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明日からお江戸 [切手展]

今日からジャペックスですね。
僕は明日から参観です。
元々、火曜日が指定休だったので、今年度、最初にして最後の4連休。
嬉しいですね。夏休みでさえ連続4連休なんて無理ですから・・・。

日中はじっくりと参観して、土曜の夜は小宴会で、日曜の夜は大宴会。
月曜は、外国切手出品者の会のセミナーに参加してから、夕方に帰ります。
火曜は、自宅で戦利品の整理に使いましょう。

各地から集る友人達に会えるのが、切手展の良いところですね。
ではでは、会場でお会いしましょう。
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ドイツとオーストリアの混貼カバー [外国郵便史]

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画像のカバーは、見ての通りドイツ切手とオーストリア切手の混貼使用例です。
ドイツ切手は2枚のヒンデンブルグ.シリーズで、それにオーストリアの民俗衣装シリーズが1枚貼ってあります。

消印は、ウィーンの1938年4月5日でハイルブロン宛てのもの。

オーストリアは1938年3月13日にドイツに併合され、それに伴いドイツ切手が4月4日から通用します。それまでのオーストリア切手は同年10月31日までは使用が認められました。
つまり、4月4日から10月31日までの約半年間は、ドイツ切手とオーストリア切手の混貼使用例ができるわけです。

本使用例は、その2日目の使用例。
たぶん郵趣家便だと思いますが、こうした使われ方があった実例として有り難くアルバムに貼ってあります。
オーストリア切手の額面8gは、5fgに換算されているようです。
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オリエント急行 [外国切手]

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画像は、グレナダが1982年に発行した「世界の有名列車」からの1枚で、描かれているのはオリエント急行です。

オリエント急行と言えば、ご存じ、アガサ.クリスティの「オリエント急行殺人事件」ですね。これほど有名な推理小説も少ないでしょう。
僕は、小学生の時に子供向けの簡易版で読んで、中学生の時に文庫の完訳版を読みました。
映画化は1974年にされていますが、もちろん劇場で見たことは無くて、テレビ放映されたのを見ています。

ところでオリエント急行と一口に言っても、行先や経由地などが年代によって複雑に異なっていて、○○オリエント急行などと呼ばれるのですが、切手が何を題材として描いたのかはわかりません。
印面には、単に「オリエント急行」としか書いてありませんからね。
こんな所からも、いかにも収集家向けに考証不足のまま作りました。みたいな切手であることがわかります。
せめて年号くらい入れればよいのに・・・。
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手彫切手のシート写真 [文献]

手彫切手を集めるには、取りあえずシート写真の入手が必要不可欠。
なぜなら、手彫切手の初歩的分類としてポジショニングが必要だからですね。もちろん全ての切手にそれが当てはまるわけではありませんが。

現在、もっとも入手しやすいのが切手文化会が昭和44年に復刻した『ペプロウ手彫切手シート写真帖』だと思います。
これは、印刷の網目が掛かってしまっているので、あまり役には立ちませんが、無いよりはマシと思った方がいいと思います。

やはり、印面の細かい部分をじっくりと観察するには、コロタイプ印刷か焼付け写真しかありません。
そうなると、オリジナルの『ペプロウ手彫切手シート写真帖』か、金井スタンプ商会で頒布した『ペプロウ日本手彫切手シート写真集』になります。
それらがどれだけ鮮明かと言うと、下の画像を見てもらえれば理解できると思います。

この画像は、龍200文第1版の初期印刷のもの。

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シート全体のスキャニング画像なので、なんだかよく分からないと思いますが、その中の1枚を300dpiでスキャニングしたのが下になります。

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彫り線が極めて鮮明なのが、ディスプレイを通してもわかりますかね?
切手文化会本とは異なり、1本1本の彫り線がクッキリと見えます。

ちなみにこのシートは、ポジション31の腕落ちを含むシートで現存1点のもの。
そして、拡大画像がその腕落ち部分。ペプロウ旧蔵の名品です。
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『ビジュアル日本切手カタログ』Vol. 3 年賀・グリーティング切手編 [文献]

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『ビジュアル日本切手カタログ』Vol. 3 年賀・グリーティング切手編が配本になりました。
このシリーズは、各巻とも良く出来ていますが、今回もなかなかの出来です。

まだ来たばかりなので、当然の事ながら読んでいません。
パラ見程度なのですが、特に年賀の部分は力が入っているのがわかります。

僕はこのシリーズは2冊ずつ買って、いつでもパッと開けるように、2階の自室と1階のリビングにそれぞれ置いています。

まだ買われていない方は、買って損はない1冊ですよ。
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Robson Lowe Sale No. 4319 [文献]

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上の画像は、見慣れた Robson Lowe のオークションカタログです。セールナンバーは4319。

ここで問題です。
上のデータで、頭にピン!と来た日本切手収集家は何人いらっしゃるでしょうか?
これをご覧のアナタはどうでしょうか。

ヒントは、1978年10月27日の開催で、日本でも下見会がありました。
さてさて、おわかりになりましたでしょうか?





答えは、アレン・コレクションの小判切手の部の売立てです。
アレン大佐のコレクションは、手彫切手和紙青1銭の主要部分が、カナダのブラッドショウ氏に譲られ、残りは1958年9月に Robson Lowe のオークションにかけられましたが、小判切手の部は妹さんが保存されていたのです。

僕がこのセールを知ったのは、当時送られて来た『郵趣』1978年11月号掲載の小さな記事によってでした。
中学2年でしたが、アレン大佐のことは歴史的な日本切手収集家としてよく知っていたので「亡くなってから時間が経つのに、こんな事があるのか!」と、それはもうビックリしたことを鮮明に覚えています。

コレクションの最大の特徴は、未済の貴重な小判切手のブロックがゴロゴロと収められていたことでしょう。
下の画像は、ほんの1例で旧小判6銭の12枚ブロックで、1500スイスフランの参考値に対して、3250スイスフランでの落札。
1スイスフランが120円強の時代です。
同じ旧小判6銭の未使用単片のカタログ評価が25000円ですから、単純な比較ですが、今なら65〜70万円程度の感覚でしょうか。

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ところで、このカタログは不思議と日本ではほとんど見ることがありませんね。
下見会まで開いているので、熱心な方々は購入しているはずなのですが・・・。

日本ではこの4319セールと言えば、上で紹介したアレン・コレクション小判の部と相場が決まっていますが、海外では、このセールの目玉はカタログの多くを占めている A. C. Waterfall Tibet Collection なんですね。

このチベット・コレクションのカタログは、数少ないチベットの大コレクションのカタログとして、今でも貴重な資料として大切にされているものです。
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Japex [切手展]

ずいぶん前になりますが、Japexの出品作品が発表になりました。
今年は、バラエティー豊かな内容で、今から楽しみにしています。
30年前ならともかく、今の世の中、これだけの作品がよく集まりましたね。

日本は、手彫りを含んだ作品が3点もありますし、新しいところまで万遍なくよく揃いました。
常連さん以外の作品が心強いですね。

外国切手では、ゲルマニアとヒンデンブルグの作品が国内展では久しぶりに見るテーマなので、期待度が高いです。
たぶん、会場で最初に見る作品だと思います。

郵便史にはスロベニアがあるじゃないですか。
チェーン・ブレイカーズ収集の末席に居る身にとっては、これも楽しみ。久しぶりに見る作品です。

マルコの樺太も、どんなデータが隠れているのでしょうか。

今週の仕事を何とか乗り切って、週末は東京へ!
土・日・月は、収友との宴会あり、作品作りのセミナー有りの濃い3日間。
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" THE ' MAXIMUS ' GREAT BRITAIN " パート4 [文献]

" THE ' MAXIMUS ' GREAT BRITAIN " パート4は最終回の売立てで、1970年11月26〜27日の開催。
ところで ' MAXIMUS ' というのは、名前ではなくて、匿名なのです。
この収集家が誰であったのかは、僕は知りません。熱心なイギリス切手収集家は、ご存知なのかも知れませんが・・・。

第3回目は郵便史だったので、地味気味だったのですが、4回目は色々と分かりやすいマテリアルがあります。

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表紙の大ブロックはプレート5。ポジションHIのダブルレターを含んでいます。3000ポンドの参考値に対して、残念ながら不調に終っています。
参考値は、当時の日本円で約260万円。高かったのでしょうか?
でも参考値なので、それよりも低くても入札はできますね。単に需要が無かったか、それとも設定値に達していなかったのでしょうか。

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上の裏表紙のロット589と590は、一見したところ「なんで、こんなのが載るの?」と思われるかも知れませんが、この2枚は有名な郵便使用を目的とした偽造切手。
何しろ使用されてから二十数年して、偽造が発覚したというもの。
この偽造品には2種の版が使われ、ロット589の方は確認枚数の多い5版で、まぁ普通のもの。
ロット590の方は、枚数の少ない6版という珍品。こちらは225ポンドの参考値だったのですが、不落札になっています。
ロット589は、40ポンドの参考値で46ポンドで落札されています。
' MAXIMUS ' コレクションには、この偽造切手が14枚も含まれていました。
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" THE ' MAXIMUS ' GREAT BRITAIN " パート3 [文献]

" THE ' MAXIMUS ' GREAT BRITAIN " のパート3は、1970年10月1〜2日の開催。
この年の9月には、ロンドン国際展である PHILYMPIA が開催されているので、この国際展閉幕直後の開催となりました。
国際展開催期間中の方が、売立て自体が盛り上がると思うのですがね。これは素人考えなのでしょうか・・・。

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第3回目は郵便史が中心なので、カタログ自体も1・2回目よりは地味に見えますね。カラーページは無しで、白黒写真図版は17プレートです。
編集は、郵便史らしくプレ・スタンプに始り、ビクトルア凹版の消印タイプ別、ロンドン市内便、軍事や鉄道などの消印の性格別、そして使用地別などに分類されています。

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上の画像は裏表紙ですが、ロット23はマルレディ封筒の1886年3月11日の使用例で、ロット47はマルタ十字印の1855年8月2日の使用例です。
こんな面白いカバーが他に幾つも載っています。

今回は郵便史ということで、最高落札値は800ポンド。あとは100〜200ポンドがチラホラという程度で、主体は10〜20ポンド前後でした。
当時の20ポンドは、日本円で17000〜18000円。手彫切手の鳥45銭の未使用カタログ値が16000円ですから、今の感覚では「たったの20ポンド」となりますが、やっぱり当時は誰もが気軽に買える値段ではなかったのでしょう。
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" THE ' MAXIMUS ' GREAT BRITAIN " パート2 [文献]

昨日に続いて" THE ' MAXIMUS ' GREAT BRITAIN " です。
今回のパート2は、1970年5月13〜15日の3日間で、831ロットの売立て。
今回も大物がズラズラと並んでいますが、当時、世界のイギリス切手収集家は、このセールをどのように受け止めていたのでしょうか。

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上の表紙が、いきなり凄いですね。
ペニーブラックのプレート7右耳紙付きの12枚ブロック。マージンのしっかりとした、郵便局から買って来たばかりのような美しい状態。4000ポンドの参考値に対して5500ポンドの落札値!

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上は裏表紙なのですが、上段のロット389は、ペンスブルーの田型で、これまた極上の美しさ。2000ポンドに対して3500ポンド。

中段のロット102は、ペニーブラックの28枚ブロックの使用済!
一体どのような使われ方だったのでしょうね。カバーだったら・・・。
参考値1500ポンドに対して、1700ポンドの落札。以外に伸びてない感じです。
フランク・ゴッドンのリーフに、このブロックだけデ〜ンと貼ったら、さぞかし迫力があるでしょう。
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" THE ' MAXIMUS ' GREAT BRITAIN " パート1 [文献]

" THE ' MAXIMUS ' GREAT BRITAIN " は、イギリス切手収集家に、現在でも伝説的コレクションとして記憶されています。
オークションが開催された1970年には、ロイヤル・コレクションを除外した、つまり民間が所有するイギリス切手コレクションとして、最大のものと言われていました。
オークションは、ギボンズにより4回に分けて行われましたが、今日ご紹介するのは、その第1回目のもので、1970年2月5〜6日の開催です。

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第1回目は、671ロットの売立て。
カタログは、カラー7プレートに、白黒26プレートの写真版、そして、これとは別に本文中にも写真が挿入されているという、当時としては超豪華なカタログに仕上がっています。
このカタログを見ても、ギボンズの本セールに対する意気込みが伝わって来ます。

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上の画像は表紙裏のページ。
一際目立つのがロット114の「ペニー・ブルー」使用済。
参考値1400ポンドに対して、落札値は2900ポンド。第1回目では最高額の落札値でした。
1ポンド864円で、大卒の初任給が4万円の頃なので、今なら1000万円位の感覚でしょうか。
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鉄道切手部会年次CD [文献]

昨日の日誌で紹介した、鉄道切手部会ミニペックスで購入したのが画像のCD。

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画像は2010年版ですが各年次のものが揃っていて、試しに2010〜2012年の3枚を購入してみました。
基本は、各年次に発行した会報のカラー版収録なのですが、それ以外の付録がまた素晴らしいのです。
ミニペックスの作品や会員のJapex作品、会員のコレクション画像、会報のバックナンバー、個人誌のバックナンバーなど、てんこ盛りの内容です。
その豊富な内容に驚くばかりで、こんなに濃い内容の郵趣CDは、他に1・2を知るのみです。

電子出版のメリットをフルに活用したCD出版に脱帽。
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鉄道切手展 Railpex2014 [切手展]

金曜日の午前中は、切手の博物館で開催の「鉄道切手展 Railpex2014」を参観。
バラエティに富んだ20作品の展示で楽しめました。
ミニペックスなので、競争展仕様では無い、自由な発想の楽しめる作品が多いので、リラックスして参観できるのが良いですね。

「明治時代の東海道線」という面白い作品に出会いました。
フリースタイルの郵便史とでも言えるような作品で、鉄道切手と言うと、どうしても鉄道図案と思ってしまいますが、こうした楽しみ方もあるのですね。
絵葉書だとか、記念乗車券などの様々な補助的マテリアルを使うと、こうした極めて限定的なテーマでも十分展開できるという好例だと思います。

鉄道切手というよりも、鉄道郵趣を堪能できるミニペックスでした。
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所謂「秀山堂切手」について [文献]

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『JPC-UWA フィラテリック ダイジェスト』No.101号(1966年4月)に掲載された、牧野正久氏による「所謂「秀山堂切手」について」は、秀山堂切手の製造面を技術的な視点から解説した最初のものはないかと思います。

牧野氏は、秀山堂切手について多くの論説を書かれていますが、本稿がその原点であるとも言えます。
2ページの小文ではありますが、複数の実用版が存在する事、それらの見分けが可能であることなどを述べています。
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フェラリの英領ギアナ1セント [文献]

最早、旧聞に属する話しとなってしまいましたが、英領ギアナの1セント切手の話題です。
このブログでも、僕が子供の頃に日本で公開されたことを書いた事が有りましたが、「そう言えば、フェラリ・オークションのカタログがあったな」と急に思い出し、本棚を探しました。

下の画像は『フェラリ・オークション』カタログから、英領ギアナ1セント切手の図版カットです。

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この切手は、フェラリ・セールの3回目(1922年4月5〜7日)のロット295に登場しました。
今年、ニューヨークのサザビーズで行われたオークションでは、豪華なカタログが作られましたが、1922年当時は特別扱い無しで、他の切手に混じってのカタログ掲載でした。
多少の優遇処置と言えば、同じ単片切手でも他の切手よりも図版が大きい程度でしょうか。

上の画像の上部にチョコットだけ見えるのは、モーリシャスの6枚ブロックです。
オークションでは、300,000フラン(これに17.5パーセントの税金が上積みされました)でアーサー・ハインドが落札した事は有名なので、皆さんもよくご存知のことでしょう。

映りは悪いですが、歴史的なオークション・カタログからの画像です。
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「手彫切手及び葉書を含む明治二・三十年頃迄の事故延着印エンタイヤーに就て」 [文献]

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「手彫切手及び葉書を含む明治二・三十年頃迄の事故延着印エンタイヤーに就て」とは、また随分と長ったらしいタイトルですね。
本稿は、昭和23年6月発行の『消印とエンタイヤ』10号に掲載されたもので、著者は吉田一郎氏。

『消印とエンタイヤ』に吉田氏が寄稿しているのに、ちょっと驚きを感じました。
吉田氏と言えば『切手趣味』誌ですからね。

内容は、さすが吉田氏だけあって豊富なデータをお持ちです。
川支、雪支、風波延着、途中事故延着、汽車延着、その他、昭和23年当時の事故印最先端の解説です。
現在の事故印研究の出発点とも言える解説。
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『料金収納印について』 [文献]

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保田恭三氏による本書は、昭和28年に「消印とエンタイヤ叢書」第18集として刊行されました。
料金収納印というと、地味で面白みの無い分野と思いがちですが本書を一読すると、「こんなにもバラエティがあるのか!」と、誰もが思うのではないでしょうか。

櫛形印に、機械印。
単に櫛形印と言っても、DE欄の有無や、CE欄合体型、C欄のバラエティ。櫛形印模倣の大型印などなど。
その他、たくさん有ります。

旭川局の標語入り機械収納印なんてシャレていて素敵だと思いませんか?

収納印収集の難しさは、どのようにして郵便史として料理すればよいか。
この一点に尽きると思います。単なるハンコ集めでは郵便史としての消印収集にはなりませんから。

本書は、料金収納印を面白くしてくれる一冊です。
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鳥獣戯画 [雑記]

今日は、所要で京都・大徳寺塔頭の1つである真珠庵に行って来ました。
真珠庵と言ってもご存じない方もいらっしゃると思いますが、一休和尚開祖の寺というとお分かりになるのではと思います。

昼には所要を済ませて、さて昼飯をどうするか?
独り身で気軽に入れる店を京都ではほとんど知らないので、そんな時にいつもご厄介になるのが、京都大学の中央食堂。
で、けっきょく今日もそこに行って食べたのが、下の画像。

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これで、409円です。
カフェテリア方式なのですが、今まで散々利用させてもらって500円を越えたことがありません。
カップルで行く所ではありませんが、一度ご利用あれ。

昼食の後は、招待券をもらっていたので京都国立博物館の「国宝鳥獣戯画と高山寺」展へ。
平日なのにすごい人。入館待ちに50分です。
「鳥獣戯画」と言えば下の切手。

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「第2次国宝シリーズ」の3集。
このシリーズは良い切手が多かったですね。
発行の度に『スタンプクラブ』の巻頭カラーに大きく原画が紹介されて、空きスペースに切手を貼って特印が押せるようになっていました。

あの頃は、郵趣的な記念品に興味がなかったのでしませんでしたが、今から思うと作っておけば良い記念品になったかなと。
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スイス・風景シリーズ [外国切手]

スイスの風景シリーズは、1934年から発行された凹版切手。
まとまりのある良いシリーズなのですが、小型の切手に風景図案なので、ちょっとゴチャゴチャした感じになってしまったのが残念なところ。

僕としては、この後の1949年から発行が始まる電力・電信シリーズの方が、同じ風景を扱っていても大形の分だけ、見栄えがよく感じます。

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このシリーズ。額面文字の位置や微妙な印面の違いで、1934年発行のものと、1936年から発行のものの2種に大別されるのですが、画像の切手は後者のものです。
後者のものの方が、額面数字が下部に統一されているので、スッキリとした感じになっています。

この1936年発行の切手には、5、10、20cに上の画像のような、テート・ベッシュがあります。テート・ベッシュと言っても、難しいわけではなく、高価なわけでもありません。
20cがまだ未収なのですが、これはここ25年ほど全く見向きもしていない結果。たまに見直すと「あぁ、抜けたままだな」とは思うのですが、結局はそのままになってしまうのですね。

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ガンドンのマリアンヌ [外国切手]

「ガンドンのマリアンヌ」。
フランスで発行された戦後初期の通常切手シリーズですが、終戦直後の傑作切手として有名な切手なので外国切手収集家でなくても、一度は聞いた事がある名前だと思います。

面白いのは、同一図案で凸版切手と凹版切手があること。
こちらの切手が凸版印刷で、

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こちらが、凹版印刷。

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凹版印刷を見ると「傑作」と言われるのが、よくわかると思います。

このシリーズが発行された1945〜51年は、多くの国がそうであったように、フランスもインフレの真っ最中だったので、必然的に発行種類も多くなります。

それに加えて、額面によって紙が1〜3種類に分類され、更に印面タイプが細分されるもの、長期間にわたる印刷による刷色のバラエティ、裏糊の変化、印面サイズのバラエティなど、様々な要素があります。
中には、1額面で数十のサブタイプに分類される切手さえあります。

国内で、このシリーズの大きなコレクションを作られている方って、いらっしゃるのでしょうか?
国内展では見た記憶がありませんが、どうなのかな?
もしいらしたら、ぜひ拝見したいと思います。
このシリーズは、実物に当らないとよく理解できないものですね。
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満州国・第3次普通切手8分 [外国切手]

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画像は、満州国が1934年から発行を始めた第3次普通切手の中から8分切手の田型です。
と書きましたが、実はこの切手は未発行でして「発行」と書くと正確ではないのですね。

『満州切手専門カタログ』を見ると、極少数の使用済もあるそうですが、記録としてどうなのでしょうか?
幾つかのカタログを見ましたが、どれも注記無しで使用済は「-」の表記になっているのみです。

この田型、左耳にトンボが付いているので気に入っています。

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範囲を狭める [雑記]

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画像は、以前に何回か出品した国際展作品のタイトルリーフ。
タイトルの「ハンガリー19世紀の郵便印」を見てもわかるように、範囲がちょっと広いですね。
当初は、19世紀という1つの区切りの良い年代を対象としたつもりだったのですが、実はこれは一見合理的なように見えますが、全く非合理的なのですね。

なぜなら、郵便史の時代区分と、単純な100年体位の年代区分では、整合性があるわけないのです。

実は、最初からその点には気付いていたのですが、19世紀全般とした方が収集の難易度が下がる、言い換えれば集めやすいという誘惑に負けていたのです。

でも、展開を考え直していくと、やっぱりシックリとはしないわけです。
そこで、プレスタンプと、切手発行以後の2つに分離するべきとの結論になりました。前者は、このまま郵便史として発展させ、後者はシリーズごとの伝統郵趣に衣替えしようかと。
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「カバー収集の歴史連載シリーズ」(2) [文献]

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柳原友治氏による「カバー収集の歴史連載シリーズ」(2)は、『カバー研究』43号(昭和57年3月)掲載のもの。
本号では、関東局始政30年記念と第1次昭和5厘切手の発行について、氏の経験を書かれています。

当時、切手の発行枚数は未公表だったのですが、関東局始政30年については「満州日日新聞」紙上に発表があり、氏は奈良県立図書館でそれを閲覧し知ったとのことです。しかし、そのあまりに少ない数字にそれを信用しなかったとのこと。
その本当に少ない発行枚数を実感したのは発行後のことで、特に少なかった10銭は、弟が住んでいた安東ではシートを手に入れたものの、大連中央局に頼んだ分は、ひと月近くたってから弁明書と一緒に、単片がたったの1枚だけ送られて来たそうです。
大連中央局では、各局から残品を集めてもそのような状況だったということで、発行当時から大幅に不足していたことがわかります。

第1次昭和5厘切手は、初日に窓口に出たのは横浜局のみで、東京中央局でさえ発行翌日だったとのことです。
図版として、収友から送られた東京中央局での売り出し初日である、昭和12年11月2日の5厘田型貼の葉書使用例が紹介されています。

柳原氏のような収歴の長い方の昔話には、記録として貴重な証言が多く含まれており、私たちのような後進には有り難いものです。
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タンヌ・ツーバ [外国切手]

画像は、タンヌ・ツーバが1927年に発行したもの。
糊の質が悪く、しかも厚いので、表面まで若干染み出てしまっています。

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タンヌ・ツーバと聞いてすぐに分かるのは、ロシア史専門家か切手収集家ぐらいでしょうね。
普通の人なら、まず100パーセント「それなに?」となるはず。

タンヌ・ツーバは、ソ連が併合を目的として、その一歩としてモンゴルから独立させ、それを内外に大きく宣伝するために、ソ連製の切手を多量に発行しました。
ですから、大形のトピカル図案も多いわけです。

画像の切手は、いかにも「タンヌ・ツーバはここだよ」と、宣伝するために発行した切手って感じがします。
最初の切手は1926年の発行ですから、切手発行2年目のもの。
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