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「二折はがきの追求」 [文献]

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山田静夫氏の名を知る収集家は、恐らく僕の世代より上の方々ではないでしょうか。
氏は、特に派手さがある収集家ではありませんでしたが、今となっては知る人ぞ知る収集家、地味だけど土台の座った底力のある収集家と評することができます。

そんな氏が、『スタンプレーダー』275号(1982年)から7回の連載で記したのが「二折はがきの追求」。
手彫はがきが色々と話題に上り、郵趣誌で取り上げられるようになったのはここ二十数年のこと。
氏が本稿を記した1980年代前半までは、今を思うと信じ難いことではありますが、手彫はがきの記事は本当に少なかったですね。
そんな時代に本稿は執筆されました。

連載は、脇付1銭はがきの版別を中心に展開していくのですが、その記述が通り一遍の無味乾燥的なものではなく、随所に収集キャリアから肉付けされた肉厚な文章となっています。
別の言い方をすれば、味わい深い文章となりましょうか。

自分自身も「こうした文章が書きたいなぁ」なんて思うのですが、知識も文才も無く無理な話。
そう言えば、こうした文章に最近は出会うことがありませんね。
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