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H. R. Harmer [雑記]

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H. R. Harmer と言えば、世界的オークション会社として知らない人はいないと思います。
日本切手関連という狭いエリアに限定しても、何回も専門オークションを開いていて、そのカタログは現在でも有益な存在となっていますから、後々までも全世界の各分野の郵趣家に影響を与えていると言っても過言ではないでしょう。

昭和41年の『切手趣味』62巻6号に上の画像のような囲み記事で、H. R. Harmer氏の訃報が報じられているのを見つけました。

その記事で意外だったのが、彼が世界トップの偽造切手コレクションを有していたこと。そして、今では出品が拒否(そもそも、出品区分として存在しない)されている偽造切手コレクションを、以前は国際展として受け入れており、しかもゴールドまで与えているということ。
ちょっとビックリです。
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こんなこともありましたねぇ・・・ [雑記]

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上の画像を見た方の中には、「オッ!なつかしぃねぇ」と思われた方も居るのではないでしょうか?
広告には年号が入ってないので、調べたところ昭和47年ですね。つまり昭和47年9月9日〜17日の催事ということ。

それでは、次に下の広告を見てもらいましょう。

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これは、昭和48年3月27日〜4月1日の広告なので、上の広告の約半年後のもの。
2つの広告をよく読んで比べるとなかなか強烈です。

たぶん40歳以下の収集家には、ピンとこないかも知れないですが、それ以上の古くからの収集家には、バカらしくもちょっと懐かしい気がすると思います。
このアホくさい宣伝文句に踊らされて切手のシート買いを始めた人の中に、現役で収集を続けている方っていらっしゃいますかね?
もし居たとしたら、沖縄バブルが弾けた後に、どういう心境の変化でシート買いから郵趣の道へ転進したのか、その心境の変化を聞いてみたいのですが。
これも、郵趣史の一コマ。
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『英国切手部会報』190号 [文献]

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昨日、『英国切手部会報』190号が到着。
今号のトップ記事は、「タイ・ラーマ9世普通切手」の解説。
イギリス切手とは直接は関係ないのですが、そうした解説記事でもサラリと載せてしまうのが、英国部会の良いところ。僕にとっては、未知に近い切手なので、ありがたい解説です。けっこうバリエーション豊なのですね。知りませんでした。

「スコットランド初期試行消印への誘い」と題する解説が2つ。『マドレーヌ消印は殺しのサイン』と『スコットランド試行二連印』。
前者は、実際にあった殺人事件と関連させて消印を解説しているという、今までに見たことの無い展開です。消印が殺人事件と結びついていたとはねぇ。
後者は、正当派の消印解説で、やや専門的。

あとは、新切手解説や全日展参観記、会の活動記録などで、総ページ数36ページ。
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『新・風景スタンプ集』 [文献]

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アマゾンから『新・風景スタンプ集』が到着。
2回目となる今回の配本は、北陸・東海・近畿編ということで、地元福井も採録されています。
福井市内って意外と風景印配備局が多いのですよ。旅行で立ち寄っても、福井駅を中心とした徒歩圏内に20局くらいはあるのではないでしょうか。

明日の夜は、職場のバーベキューに家族総出で喰い散らかしに行くので、更新はありません。
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『最近の情報100号記念』 [文献]

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『最近の情報100号記念』が昨日到着。
ズシリと重たい294ページ。

平成21年の5周年記念号が127ページで、同じ年に出た特集号が21ページ。そして23年の10周年記念号が177ページですから、今回は更に大幅パワーアップ。

目次を見ると「伝統郵趣」に15本。「郵便史、郵便印」に14本。「凸版印刷印紙類」に2本。「特別寄稿」に2本。「特別企画」に20本。それに1〜99号の総索引までついています。
図版は大形カラーなので美しい仕上がりです。

僕のように外国切手専門で日本切手はついでに集めている者にとって、本書を見ると現在の小判切手の方向性が見えてきて、「なるほど」と思うことが多いですね。
僕が子供の頃の小判切手と言えば、澤氏の名著「小判切手」や田辺、番野両氏の時代の印象が強く、小判振舞処の一連の著作を見ると、30年前とは違った新しい小判切手収集の流れを認識できて勉強になります。

本書は限定版のため、残念ながら今からの入手は不可能とのこと。
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日本初の『スコットカタログ』ユーザー [雑記]

『スタンプニュース』をパラパラと捲っていたら、面白い記事が載っていました。
記事の内容はと言うと、切手商の最長老として有名だった故・和田鋳三郎氏の回顧。

今なら外国切手収集家なら誰でも使っている『スコットカタログ』。本ブログでも新しい巻が出るたびに紹介しています。
日本にいつから『スコットカタログ』が入って来たのか、正確なところはわからないのですが、日本人としての最初のユーザーは、上方屋だったらしい。
和田氏の回顧によると、明治30年代に上方屋が外人から入手して使い始めたとのこと。カタログなので当然各切手に値段が付いているので、上方屋はもうビックリだそうで、こんなもの他人に見せたら大変なことになるというので、自分だけが虎の巻として使っていたとか。

それまで、根拠は無く「こんなものか」という感覚で商売していたわけだから、何が高くて、何か安いのか一目でわかるカタログに仰天したのは、なんとなく理解できますね。

そんな感じで、家宝として密かに使われていた『スコットカタログ』ですが、しばらく経つと他の業者にもその存在が知れるようになり一般化したとのことで、和紙カナ入2銭、洋紙カナ入4銭、洋紙カナ無30銭などが高いと言うのは、『スコット』からの知識だったそうですし、その頃にはすでにキ半銭もリストされていたそうです。
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『手彫切手入門』 [文献]

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手彫に興味を持ったら最初に入門書として読むには、今は日専を読み解くシリーズの中に『手彫切手』が入っているので、これから読み始めればよいけど、それ以前には易しい手彫切手の単行本と言えば、本書しかありませんでした。

本書は、郵趣新書シリーズの1つとして昭和44年に発行されています。
僕が子供の頃と言えば、昭和40年代後半から50年代初頭なのだけど、まだその時分には行きつけの切手屋に、郵趣新書がデッドストックかなにか知らないけどズラリと残っていて、値段も安かったので(薄いから当たり前ですが・・・)揃えることができました。

著者は、その頃は若手の第一人者だった谷喬氏。
この人選が良かったのでしょう。本書はコンパクトな78ページの中に、うまいこと手彫切手の楽しさ、初歩的な集め方、その発展の方法などが収まっており、僕は名著だと思っています。

僕が大人になってから始めた、駄桜を安価に楽しむという手彫切手収集の原点が、本書であることは間違いありません。
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洋紙青1銭「ヲ」の変種 [日本切手]

手彫切手には和紙と洋紙があるけれど、人気の点でいうと和紙の方が高いと思う。
確かに、印面、消印ともにバラエティ豊かなのは和紙だけど、洋紙だって探せば色々とあってそれなりに面白いのです。
例えば、下の画像の切手は駄桜の一角を占めている洋紙青一銭のカナ「ヲ」。

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この切手を買った時には気付きませんでしたし、買った後も何年もそのままでした。
それが、アルバムに貼ってから数年して気がついたのが、下の拡大図に示した変種です。

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七宝の中に点が入っていないのがわかるでしょうか?
いわゆる「点落ち」ってやつです。
ウッドワード本にも記録はされていませんし、「ヲ」はシートが残っていなくて最大ブロックも6枚ブロックが知られているだけですから、もちろんポジションだってわかりません。

こんなのを取りあえずリーフに記録しておけば、将来役に立つかも知れません。
手彫切手の楽しみの一例。
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" SCOTT Standard Postage Stamp Catalogue 2013 " J-M [文献]

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『スコットカタログ』第4巻が、アマゾンより到着。
予約価8,516円が、値下げになり8,191円に。ちょっと得しました。

今回はJ〜Mなので、一番最初にジャマイカで、日本は2番目に配列されています。そして、一番最後はモザンビーク・カンパニー。中程には話題の北朝鮮も・・・。
北朝鮮切手、普段は全く興味も湧かないし、どうでもいい存在なのですが、せっかく掲載されているので見てみると、2011年12月まできちんと載っています。「ふ〜ん。こんな切手を相変わらず出しているのね」って感じです。まぁ、単純でわかりやすい国。

せっかくなので、日本がどのように採録されているのかというと、下の画像のような感じです。画像では横3段のみスキャンしましたが、実際は横4段組です。

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ふるさと切手もちゃんと入っているし、あの悪評名高いシート単位構成の特殊切手も画像のように採録。マジメですね。編集方針が。

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即売会 [雑記]

子供の頃には、ちょっとしたデパートなら業者が少ないと数件、多いと三十軒近くが出店する切手の即売会がよくおこなわれていましたね。
特に年末・年始と夏休みに集中していましたけど、その他の季節でもあちこちでありました。
それで即売会について、ちょっと調べてみました。

昭和46年の夏の、東京とその周辺です。
7月23〜28日 船橋西武 切手展と切手教室併設
7月23〜28日 渋谷東急東横店 25社出店 切手相談コーナー設置
7月30〜8月4日 池袋西武 切手展と切手教室併設
7月30〜8月4日 八王子西武 切手展と切手教室併設
8月3〜8日 銀座三越 切手教室併設
8月6〜18日 大宮西武
8月6〜11日 新宿京王 
8月17〜28日 上野松坂屋
8月26〜31日 渋谷西武 切手展と切手教室併設
9月24〜29日 新宿小田急 19社出店

目についたものだけでも、これだけありました。
小さなデパートのものを入れると、もっとたくさん開かれていたのでしょう。いやはや、それにしても恐ろしい数が開かれていたものです。
これをハシゴするだけでも夏休みが潰れちゃいます。もっとも子供ならハシゴできませんが・・・。
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全日展の作品から [切手展]

今回の全日展には、ネパールのセカンドシリーズを出品しました。
ネパール関係は、過去に全日展へは3回出品したことがありましたが、いずれも銀賞。理由は簡単で単一のシリーズではなく、複数のシリーズ(ファーストシリーズとセカンドシリーズ)で3フレームか、ちょっと詳しいカタログコレクション的なもので3フレームだったからです。

そこで今回は、しばらく出品しない間に集ったマテリアルを中心にして、セカンドシリーズに絞ったわけ。欲を言えばファーストシリーズで出したいのですが、それはたぶん10年後でしょうね。
というわけで下の画像は、作品の中からタイトルリーフ。

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僕が作品作りの中で最も頭を悩ますのがタイトルリーフを作る時で、意外と同じような人って多いと思います。
今回のタイトルリーフでは、大きく3つの要素が柱になっています。
1つ目は、セカンドシリーズの概要に当る部分で【SRI PASHUPATI Series 発行の経緯】と【図案】の2つの段落がこれにあたります。
2つ目は、この作品がどのようなコンセプトで展開され、なおかつどのような注目するべきマテリアルが含まれているのかを紹介する部分で、審査員には最も読んでもらいたい部分です。本作品では【シリーズの概要と作品の展開】となっており、製造面のバラエティが豊富な1941年のネパール印刷が展開の中心になっていることが記されています。この部分が記されていないと、やたらとネパール印刷のボリュームが大きすぎる、バランスの悪い作品と思われてしまうかも知れません。
そして、3つ目が【参考文献】です。

切手展でも、手抜きと思われるタイトルリーフを見ることが多いですが、マテリアルを貼付するリーフと同じくらい、タイトルリーフにも力をいれてもらいたいと思います。
タイトルリーフって、とても重要なのです。
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全日展のいただきもの(3) [外国切手]

全日展でのいただきものも3回目で、今日のは前2回とは別の方からのもらいものです。
今回の全日展では、米国切手として「米国ワシントン生誕200年記念切手」という、素晴らしい作品がありましたが、今日のはそれと同じシリーズの1/2セント切手。

このシリーズは、米国がワシントン生誕200年を周知徹底させるために、1932年の1年間は低額の通常切手は全てこのシリーズに置き換えるという、前代未聞の方法により使用されました。
そのため、膨大な量が印刷され使用されています。と言うことは、多くの版が作られ、それと共に版欠点もそれなりに存在すると言うことになります。

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上の画像は、いただいた6枚ブロックで20560のプレート番号が付いています。
下の画像の左が、上段左の切手(ポジション8)の左側額面数字の拡大画像で、数字を囲む円が5時〜6時の方向で破損しています。
右の画像は、上段中央(ポジション9)の切手の拡大図でノドに縦線が入っているものです。
これらの欠点は、今年の1月21日の日記で紹介した Loran C. French著 "Encyclopedia of Plate Varieties on U.S. Bureau-Printed Postage Stamps" にも紹介されているものです。

ここまで書いてふと思ったのですが、米国記念切手解説書の定番である Max G. Johl著 "The United States Commemorative Stamps of The 20th Century" には、どう書かれているのかな?と。
本棚から引っ張り出して見てみると、本シリーズは第1巻の方に載っていました。
1/2セントの版欠点はどうリストされているのかと探すと、図入りで1つだけポジション8のものがリストされています。
本書は1947年の発行ですから、この版欠点は古くから知られていたことがこれでわかりました。
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全日展のいただきもの(2) [日本ステーショナリー]

昨日に引き続き、全日展でのいただきもの。

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画像は、旧日本海軍の軍艦であった「鞍馬」の進水式を記念して差立てられた記念実逓便。
「鞍馬」は、明治38年に横須賀海軍工廠で起工し、明治40年10月21日に進水した一等巡洋艦だそうです。就役後はイギリスのジョージ5世戴冠式記念観艦式に参加したり、第一次世界大戦ではマリアナやカロリン諸島に出撃し、最後は大正12年にワシントン海軍軍縮条約の結果を受けて解体されてしまいました。
絵葉書には、洋画家として著名な和田英作による「鞍馬」が描かれており、なかなか良い出来映えです。

抹消印は、ちょっと不鮮明ながらも横須賀局の朱印で、データは「横須賀/40, 10, 21/前11-后1」で、丸一形印「能登羽咋/四十年十月二十二日ハ便」の到着印も押されています。
この手の進水式関係の記念押印って、そこそこ見かけますね。
これをきっかけに安ければ、これから入手しようかと変な気を起しかけています。

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全日展のいただきもの [外国切手]

全日展では、いつも大変にお世話になっている方から、お土産をいただきました。

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画像が、そのいただきものでネパールのファーストシリーズです。
表に貼ってあるのは、1907年発行の1アンナ切手で、抹消印は Gahawa 局のタイプ2。日本で言えば不統一印みたいなものです。この抹消印は1905〜1908年の使用が知られています。
裏面にはきちんとデータの読める日附印が押されていて、 Gahawa 局1908年3月1日の差立、Kathmandu 局には3月3日に着いたことがわかります。

このカバーには、販売者が書いた詳しいテキストが付いていたのですが、日付の読み方を間違えているようです。たぶんネパール暦を西暦に直す時の計算間違いかと思います。
僕の計算の方が正しいですね。3回確かめましたから。

それにしても、こんなに良いものをいただいちゃって。
次回ジャペックスでお会いした時には、昼食でもお馳走しなくてはねぇ。
その時まで覚えているかは別ですが・・・。
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全日展 [切手展]

全日展から昨夜遅くに帰って来たと思ったら、今日は出勤です。
お江戸では、表彰式の日。

なかなか充実した見ごたえのある作品が多くて、面白かったです。
詳しくは『北陸郵趣』8月号に恒例の参観記を掲載しますので、そちらをご覧になってください。

今回驚いたのが、身内のことで申し訳ないですが、僕の属している外国切手の会から9作品が出品され、金1、金銀8という、出品者全員が金銀以上という異常な事態に。メダルギャングとでも言いましょうか・・・。
あっ、そうだ。おかげさまで僕も金銀でした。
これらの作品に共通しているのが、作品全体が丁寧に美しくまとめられていて、タイトルリーフがしっかりとしていること。特にタイトルリーフの作り方は群を抜いていたと思います。
これは単なる偶然ではなくて、国際展やその他の機会に開かれる郵趣セミナーに会の誰かが参加して、そこでの学習内容を持ち帰り皆で共有していることが大きな原動力になっているのです。マテリアルの入手については人それぞれですが、作品のまとめ方についてはお互いに質を高めるために努力する。会の性格が如実に現われた結果だったと思います。

僕個人としては、以前に取得した「ハンガリー19世紀の郵便印」と今回の「SRI PASHUPATI Series of Nepal」の2作品が国際展への出品資格を持つことになりました。
次はネパールのファーストシリーズと行きたいところですが、これはまだまだ全然ダメなので、以前に銀だったワイルディングで再挑戦しようかな?
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恐るべし中国郵政(昔の話し) [雑記]

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『毛沢東の大飢饉』という本を読みました。
文化大革命以前に起きた、大躍進運動について書かれた日本語で読める数少ない本です。
この大躍進運動がどれだけ中華人民共和国を大混乱に落し入れ、その結果として文化大革命へと繋がって行ったかについては、歴史に興味を持たれている方ならよくご存知のことと思います。

妄想のようなノルマ達成に起因する粗製濫造。人々が無理な土木工事に動員された結果として農業生産の低下。幹部連中の横領や贅沢三昧。
本書を読んでいると1958〜1962年の中国が悲劇を通り越して、喜劇のように思えます。

そんな中に郵便局のことがポツッと出ていました。抜き書きすると、
「広州郵便局では、四人でチームを組んで一万通を越える国際小包を開封し、腕時計、ペン、朝鮮人参、粉ミルク、乾燥鮑などの贈り物を盗んだ。盗品の大半はオークションを開いて郵便局の職員に売却された。このケースでは郵便局の上層部全体、あるいは百人を越える幹部らが盗みに加担していた。」
ここだけ読むと「すげぇなぁ」と思われるかも知れませんが、これと同等、それ以上のことが当たり前のように国中でおこなわれているのですから、当時の状況ではすごくはないのです。
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明日から全日展 [切手展]

いよいよ明日から全日展。

僕は、5時49分の電車で東京へ。会場着は10時前ですね。
明日の土曜日は、午後から郵趣連合の評議委員会や総会に出た後にそのまま懇親会へ。
日曜日は、夕方から「おおみそ会」という外国切手グループの定例宴会に出席して、月曜日が仕事なので20時03分の新幹線で帰ります。

その間に、目白の切手の博物館で開催中のミニペックスにも行きたいし、最重要なのは『北陸郵趣』のネタ探しに作品をじっくりと見なければなりません。
あと、原稿の依頼もありますし。

好きな切手のこととは言え、けっこう忙しいのです。
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「レヴイ・コレクションの競売」 [文献]

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昭和37年5月に刊行された『関西郵趣』156号に掲載された市田左右一氏による「レヴイ・コレクションの競売」。
このブログでもレビー・オークションについては、何回か触れたのでご記憶の方もいらっしゃると思います。
その第1回目のオークションに日本人としてただ1人参加したのが市田氏。

さすがに日本切手の専門家であったレビー氏のコレクションであっただけに、切手の偽物は1枚も含まれていなかったらしいですが、その頃はまだ一部を除いて研究が進んでいなかった消印関係には、幾つもの偽消が混じっていたそうです。

龍500文2・3番切手の「タスキ落ち」「点・タスキ落ち」をコレイボ氏と競ったことなど、市田氏の単行本である『切手の愉しみ』とも一部重複する内容を含んでいますが、古き良き時代が感じられる一文。
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ホッと一息 [日本切手]

全日展の作品を、静岡から帰って来た9日にギリギリ郵送完了して、ゆうパックのホームページで10日の11時前に無事に配達が完了したことを確認しました。
これで、ヤレヤレとホッと一息つけます。
後は、当日会場で色々とアラを発見して赤面する程度でしょうか。

ということで、久しぶりに好きな手彫切手を見ています。
手彫切手の版別の中で、僕が一番苦労するのが和紙4銭。もっと難しい和紙黄色2銭とかもあるけど、これは情報不足で諦めているから、とりあえず版別にチャレンジしている中では和紙4銭が筆頭です。

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手元にその未版別のが8枚ほどあります。
上の画像もその1枚なのですが、どうやら1版のポジション10っぽいですね。ウッドワードの分類では6版です。
左上にピンホールの小さな穴がディスプレイでも綺麗に見えるでしょうか?台紙が黒なので、針穴がポツンと黒く見えると思いますが・・・。

僕のように不慣れな人間がポジショニングをすると、1日1枚が限界です。
そもそも老眼が追いついていかないし、根気もありません。
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大井川鉄道 [雑記]

昨日、今日と静岡県の大井川鉄道に行って来ました。
お代は全て長男持ち。

目的は2つあって1つは本線で蒸気機関車に乗ること。それともう1つはアプト式鉄道の井川線で井川まで行くこと。井川と言ったら、もう南アルプスの入口みたいなものですから、森林鉄道に乗ってあそこまで行く機会はなかなかありません。

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昨日は日曜日でしたが、今日は月曜日なので千頭駅近くの千頭郵便局で押して来たのが画像の風景印。
左は、駅弁を買ったら付いて来たポストカードを台にして押したのですが、風景とかぶってしまいよく見えないので、左に名刺用紙(僕の押印の定番)に押したものを並べておきます。ちょっと印自体がくたびれてきている見たいですね。

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上の画像は、千頭駅前にあった丸形ポスト。
街の雰囲気によく似合ってました。

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これはオマケ。
今日の帰りに浜松駅で買った「うなぎ弁当」。
最近のうなぎの価格高騰ぶりはいつも感じるところですが、お値段2,300円。でもまるまる一匹使ってます。
味の方は、さすがに伝統の業者さんである自笑亭。
さめてしまう駅弁でも、おいしく食べれるように調整されています。


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まぁ、なんとか形に・・・ [切手展]

全日展の作品ですが、なんとか形になってきました。
ホッとしたところです。

明日は、JRで車掌をしている長男と1泊で静岡の大井川鉄道に行く約束がしてあるので、なんとか今日中に発送の手前までの状況にしておかなくてはなりません。

家内に発送用の段ボールの調達を頼んで、月曜に帰ってからギリギリの発送です。
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入札会(切手じゃないよ) [雑記]

今日は、仕事で東京に日帰り。
で、なにをしに行ったのかと言うと、僕の担当している西洋古地図の下見と入札。
明治古典会と言うのがあって、毎年この時期に七夕入札会を開いています。
この入札会は、いわゆる切手のオークションとは違い、なかなか面白い制度なんです。
・一般客は、下見のみで入札は業者が代行。
・パドルを上げるオークションとは違って、入札額に応じて3〜5枚の札を業者に入れてもらう。例えば、最低値20万だとしたら、22万、28万、30万とか。
・札は、出品物に付いている袋に締切日までに入れる。
・途中で袋が厚くなって応札が多いようなら、調整札として追加札を入れることができる。
・開札日がきて開札となる。

まあ、こんな感じです。
切手と違って1番札と2番札の調整はないので、素人には難しいシステムですね。いかに相場を知って、それに近い札を上限として、2番札、3番札にどのくらい低い札を入れて行くか。
つまり、どうしても入手したいものについては、相場ぎりぎり程度に上限を入れておき、あとの札はひょっとしてこの額なら儲け物と思える額を入れるという具合。

今回は、普段からお付き合いのある臨川書店さんに、下見の段取りから札入の作戦まで相談にのってもらいました。

切手の入札とは異なるシステムとして、皆さんにご紹介したしだいです。

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全日展出品目録 [雑記]

今日、連合の事務局からメールが来ました。
出品目録に僕の解説が掲載されないとのこと。
編集者の手間を考えて連合宛にデータで送ったのが悪かったようです。気がつかれなかったようで、印刷を担当する鳴美に送られていないとか。
アナログ的に、送られて来た用紙に手書で書いて郵便で送ればよかったかな。
各種連絡先と書かれていた連合のアドレスに送ったのですがね。

まぁ、印刷されないものは仕方がありません。
と言うわけで、出品目録を手にしても僕の解説は掲載されていないのであしからず。
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下貼り [雑記]

旧家の屏風だとか襖の下貼りに、古い手紙が使われていることがよくあります。
江戸時代のつまらない文書が大部分なのですが・・・。(借金の証文とかね)
下の画像も、そんな下貼りから出て来た1枚。

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もちろん僕が探し当てたものなんかではなくて、『JPC-UWA フィラテリック ダイジェスト』に1967年に報告されている例。
こんな素敵なのが、下貼りから出て来るんですね。

下貼りから出て来たので有名なのは、墨人堂氏が自分の寺の襖から見つけたというカバーでしょう。
たしか氏は、それがきっかけで郵趣の世界に入ったとかというのを、何かで読んだ記憶があります。
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今日も・・・ [雑記]

今日は、午後から代休をもらって全日展の最後の追い込みをしようかと思ったら、非情にも議会待機が・・・。
けっきょく、朝から答弁書の資料を色々と作って帰れずじまいです。

ちょっと本格的にヤバい状況なのですけど。全日展。

まぁ、要は「余裕を持って作品作りをしろ」ってことなのよね。
わかってはいるんだけどなぁ・・・。
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『北陸郵趣』713号 [文献]

そろそろ、購読者のお手元に『北陸郵趣』713号が到着する頃だと思います。

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今号には、僕の書いた「全日本切手展小史」の4回目が掲載され、これで完結です。
と言うか、全日展は今月開催なので完結しないと間抜けなので、一気に最後まで載せました。
取りあえず、全日展の大まかな流れについては、この4回に渡る連載を見てもらえれば理解できると思います。

『北陸郵趣』の定期購読については、下記のアドレスまでお問い合わせください。(アットマークの部分を@に変更のうえ、送信ください。)
stamp2000アットマークmac.com
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『呉ポスト』679号 [文献]

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先日、『呉ポスト』679号が到着。
本誌は、日本切手関連では古くから興味深い論考が掲載されているので、地方都市発行の郵趣誌でありながら、知名度は全国区ですね。なにしろ書き手の方も全国区がゾロゾロですから。

今号に「GHQの検閲を受けた書留・速達」という記事が掲載されているのですが、これが全く僕好み。
一見したところデータの読めない不鮮明な消印が押されたカバーで、たぶん即売会の会場で見ても買う気の起こらないものなのですが、じっくりと解析をおこなっていくと、カバーの素性が知れるというもの。
素晴らしい、美しいカバーも良いですが、こうしたカバーを解読するのも郵趣の楽しみ。

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