SSブログ

『Railway Stamps』No. 205号 [文献]

190905.jpeg

昨日、鉄道郵趣研究会の『Railway Stamps』No. 205号が到着。
今号も盛りだくさんな内容なのですが、僕が以前に当ブログで何気無く書いた疑問について、詳しく解説した記事が載っていました。

それは、2018年6月16日に「明治初期の郵便車」と題して、昭和62年3月26日に発行された「さよなら鉄道郵便」の切手解説の郵政省のアナウンスについて疑問を呈したブログの記事をベースにしたもの。

書いた時には「なんか変なんだよな〜」程度の軽い気持ちだったのが、こうして識者に詳しい解説で教えていただき、しかも中に初耳の情報があるなど、ブログの運営者として嬉しい限り。

ありがとうございました。
コメント(0) 

『平成・普通切手総図鑑』 [文献]

CCI20190528_3.jpg

前回ご紹介した『平成切手カタログ』とは似ているようで、似ていないのが本書。
恐らく、発売前に両者の広告を見た方なら
「似たようなカタログが出るなー」
「どちらか一冊買えばいいや」
なんて、思われたことでしょう。

書名についているのは「カタログ」と「総図鑑」の違い。
「カタログ」の方は、前回紹介したようにカタログ的な部分は少なく、関連した他の項目が大部分でした。

それで本書はと言うと、書名が示す通りの平成切手の図鑑でした。
ですから、カタログではありません。
もちろん、「印刷方式」や「印面寸法」「用紙」「目打」「シート構成」「銘版」といった各切手の基本となる事柄についてはきちんと記録されていますが、「発行概要」や特に「切手図案」に対しての解説が詳しく、ビジュアル的な要素も加え「図鑑」としての体裁を整えています。

また、豊富な使用例などの写真や、数々のトピックスとしての読み物も多く収録されており、見て楽しく、読んでも楽しい図鑑です。

本書は、平成の普通切手を知るには格好の文献として、専門収集家以外の方にも広くお薦めできるものです。
コメント(0) 

『平成切手カタログ』鳴美版 [文献]

CCI20190528_2.jpg

刊行されてだいぶ経つので、なにを今さら感が無いでも無いのですが、取りあえずブログの記録に留めておかねばと言うことで・・・。

本書の刊行予定を耳にしたのが、いつの事であったかは定かでは無いのですが、とにかく「ほー、現行物の専門カタログとは、随分と面白そうな企画」と思ったことだけは間違いありません。
何しろ予定が500ページの専門カタログという触れ込みでしたから、否応にでも期待が高かったのですね。僕自身の中で。

で、届いてみてビックリ!
541ページのうち、「平成の普通切手」という純粋に切手を扱ったカタログ部分は161ページしかありません。
後は「平成時代の初日カバー」「平成の郵便局」「平成の郵便消印」「平成の郵便料金」「本人限定受取郵便=清水敏之コレクション=」という章立て。
中でも「平成の郵便局」は287ページも占めていて専有率は53パーセント。

「平成の普通切手」の章は30パーセントです。
これって、書名としてはどうなんでしょうか??
一般的に言うところのカタログ部分が主体ではなくて、オマケ的に見えますが・・・。
それでも「カタログ」???

別に、こうした本の作り方が悪いと言っているんじゃありません。
看板と内容の不一致について言ってるんです。
何か別の書名が考えられなかったものかと。

予告された書名を見て過大に期待して、現物を見てひっくり返った人は、僕以外にも居ると思うんですけど。
コメント(0) 

『さくら日本切手カタログ』2020年CD版 [文献]

今日、DMが来たのですが、JPSの『さくら日本切手カタログ』がCD版を出すそうですね。
これはいい話!
しかし、残念なのがお値段の設定。
紙版が1080円で、CD版が1296円だそうで、CD版の方がちょっとばかりお高いのです。
ん〜ん。これはいかがなものでしょうか。
CD版なら、800円か900円にしてもらいたかったですねぇ。

CD版には沖縄、在外局、軍事、満州国、占領地を追加したので、高くなっているのかも知れません。
でも日本切手のカタログなら、これらが含まれているのが当たり前で、除外されている紙版が異常なんじゃないですかね。

PDF版なので、iPadに入れて持ち歩けますから、企画自体は良いものと思います。
僕は組合カタログ派なので『さくらカタログ』ほとんど買っていないのですが、今度ばかりは買いです。
コメント(1) 

『Railway Stamps』202号 [文献]

今春は独立する子供が2人いるので、家財道具を揃えたり、引越やらで大変な目にあってます。
明日は第一段の引越、第二段は月末です。

先日、下の画像のJPS鉄道郵趣研究会機関誌『Railway Stamps』202号が到着したのですが、上記のような次第で、ゆっくりと読む機会を失していました。

19087.jpg

どの研究会報でもそうなのですが、最初に読むのは最終ページに載っている研究会の活動記録。
地方に住んでいると、会の動向や方向性など、気になる情報が多いのです。
そして、本会報の特徴の一つである例会参加者の一言近況報告がまた面白い。
特に郵趣活動に直結しているわけではないけど、これを見ていると皆さんがどのようなことをされたり、考えているのかがわかるわけですね。
ある意味、貴重な情報源。

当会には、90歳以上無料のシルバー制度(?)というのがあります。
90歳ですよ、90歳!!
巷では「70歳以上無料」なんてのをよく見かけますが・・・。
つまり、郵趣の世界で70歳はまだまだ現役ということで、シルバーは90歳からなんでしょうね。

どこも同じだと思うけど「10年後にはどうなっているのかな?」
なんて考えます。
次の世代でどうするか?
40代後半から50代に、切手収集復活組というのがある程度の人数で存在はしていますが、減少数にはとてもじゃないけど追いついていません。

近い将来、大は日本を代表するような組織から、小は研究会のような小規模団体まで再編が行われることになるでしょう。
単に会を解散するのは簡単ですが、せっかく築き上げた財産を、どのような形で受け継いで再編していくのか。
会の動向を読むたびに考えさせられます。
コメント(2) 

「青島発行の臨時軍事郵便證票」『郵楽』第7巻11号 [文献]

IMG_4721.jpeg

日本で最も有名な珍品切手の一つといえば、青島軍事。
その青島軍事切手が初めて報告されたのが、上の画像です。

大正10年6月発行の『郵楽』第7巻11号に報告された「青島発行の臨時軍事郵便證票」で、報告者は前田為之助氏。
本報告は、発見の動機や現地での残存状況などについてを、僅か1ページ半にまとめられたもの。

切手の具体的な入手状況や、その後の郵趣界に流れた未使用切手の素性などについては、後年に前田氏からの聞き取り調査により記録されたものがあり、そうした意味ではそちらの方が有益ではあるのですが、本報告は短文ながらも青島軍事発見の第一報として貴重かつ歴史的な報告です。
コメント(0) 

『スコットカタログ・アメリカ専門版』 [文献]

19081.jpg

『スコットカタログ』は、内容が大味すぎて面白味がないので、以前から余り好きではありませんでした。
だから、購入する頻度も少なくて、現在『世界版』は2013年版を使っています。

先日必要に迫られて、本当に久しぶりに2019年版『アメリカ専門版』を購入しました。
実は手元にある『アメリカ専門版』は1999年版なんです。
ということは、なんと20年振りの購入。

カラー化されて紙質もよくなったので、重さが全然違います。
ホントにズッシリとした重さで、ページも579ページ増えて1288ページ。
扱いに不便なので、ぜひ分冊を・・・。

切手帳のページも図版が増えて、しかも構成方法が見やすく変わっているので、古い版しか知らない自分にとっては、衝撃的な見やすさにビックリ。

カタログの中央には、見慣れぬ黄色インデックスが付いたページ。
なんだろう・・・。
と開いてみれば、そこにあるのは8段階のコンディション別切手一覧表。
これが、眺めていると意外と面白い。
コンディションの捉え方というか、考え方というか。
意外と日本人って、こうしたところがアバウトじゃないですか。
ですから、なかなか参考になります。

20年振りの『アメリカ専門版』けっこう楽しめるカタログでした。
コメント(1) 

『日本郵便百年の年表』 [文献]

19063.jpg

昭和48から51年にかけて刊行された『日本郵便百年の年表』。
意外と知られていないけど、けっこう面白い本として、昔から愛読しています。

慶応4年から昭和22年までを7分冊、合計336ページの年表にまとめたもので1ページが2段組構成。
左側に郵便関係の事項、右側に社会関係の事項が併記されている点がミソなんです。
郵便は社会との繋がりが深いものなので、郵便だけの年表では『郵政百年資料』的で無味乾燥でつまらない。
ところが、社会的事項が加わることによって、読物として俄然に面白くなるのです。

また、年表に対応する形で「史料」からの抜き書きも提示されているところもとても役立ちますし、要所要所に各種図版が挿入されている点も親切な編集です。

歴史嫌いの方の多くの方が年表のつまらなさや、年号の暗記がトラウマになっているようです。
本書は『年表』と書名に付いてはいますが、年表スタイルの読物と考えてもらうのが一番適切だと思います。

コメント(0) 

「二折はがきの追求」 [文献]

19049.jpg

山田静夫氏の名を知る収集家は、恐らく僕の世代より上の方々ではないでしょうか。
氏は、特に派手さがある収集家ではありませんでしたが、今となっては知る人ぞ知る収集家、地味だけど土台の座った底力のある収集家と評することができます。

そんな氏が、『スタンプレーダー』275号(1982年)から7回の連載で記したのが「二折はがきの追求」。
手彫はがきが色々と話題に上り、郵趣誌で取り上げられるようになったのはここ二十数年のこと。
氏が本稿を記した1980年代前半までは、今を思うと信じ難いことではありますが、手彫はがきの記事は本当に少なかったですね。
そんな時代に本稿は執筆されました。

連載は、脇付1銭はがきの版別を中心に展開していくのですが、その記述が通り一遍の無味乾燥的なものではなく、随所に収集キャリアから肉付けされた肉厚な文章となっています。
別の言い方をすれば、味わい深い文章となりましょうか。

自分自身も「こうした文章が書きたいなぁ」なんて思うのですが、知識も文才も無く無理な話。
そう言えば、こうした文章に最近は出会うことがありませんね。
コメント(0) 

『英国切手研究会報』225号 [文献]

19036.jpg

『英国切手研究会報』225号が到着。
表紙は、ワイルディングの在ドイツ英国軍事郵便局からドイツ国内宛のカバー。
いいですね。こういう使用例は。
単調になりがちな使用例の中にあって、変化球みたいな存在で好ましいもの。

続くレポートは、アジア国際展とJAPEX2018。

そして5回目の連載になる「Machins' "Penny red"」。
この中に50ペンス切手帳の使用済を単片、連刷、田型でそれぞれ構成したリーフが4ページ紹介されていました。
これだけの使用済を揃えるのに費やした努力に、敬意を表します。
こうしたリーフを、競争展に出しても評価が低いことは間違いありません。
でも、そういうことではなくて、安価なマテリアルを材料に難しいことに挑戦しながら切手を楽しむという視点に立てば、誰もが素晴らしいリーフであることに気がつくことでしょう。


コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。