手商って、安定性と将来性があるそうです。
そして「ズブの素人でも」できるそうです。
なんかバラ色の世界なんですね。切手商の世界って。

そう言えば、恐ろしく昔の話しですがある切手商が言ってました。
「この商売、4年に1度ブームが来るので、なんとかやっていけるのですよ」って。
最初は何のことやらわからなかったのですが、間を置いてから「オリンピックがありますから」とのお言葉。
どうやら、毎回オリンピック切手が売れてたらしいです。
その時は「ふーん」と思っただけなのですが、切手商自体が将来の郵趣環境を見通せなかったのでしょうね。

面白い広告なので、お見せしたかったのです。


コメント(0) 

" Dai Nippon in South East Asia " [文献]

12354.jpg

オランダの Boekema と言えば、南方占領地、特に旧蘭領関係では、切手商としても研究者としても超有名人として、南方占領地収集家では知らない人はいないでしょう。
氏の主催した分厚いオークションカタログについては、現在は閉鎖してしまった本ブログの親ホームページであった「郵趣手帖」でも紹介してありましたので、古くからご覧いただいている方は、ご記憶のことと思います。

その Boekema が戦後すぐに出版したのが本書です。
1948年の出版ですから、戦後3年にして186ページの解説書を送り出していることになり、全く驚かされます。

短期間での出版でも内容はしっかりしており、加刷や加捺のタイプ別分類や台切手との関係など、今日の基本的な方向性を本書で確率しています。さすがに学究的と言われている氏だけのことはあります。
そして扱う範囲は蘭領が主なのは当たり前ですが、書名が示す通り英領も含まれていることは立派と言えます。

南方占領地切手研究のスタート地点として有名な本書は、その歴史的な意味合いも含めて、現在の南方占領地切手収集家には一読していただきたいものです。
コメント(0) 

普段のアルバム整理 [雑記]

切手展向けではない、普段整理するアルバムリーフについては、長いこと試行錯誤してきました。
そして、取りあえず落ち着いたのが1カバー1リーフという、ちょっと贅沢な整理方法。
以前は小さなカバーだと1リーフに2枚貼っていたのだけど、これだと見栄えは良いものの、切手展用の構成を考える時に2枚貼ってあると、各々が別のリーフに配置される時が往々にしてあり不便なため、さっさと止めてしまいました。

12353.jpg

上のリーフだとカバーの大きさも程よく納まりも良いのだけど、物によってはスカスカのばあいもあります。それでも平気で1カバー1リーフです。
見方によっては資料カードのようで、味気ないかも知れません。
それでもやっぱりこの整理方法の方が、柔軟性があって良いのです。2通あるともう片方に縛られてしまって、臨機応変な再構成ができないこともあります。
コメント(0) 

" World Postmarks " [文献]

12333.jpg

なんとも壮大なタイトルですね。
こういう本って、書き難いと思います。的を絞れないというか、世界の郵便印の最大公約数をどのように出し、内容の体裁を整えていくのかと。

結局のところ本書では、消印のテーマやそれをコレクションとして発展させることに始まり、特印や記念印、標語印、日附印を始めとする各種消印の概説などが中心となっています。
また、各国の郵趣団体の紹介も比較的細かくされていることから、この辺は初歩者に有り難い情報だと思います。

本書はイギリスで出版されていることから "World" と銘打っているものの、話しの展開は英領と米国が中心となっています。
読み手としてはその辺が物足りないのですが、187ページというページ数では、各国の具体例を紹介するには無理があるのかも知れません。

コメント(0) 

『世界の切手』 [文献]

12326.jpg

『世界の切手』と言うと、なんだか単行本のタイトルのようだけど、これは雑誌。
創刊は昭和23年9月で、当初は2ヶ月に1回の発行だったのが、1周年記念号である24年9月号より月刊化されています。
昭和27年までは発行を確認しているのですが、終巻号の時期については未確認です。

当時、郵趣誌と言えば戦前から発行が続いていた『切手趣味』が、いわゆる高級誌的な感じだったのですが、『世界の切手』はその誌名からも伺えるように、普及、啓蒙に主眼を置いた編集でした。
そのため、「第一次昭和切手物語」「切手随想」「切手夜話」「日本切手今昔物語」「切手蒐集三十年」といった肩が凝らない記事が主力で、また外国切手関係の記事も多く掲載されています。

注目されるのは読者による支部制度を作っている点で、全国の地方都市に幾つもの支部が作られています。
雑誌の完成度としては、当時の事情を考えるとかなり良い出来と言えます。
コメント(0) 

" The International Encyclopaedic Dictionary of Philately " [文献]

12325.jpg

一昨日の日記で郵趣辞典について紹介したのですが、今日もオススメ辞典です。

この辞典が、数ある郵趣辞典の中でも一捻りしてあるのは、英語、ドイツ語、フランス語、スウェーデン語、オランダ語、ノルウェー語、ポーランド語、ルーマニア語、トルコ語、ギリシャ語、ヘブライ語、ロシア語、セルビア語、韓国語、日本語、中国語の用語対比一覧が巻末にまとめて掲載されていることです。

これは、横軸で見て行くと各々の言葉ではどれに該当するのかが一目でわかるようになっており、カタログ程度の記述を読むには重宝します。

辞書としても、中辞典程度の規模のものであり、好ましい辞書だと思います。

コメント(0) 

今年のジャペックス [雑記]

今年のジャペックスは、11月9日(金)〜11日(日)ですね。
どんな作品が出品されるのでしょうか。

3ヶ月も先なので気が早いと思われますが、ホテルの予約を完了しました。超早割を利用すると、会場内にあるサンシャインシティプリンスホテルが、周辺のビジネスホテルと同等の料金で泊まれます。
ハッキリ言って、毎年JPSで宣伝しているサンシャインシティプリンスホテルのジャペックス宿泊パックは高いです。

今年は、なんとジャペックス期間中の土日が連休(勤務割の関係で、土日が連休なんて普通はあり得ない)になるので、金曜に年休を取ると3連休!3連休も休みが取れるなんて今年は最初で最後でしょう。

5月の連休でさえ、最高で2連休にしかならないので、夢のような3連休。しかも切手三昧です。
あぁ、嬉しいなぁ。
コメント(0) 

" International Encyclopedia of STAMPS " [文献]

12324.jpg

僕は、簡易的な物から詳細な物まで、各種取り混ぜて10種類近くの郵趣辞典を使っています。
それぞれに特徴があって、時には同じ項目でも比べて納得したりするので、どうしても何種類も必要になるのです。

そんな中で、" International Encyclopedia of STAMPS " は一番詳細で大形の辞典になります。
オーストラリアで発売されたものなのですが、日本で言えば『週間朝日百科』とか、今風では『DeAGOSTINI 』のようなスタイルのもので、1970〜71年にかけて発行され全84冊がファイル6冊に収納されるようになっています。

僕が本書を使うようになってから十数年経ちますが、一番便利なのは手元に解説書などがない国についての概要を知るのに重宝しています。一般的な国の解説に郵便の概要、そして中にはその国のキーマテリアルについてまで言及していたりします。

今でも、洋書関係の郵趣市場では目にすることがあるので、一組手元にあるとオールマイティに便利だと思います。
コメント(3) 

カタログ大増刷 [文献]

12323.jpg

上の画像は、『スタンプニュース』誌73号のトップに掲載されたお詫び。
そのお詫びも、記事の誤報とか掲載ミスといったものではなくて、切手商組合が発行する『1970 オールカラー版日本切手カタログ』の在庫不足のためのものというから、すごいじゃありませんか。

初版52万部が10月1日に発売されて、1月10日発行の『スタンプニュース』にお詫びが掲載されているので、1〜2ヶ月で52万冊を売ったことになり、12月には20万部増刷中だということです。

現在、『組合カタログ』『さくらカタログ』ともに、それぞれどの程度印刷しているのでしょうかね?
それにしても、今から思えば凄まじい世の中だったこと。
切手カタログが大ベストセラーですから。
コメント(0) 

『Postal History』 [文献]

12322.jpg

郵便史専門誌として1998年に創刊された『Postal History』は、気がついてみれば廃刊となっていて、編集者共々よくわからない雑誌でした。

内容は、記事が3分の1で、オークションが3分の2という感じで、オークションの付録として記事がついているような編集でした。中には編集が間に合わないのでオークションだけという号もあったりして、ちょっといい加減な部分も。
書き手も数人に固定化されてしまい、記事もマンネリ化していたのが郵趣誌としては失敗だったと思います。また、誌代も当初は4800円で、その後6000円とコストパフォーマンスが悪かったのが、多くの読者を獲得できなかった要因ではないでしょうか。

雑誌の体裁としても変わっていて、ページや発行年月など必要最低限のことすら書かれていないという、かなりアバウトすぎる編集でした。

酷評ばかりですが、片山氏の執筆による記事の中には、収集家の盲点みたいな点が指摘されていたりするので、今でも繰り返し読むことがあります。

最近の雑誌なのにバックナンバーを見ることが極めて稀であることから、本誌を知らない方も多いのではないでしょうか。
コメント(3) 

万国切手博覧会 [切手展]

やっと出張から帰れました。
なんで3泊4日なのに、こんなに疲れたのでしょうかね。
昨日は夜8時半に寝てしまい、起きたら朝の9時半ですから13時間も爆睡で、それなのに今度は昼を食べてから1時から3時まで昼寝です。

そんなわけで、今日は子供時分の夏休みの思い出を。

自分にとって、小・中学生の頃の夏休み最大のイベントと言えば、JUNEXと相場が決まっていて、大手町の都立産業会館や代々木のオリンピックセンターには、鎌倉から父親・母親の3人で毎年出掛けていました。
今でも、その時に見た忘れられない作品が幾つかあります。

ところが、昭和50年の夏休みにはもう1つ切手の大形イベントがありました。
それが下の画像のイベントで「万国切手博覧会」。

12321.jpg

こんなイベントがあることを知ったのは、たまたま本屋で見つけた『別冊少年切手マガジン 万国切手博覧会特集号』を見たから。
会期は昭和50年8月7〜19日で、今からちょうど37年も前のことです。
子供にとってこのイベントの魅力は、子供向けの切手解説本には必ずと言ってよいほど物語りが掲載されていた、英領ギアナの1セント切手が見れること。
早速、父親に頼んで連れで行ってもらいました。

一番のお目当てだったギアナの1セント切手は、会場内でも別格扱いで警備員にガードされた展示ケースに鎮座していました。
切手展とはいいながらも、どちらかと言うとシューケースに陳列している商品みたいな感じだったことを覚えています。

他にも、かつおつり50銭シートだとか、鳥切手15銭の「抜け十」「書き十」、サザーランド切手などが記憶に残っています。

夏になるとJUNEXと共に、このイベントを思い出します。
コメント(0) 

『赤坂郵便御用取扱所資料』 [文献]

『赤坂郵便御用取扱所資料』という資料集があります。
赤坂局と言っても東京じゃありませんよ。東海道赤坂宿で愛知県の赤坂局です。

地方の郵便局の記録は少数ですが知られており、なかなか興味深い資料が多いです。
赤坂局文書にも書状集め箱の図面とか、差立て、受取りの数など内容豊富なのですが、その中で特に目を引くのが明治4年3月の切手売り捌き枚数です。
それによると、
500文・・・15枚
200文・・・40枚
100文・・・53枚
が売れたそうです。

売り捌き意外にも仕事があることはわかりますが、ベースとなる売り捌き枚数がこの程度ですから、初期の頃はヒマを持て余していそうですね。

とは言うものの、日本人があくせく働くようになったのは、明治もちょっと経ってからのことなので、現代人が心配するほどのことでもないのでしょう。
幕末〜明治初期に日本に来た外国人は、「日本人は大らかで、ゆっくりと働く」みたいな趣旨のことを多くの人が書き残していますから。
でも、本来人間はそういうものだと思うのです。現代は超行き過ぎた合理主義だと思いますね。

明日から土曜日まで出張のため更新はありません。
次回は日曜日になります。
コメント(0) 

同じように見える切手でも・・・ [日本切手]

安価な手彫切手を買い集めていると、一見したところ同じようなものが集ってきます。
取りあえずは、そんなことは気にしないで手に入れて、その後で使い道を考えることが多いですね。
例えば用紙が違うとか、色が違うとか、ポジションが違うとか。

12320.jpg

画像の切手は、洋紙2銭のカナ「ニ」。
この切手のポジショニングは不可能なので、リーフ上で違いを説明するのには目打違いを示しています。左の未使用は12.5で、右の使用済は11.5。まぁ、この程度の分類なら普通の収集家ならしているとは思いますが、僕のリーフにはもう1つ違いが記してあります。
それは版の痛み具合で、左の切手は普通の状態ですが、右の切手はかなり版が痛んだ状態で、印面が潰れたり、飛んでいたりしています。
後期印刷とでも言いましょうか?

こんな分類ができるのは、あとは戦時中の昭和切手ぐらいでしょうか。
コメント(0) 

" The F.I.P. Guide to Exhibiting and Judging Traditional and Postal History Exhibits " [文献]

12316.jpg

ずいぶんと長ったらしい書名ですね。
1993年に F.I.P. から出版されたもので、日本では1995年に原本(解説編と図版編)に邦訳をセットにして日本郵趣連合から発売されました。
その時の邦題は「トラディショナル及び郵便史作品を作成出品もしくは審査する人のための手引き」。

内容は、トラディショナルと郵便史作品の良い作品例と悪い作品例を例題として、どこが良いのか悪いのかを具体的に解説したものです。
現在の状況とは異なりますが、今でも悪い点などについては大いに参考になります。

僕は当時、繰り返し読んで熟読しました。
部数が少ないので、古書としてはほとんど出回りませんね。
手っ取り早く知ることが出来る集め方関係のハウツー本は買う人が多いのですが、こうした理論的な書となると皆さん買われないのは、なぜでしょうか?
コメント(2) 

『北陸郵趣』714号 [文献]

12315.jpg

購読者の皆さんのお手元に、『北陸郵趣』714号が到着する頃だと思います。
今号には、インドネシア国際展参観記と全日展参観記の切手展報告が2本となりました。
全日展の方は、誌面の関係から分割掲載ということで前半部分の掲載です。こうした報告類はあまり分割掲載はしたくないのですが、ページ数が足りないのでは仕方がありません。

全日展の会場で、関西方面のある重鎮の方から「水村さんの編集になってから、北陸郵趣は完全復活だよね。10年前は読む気がしなかったけど・・・」と有り難い評価をいただきました。
僕の編集になってから7年目。秋には8年目に入ります。
「一度、文献部門に出品したいな」という気持ちは持っています。どう評価されますでしょうか?
コメント(7) 

洋紙青1銭「ロ」プレート2ポジション29 [日本切手]

洋紙青1銭「ロ」が安かったので入手しました。お値段は千円と百円玉が数枚です。
手彫で皆さんお買いになる満月印なんて、とてもじゃないけど買う気が起こらないので、洋紙青1銭ならば三千円は出しません。どんなに出しても二千円台まで。

カナ「ロ」はリコンストラクションをしているので、取りあえず安ければ買って、その後でゆっくりとプレーティングです。
この切手は版が2枚あるのですが、プレーティングをしているのはプレート2の方だから、買った後で不必要なプレート1だったなんてことはザラにあります。

今回のは、目出度くプレート2でポジション29という未入手のものだったので、嬉しくリーフに貼らせてもらいました。下の画像がそれ。

12314.jpg

リコンストラクションの方は、まだ全体の半分ちょっとを埋めた段階なので、取りあえずチラ見せということで、今日入手したポジション29を中心とした一部を下にお見せします。

12313.jpg

気長に、安価に収集を楽しめる見本でしょうか。
コメント(0) 

ネパール物のお買い物 [外国切手]

ホントに久しぶりにネパール物のマテリアルを買いました。
下の画像がそれ。

12312.jpg

全日展に出した SRI PASHUPATI Series の中から、1941年発行の32 Pice のシート。
高額なので、なかなかシートの出物が少なくて、手元には1/2シートが1点あるのみで、それは全日展でも展示しました。

この額面には2種類のセッティングがあって、手持ちのものは白耳のセッティング1。そして今回入手したのは、画像を見てもわかるようにシートマージンに題字の入ったもので、こちらはセッティング2。
これで、目出度くセッティングが揃いとなりました。

画像を見て、「状態が悪いじゃねーか」なんて思わないで下さいね。
このシリーズでは、この程度でも良い状態のものなのです。
このシリーズは、現地印刷なので特に糊が悪くて、糊のヒビ割れから来るダメージが大きい切手で、ピンとしたフレッシュなものなど存在しないのです。
コメント(5) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。