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「さよなら京福電車」小型印 [雑記]

福井に「えちぜん鉄道」、通称「えちてつ」と呼ばれる私鉄があります。
2002年9月17日に設立された会社です。

その前身は「京福電気鉄道」でしたが、同社が2000年12月17日と2001年6月24日に続けて正面衝突事故を起こしたため、運行停止になってしまいました。
半年間に2回も正面衝突事故とは、他では聞いたことがありません。
特に2回目の時は、ネットを見ていたら「京福電鉄正面衝突」のニュースが流れてきて「何を半年前のことを今さら・・・」と思ったほど。
普通は思いませんよねぇ。続けて正面衝突なんて。

こんなことがあって、2003年2月1日に京福電鉄福井鉄道事業部が廃止になり、新たに設立された「えちぜん鉄道」に路線譲渡が行われました。
この時に引き継がれたのは、越前本線と三国・芦原線の2路線で、永平寺線のみは引き継がれないで、そのまま廃線となってしまいました。

下の画像は、京福電鉄廃止に伴う小型印で、越前本線の山王駅付近にある山王局で使用されたもの。

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描かれている車両は3001形で、南海電鉄から譲渡されたものです。
車内はクロスシートで、よい車両でした。
この車両は「えちぜん鉄道」に譲渡はされたのですが、車齢が40年を超えていたことから、譲渡後は一度も運行することがなく廃車となってしまいました。

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気仙沼の風景印 [風景印]

明日は陸前高田で仕事があるので、今日は気仙沼で泊まりです。
帰宅は月曜日の夕方ですね。

気仙沼に着いたのが16時だったので、ホテルへのチェックインを済ませて、徒歩15分ほどの気仙沼郵便局へ。
そこの「ゆうゆう窓口」で風景印を押してもらいました。
それが下の画像です。

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「まっ下に」とお願いしたのですが、アレレ、かなり曲がっていますね。
どうしたら、こんなに中心がズレるのでしょうか??
まっ、押してしまったものは仕方がありません。

多分、今までで一番下手な押印だと思います。
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満月消し [外国郵便史]

画像は、ギッシリと詰まったハンガリーの満月消し。
こんな感じで、約3000枚ほどあります。

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これだけの満月消しを集めても、僕は切手展作品の中にこれらを使おうとは思いませんし、事実、使ってもいません。

では、なぜ集めているのか?
答えは単純で、集めて楽しいからですね。
切手の真ん中に100パーセント掛かった消印は、美しくもあります。
これは、切手展作品の中で使用する説得力のあるマテリアルとは、別次元の楽しみなのです。

フランスでは、タイプ・サージュ。
スウェーデンなら、オスカー2世など、各国にはそれぞれ消印収集の楽しいシリーズがあり、それらを台切手として熱心に消印を集めている収集家がたくさんいます。
ですが、切手展で満月消しを主体とした作品を見ることは、皆無とは言いませんがほとんどありません。
この辺が、日本と大きく異なる点です。

よく「満月消し収集は、日本独特の郵趣文化だ」みたいなことを聞きますが、実際はそうではありません。
満月消しで遊ぶ、遊び方が違うのです。
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『逓信事業周知機械印の記録』平成28年追録 [文献]

逓信事業周知機械印について、精力的に調査・研究・収集をされている林氏から、表題の追録をいただくことができました。

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本編については、以前に本ブログでご紹介したことがありますますが、再度ご確認したい方は、下記のURLをクリックしてください。
http://stamp2000.blog.so-net.ne.jp/2015-12-24

新たに確認されたものを、こうした追録として出していただけると、門外漢の者にとっても最新の状況を知ることができるので、大変に有難いですね。

「あとがき」によると、新たに確認されたものの中には、オークションでかなりの高額になるマテリアルもあるとか。
そこには具体的な数字も記されているのですが、素人にはビックリというか、天文学的とも言える落札値が・・・。

来春には、別の切り口での続編刊行が予告されています。
今から楽しみな内容です。

ご恵贈、ありがとうございました。
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ストックホルミア '55 [外国切手]

ヨーロッパで伝統的に開催されてきたフルスケールの国際切手展でも、近年は諸般の事情(金銭的?)から開催されなくなったものが多く見られます。
スウェーデンのストックホルミアもその1つ。
下の画像は1955年に開催された時の記念切手で、僕のスウェーデン・カタログコレクションからの1リーフです。

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多くの国と同じく、一番切手の復刻版を記念切手にしていますが、よく見ると下方の額面表示を棒線で消して区別しています。

下の初日カバーのバランスも素晴らしく、スウェーデンを感じさせる出来栄えだと思います。

伝統的なストックホルミア。
ぜひ再び開催してもらいたいものです。
ストックホルムは落ち着いた美しい街でもありますし、オーソドックスな展示ながらも素晴らしい郵便博物館があります。
僕は、スウェーデン郵便博物館は、その質においてヨーロッパ随一の展示内容を持つ博物館だと思っています。
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長野郵趣会 [雑記]

今日は、6人の仲間達と長野郵趣会の例会に特別参加してきました。
昨日は、日中に信州蕎麦に山菜の天ぷら、マスの唐揚げを食べ、夜はある方のご招待で串揚げのお店で飲んで、そして食べました。
その串揚げの美味しいこと!!ビックリ。
豚ヒレ、牛ヒレ、カニ、エビ、ホタテ、アスパラに各種野菜。餅にカマンベールチーズ。あと何食べたかな?とても覚えきれません。
なにしろ、ストップをかけない限り次々と勝手に出てくるという不思議なお店。
夜の長野、恐るべし!

で、例会はというと、我々の話はどうでもいいですが、リーフ回覧がすごい!
青島軍事の田型ブロックが2点!!
2点の田型ブロックを手に取って観察して見比べることが出来たなんて、郵趣史上初めてかも知れません。

それに25銭の横透しもありました。

そしてとどめは、ハワイの宣教師。
まさか信州で宣教師が見れるなんて、誰が予想したでしょうか?

長野って、食に、郵趣に恐るべき所ですね。

それで下の画像ですが、お土産にいただいた菊3銭。

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消印が「福井・鯖江」。
地元の消印ということで、わざわざお土産にくださいました。
ありがとうございました。
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明日から長野へ [雑記]

今週もいろいろと忙しくて、更新ができませんでした。
日曜日に長野郵趣会さんにお邪魔するので、明日から長野に行ってきます。

長野郵趣会への参加はいつもは単独なのですが、今回は数人の収友と一緒です。
僕は手彫切手の偽造や変造について、15〜20分程度お話しする予定で、リーフと説明資料を準備しました。

楽しい会になりそうです。
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『ガロア=グルックナー鉄郵関係コレクションオークション』 [文献]

グルックナー収集と言えば、その量たるや膨大すぎて、全てを日本に持ち帰ることが出来なかったと言われています。
主要な部分は、金井スタンプの立派なオークション・カタログが残されているので、後進の者もよく知ることができます。
本カタログは、いわゆる『グルックナー氏日本切手コレクション』カタログには含まれなかった、鉄郵印の部のカタログです。

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タイトルに書かれてあるように、グルックナー・コレクション・鉄郵印の部は、駐日フランス領事であったガロア氏が作られたもので、それがそのままグルックナー・コレクションに統合されたものです。

本カタログの編集は、金井スタンプが行ったものではなく、鉄郵印グループが行っており、実質的な作業は同グループの北出博氏が行っています。
そのため写真図版は一切なく、手書きリストですが、東武鉄道の千住加須間をはじめ、本コレクションで初めて確認されたデータも散見され、データ集として現在でも有益な資料となっています。
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モンゴル切手のカバー [雑記]

昨日の続きです。
この切手の図案は、いくつかの題材が組み合わさっているのですが、その中央に1通のカバーがあります。

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図案として、さりげなく配置されたカバーなので、特別に関心を持つ人は少ないのではないでしょうか。

水原コレクションのモンゴルの部は、2011年に香港で競売にかけられており、立派なカタログが残されています。
そのロット1584が切手の題材となったカバーで、下の画像が競売カタログからの画像です。

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ウルガ(ウランバートル)からハルビンに宛てられたスタンプレスの書留カバーで、タイプ1と呼ばれる箱型の消印が押された唯一の使用例だそうです。
水原氏が本カバーを入手したのは1985年のことなので、『華郵集錦』「モンゴル郵便史」には本カバーは収められていません。
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水原明窓モンゴル郵便史 [雑記]

水原明窓コレクション・モンゴル切手展は1991年の開催ですから、もう25年前も前になるのですね。
25年と言えば四半世紀ですから、早いものです。
下の画像は、それを記念してモンゴル郵政が発行したもの。
個展を記念して切手を発行してしまうのですから、モンゴル側の力の入れようというか、単なる商魂か、どっちでしょうか?
どちらにせよ、発行してもらった本人は、さぞ気分が良かったでしょうね。

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このモンゴルコレクションですが、『華郵集錦』第二部に『モンゴル郵便史』として収められています。
数多い『華郵集錦』の中でも、この『モンゴル郵便史』は一番好きな巻です。
郵便史としても魅力的な対象ですし、詳細極まる解説は門外漢の自分にとって良い指針というか、教科書。
複雑なモンゴル郵便史を、わかりやすく知ることができます。
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龍二百文目打付 [日本切手]

下の画像は、龍二百文切手の目打付。

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この切手を国内で有名にしたのは、1978年に開催されたコレイヴ・オークションだと思います。
上の画像は、その時のカタログに掲載されたものです。
競売カタログのノートの一部に「現存1枚のため疑問視するむきも多く(以下略)」と書かれています。
今では、他にも何枚かが確認されていると思いますが、1978年当時は1点物と認識されていたようです。

ところが、先日『郵楽』第1巻9号(大正4年4月)を見ていたら、「日本珍品集」(其五)の記事に龍二百文目打付が写真付で紹介されていました。
写真を見ると、コレイヴ・オークションのものとは、異なる切手であることがわかります。

この切手。
意外と早くから報告されていたにも関わらず、どうやら忘れ去られていた切手みたいですね。
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北陸トンネル [雑記]

画像は、昭和37年6月10日に発行された「北陸トンネル」開通記念切手の初日カバー。

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北陸トンネルというのは、福井県敦賀市と南越前町を結ぶ13, 870mを測るトンネルで、在来線のトンネルとしては現在でも日本最長のものです。
このトンネルが開通するまでの北陸本線は、山の中を迂回する山岳ルートで、トンネルとスイッチバックが連続する日本有数の難所として有名でした。

今から五十数年前に廃線になった旧線ですが、今でも当時の鉄道施設がいたるところに残されています。
私が勤務する博物館では年一回ですが、その廃線を巡る見学会を開催していて、今年は12月4日(日)に行います。
博物館で鉄道の常設展示を見た後に、バスで旧北陸本線跡を1日かけて巡ります。
その多くが明治十〜三十年代に作られた鉄道施設群です。
もし、ご興味があり参加を希望される方がいらっしゃいましたら、メールまたはブログのコメントでご連絡ください。
もちろん、当日の解説は私が担当いたしますので、よろしくお願いいたします。
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JAPEX(その2) [切手展]

JAPEXでは、多くの方にお会いすることができました。
中には、ブログをご覧いただいているという初対面の方も数人いらっしゃいました。
皆さん、ありがとうございました。

土曜の夜は、恒例の外国切手出品者の会の宴会があり、大いに収友との語らいを楽しむことができました。
こうした楽しみが、切手収集を続けている意味の1つだと、改めて感じたしだいです。

場所を変えた二次会では、外国切手収集とは違った話題で異常な盛り上がりよう。
皆さん、同じような感想をお持ちなんですね〜。
なんの話題かって?それはナイショです。

作品の方はというと、皆さん素晴らしいマテリアルをお持ちですねー。
旧小判12銭の釧路局の二重丸印。ノドから手が飛び出して、仕舞うのが大変!
同じ作品にあった、新小判4銭に敦賀局の欧文紫印のカバーもステキ。

旧ふじのカバーが、1つの作品に何枚も。
そんなにあるなら1枚くれないかしらねぇ。
僕、持ってませんから。

テーマチクの地下鉄の作品に、「地下鉄の出入り口」とか「駅の照明」というリーフがありました。
なるほどね。
確かにそうした視点がありますよね。
テーマチクって発想が大変だなぁ。
というか、頭が柔らかくないと出てきません。僕のような石頭には無理かと・・・。

ちょっとマジメな話ですが、郵便史のばあい作品を展開する際の章とか節の重要性を、今回改めて感じました。
ここがしっかりしてないと、単にマテリアルを編年体でズラズラと並べただけになってしまいます。
この辺のことについては、過去に松本純一さんが著書の中で詳しく述べられているので、それを熟読する必要があるかと。
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JAPEX [切手展]

今日からJAPEX。
下の画像は小型印ですが、真ん中のボタ印と二重丸印の図案がお気に入り。
右の菊と金魚もいいと思います。

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平日だというのに、いろいろな方にお会いできました。
初日ということで、皆さんブース漁りが忙しいらしく、展示会場はガラガラ。
落ち着いて、ゆっくりと見ることができたのですが、作品数が多くて半分も見ることができませんでした。
明日は、もっとまじめに見ないと見終わりませんね。

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立太子礼小型シートの袋 [雑記]

戦後の記念切手の中で、それなりのお値段になっているものの1つに「立太子礼」の小型シートがあります。
ボストークの図入りアルバムに未使用のカタログコレクションを作られている方でも、この小型シートが穴になっているのをよく見かけます。
もちろん持っている方も多いのですが、図入りでは貼る場所がないから意外と無視されているのが、画像の袋。

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中には、袋の存在を知らない方も、そこそこいらっしゃるようです。

最近でこそ、切手帳の表紙を普通に集めるようになりましたが、僕が子供の頃は、表紙は一部の専門家が集めるものであって、普通の収集家には不必要とされていました。
なにしろ、切手帳の切手無しの表紙のみが出品されたオークションのことを、コケにした大手郵趣誌があったほどですから。

そんな時代があったことを考えると、こうした袋も収集の対象外として処分されてしまったものも多いのではないでしょうか。
もし、お持ちの方はリーフにきちんと整理されることをおススメいたします。
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和田製・鳥12銭 [雑記]

手彫切手の偽物製造者と言えば、誰もが真っ先にあげるのは和田だと思います。
日本最大手の偽物製造者ですね。
最大手ですから、もちろん流通している枚数も半端な数ではありません。

今時の切手商では、和田製を本物として売るところは無いでしょう。
ただし、ネットでは注意が必要です。
出品者が、知ってか、知らずかわかりませんが、偽物の断りがなく出品しているのを見ることがあります。

下の画像は、その和田製から鳥切手12銭。
和田も初期の頃は印面内に「参考」の文字を入れていました。
ですから偽造ではないのですね。模造品です。
しかし、その文字はあまりに小さく、そして細い字体。なんだか確信犯的な臭いが・・・。
画像では見難いかもしれませんが、首の左右に「参考」の文字が取り敢えず入っています。

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上のタイプでは、消印を隅の方に入れているので、実物を見ればハッキリと「参考」が見えますが、次に出てきたタイプでは、消印で「参考」を見えないように隠しています。
下がそのタイプで、ボタ印風の消印を作って、それを押しています。
悪質度がかなり進んでいますね。

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そして、最終タイプは下のもの。
消印をチョロ消しにして、印面がよく見えるようにしています。
一見したところ最初のタイプに見えますが、この最終タイプでは「参考」の文字を全く入れていません。
ここまで来ると、完全に偽造です。

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和田は模造・偽造の最大手だったので、同じ額面でも複数の版を作って大量生産しています。
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