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スイス・郵便配達と建造物シリーズ [外国切手]

「郵便配達と建造物」という組み合わせが意味不明なシリーズなんですが、けっこう好きな切手です。
この切手、スイスで1960年から発行が始まるのですが、多くの国でもそうであるように郵便機械化の時期と重なり、バラエティ豊かで楽しめるシリーズ。
気軽に使用済で集めても、それなりに見栄えのするコレクションを作ることができます。

郵便の機械化と言えば、燐線とか蛍光紙がすぐに頭に浮かぶと思いますが、このシリーズでは蛍光紙が使われています。
そして、下の画像がその蛍光紙のもの。

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蛍光紙と言うと、普通は「検出器が必要じゃないの?」となりますが、この切手には肉眼でも区別がつく特徴があるんです。
下の画像の赤丸内がそれ。

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毛が見えますよね?
これが特徴なんです。
この蛍光紙には着色繊維が漉き込んであるので、ルーペで見ればすぐに普通紙との区別ができます。

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フランス・サビーヌ [外国切手]

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フランスの現代物では最も面白いのが、このサビーヌ。
ブログでも何度も紹介しているので、お馴染さんですね。

さて、画像の使用例はちょっと面白いもので、パクボート扱いのもの。
貼付切手は、1978年の第3次発行1.20フランで、赤色ですから普通便扱いの切手です。

切手と封筒にタイする形で、紫色の " Paquebot " 印が良い感じ。
そして、本来の切手抹消を行っているのはフランス海外県であるレユニオンの機械印で、1979年5月2日。
機械印のサークル内に " 974 " という数字が見えますが、これはフランスの県番号でレユニオンの番号です。

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フランス・リベルテ [外国切手]

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1982年1月から発行が始まった、フランスの通常切手リベルテ。
地元フランスの切手商から「混乱のシリーズ」と命名されたサビーヌに代わって、発行が始まったシリーズです。

サビーヌともども良い図案の切手なので、僕の好きなシリーズです。

このシリーズの発行によって、整然とした発行になっていくものと思いきや、実際はそうは行きませんでした。
特に短期間に郵便料金の改正が相次ぎ、終いには画像のような切手が発行されることに。
額面無しの「A」切手で、緑色は不急用額面です。
1986年の発行。

その翌年には「B」切手も発行されています。


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『日本切手カタログ』2019 [文献]

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『日本切手カタログ』2019年版を、全日展会場で購入してきました。
コンパクトなカラーカタログとしては、ステーショナリーや琉球、満州、南方占領地正刷を完全採録する唯一のカタログです。

今年度版は、記念・特殊、ふるさと切手のカタログ番号が変更がされていて、表紙にも「切手番号改訂」と書かれているのですが、小さすぎて目立ちません。
カタログ番号の変更は重要な事なので、もう少し目立たせた方がよいと思いますが・・・。

巻末の394、395ページには、新旧対照表が掲載されているので変更内容がわかりやすいのですが、2ページにギッシリなので、かなりの数が変更されています。

日本切手を集めている方は、皆さん入手された方がよいでしょう。


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打ち止めです [日本切手]

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画像のリーフは、『ボストーク日本切手アルバム』19巻の最終ページ。
とりあえず、日本切手のカタログコレクションを進めていらっしゃる方には、お馴染のページだと思います。

実は、このリーフは僕の未使用カタログコレクションの最終ページなんです。
一度は20世紀を最後にとか、公社化されたのをきっかけに止めようかとも思ったのですが、なんとなく続いていました。
そんな、何度かのカタログコレクション中止を思い直してきたものの、本格的に画像のリーフを最後に中止してしまいました。
あれから6年半も新切手を買っていないので、今さらながら2013年以降が復活することはないでしょうね。

切手商組合の『日本切手カタログ』が間もなく発売されますが、今年もカタログを見ながら「こんな切手が出ていたのか!」と驚くことにいたしましょう。
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40年前の青島軍事カバー [日本郵便史]

今週末は全日展ですね。
このブログをご覧の、多くの方も参観されると思います。

それに引っかけて、何かネタは無いものかと1978年の『全日展出品目録』を引っ張り出して来ました。40年前ですね。
あの頃ですから、もちろん会期は4月。
成人クラスに限っても、外国切手部門に9作品もあります。しかもイタリア、スウェーデン、フランス、スイス、ポーランド、北ローデシア、バングラデシュ、その他など多彩な内容。
もちろん、僕は会場で見たはずですがこれらの作品は何一つ覚えていません。
ですが、大型地名入検査済印のカバーをズラリと並べた特別展示だけは、強烈なインパクトで覚えています。

そんな40年前の全日展ですが、目録を見ていたら金井スタンプ・オークションの広告が目に止まりました。
全日展の会期中である4月22日に、銀座の産金ビルで開催される東京オークション。
その目玉として紹介されていたのが、青島軍事のカバーです。
「161回のオークション誌ならあるかも」と探したら、やっぱりありました。
それからスキャンしたのが、下の画像です。

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青島・済南間の鉄郵印ですが、不鮮明で日付は読めないそうです。
それでも最低値は、貫禄の250万円。

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昭和切手のエッセイ [日本切手]

Robert P. Alexander 氏のコレクションは、なぜか複数の業者のオークションで売り立てられています。
そのうちの一つが Waverly オークション。
その1972年3月22日開催の中に、下の画像のマテリアルが。

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昭和切手関係の解説書、例えば全日本郵趣連盟『昭和切手資料』などでは、単片の図版として掲載されています。
たぶん皆さんの記憶も単片だと思います。

今日、たまたまパラパラと見ていたオークション誌に、上の画像のように連刷として印刷された状態を見て「ほー」と思ったしだい。
こういう形になっていたんですねぇ。
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秋田犬ってすごすぎ! [日本切手]

新発見! 旧2円秋田犬 コート紙 NH - ヤフオク!のコピー.jpg

先日のヤフオク。
すごかったですね〜。

円単位の2円秋田犬の未使用単片が 79, 501 円です!!
なんでも「コート紙」だったとか。
たぶん某誌に掲載された記事に端を発してのことなのでしょうね。

もちろん僕は専門外なので、この切手の「コート紙」云々についてはわかりませんが、気になるのはこの切手の立ち位置です。

入札には6人が参加して、24,000 円過ぎからは2人の叩き合い。
そして、このお値段で終了です。
オークションですから、時価がお値段ですから正常なことだし、落札者がハッピーならばそれで良いことですね。

ただ門外漢として気になるのは、さっきも書いたこの切手の立ち位置。
先ず考えられるのは、本当にコート紙だったばあいに、どの程度の残量が存在するのか?
また、それとは逆に本当にコート紙なのか?検証の妥当性は?

希少な切手のばあい、立ち位置が決まるまでには時間がかかります。
すなわち「時間の洗礼」ってやつですね。
時間の洗礼の中で、当初はおぼろげだった輪郭が、徐々にくっきりとしてくるもの。

さて、今回の切手は1年後、2年後の立ち位置がどうなっているでしょうか?
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イギリス・全国自然週間 [外国切手]

画像は、イギリスが1963年5月に発行した「全国自然週間」2種からの1枚。
機械印の波部が濃くて、「使用済切手としては魅力がないなー」と思いきや、下の画像を見てください。

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花弁の異常がわかると思います。
うまい具合に消印の波線の間になっていて、こうなると逆にいい感じの切手に見えてきます。

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実はこの切手、偶然入手したもので、仮貼した後になんとなくルーペで覗いて見つけました。
調べてみると『ギボンズ専門版』3巻には、きちんと再録されているバラエティなんですね。
使用済評価は無いのですが、未使用だと20倍になっています。
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『世界一高価な切手の物語』 [文献]

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東京創元社から『世界一高価な切手の物語』が発売されます。
発売日は7月20日。
各ネット書店では、予約を開始していますので皆さんもどうぞ。
もちろん、僕も予約済です。

切手収集家ならば、タイトルを見れば「ハハ〜ン」とすぐに主題が解りますよね。
っていうか、表紙に出ていますから。

この切手、僕が最初に見たのは小学生の時。
場所は、池袋の東武百貨店で開催された「万国切手博覧会」の会場です。
子供心に切手自体は大したことがない(失礼!!)印象だったのですが、「現存1枚!世界最高額の切手!」という触れ込みに圧倒され、「なんだかわからんが、スゴイものを見た!」という満足感はありました。

大人になってからも見る機会はあったのですが、その時は完全に冷めて「世界中の切手の中の1枚」という感覚。

これは全くの想像ですが、本書は恐らく、英領ギアナ1セント切手の来歴を中心に、この切手を取り巻く人間模様にスポットを当てながら話が展開されていくのでしょう。
今から発売が楽しみな本です。

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『乃木2銭切手の研究 草稿』 [文献]

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乃木2銭と言えば、昔も今も筆頭に上げられるのが児玉博昭氏。
履歴を読むと、なんと昭和44年から乃木2銭の収集をスタートだとか。
すごいですねー。

本書には37枚のシートと、4枚欠の大ブロックが1枚収められています。
今まで、乃木2銭のシートをまとめて見たい時は『昭和切手シート写真集』を見ていたのですが、今後はカラーで見ることができ、収録枚数が断然に多いこちらになりそうです。
ただし、縮小されているのが勿体ないですね。

本書の特徴の一つである「実用版の特徴図」は見ていて面白いもので、手持ちのブロックなどを見直したくなります。


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『千葉晋一コレクション 手彫切手』 [文献]

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既にご覧になった方も多いと思います。
『千葉晋一コレクション 手彫切手』。
この企画を耳にした時は、非常に嬉しく、そして早く出版されないものかと、首を長〜くして待っていました。

その理由は、千葉氏のリーフ作りにあります。
手彫切手コレクションのばあい、その多くは似たような作品の仕上がりで、名前を伏せられていたらリーフを見ただけでは、誰のコレクションであるのか解りません。
しかし、その唯一の例外と言ってもいい作品が千葉氏のもので、氏の作品は無記名でもすぐに解ります。
その個性的で多々参考になる千葉氏のリーフが、手元でいつでも見ることができるというのは、本当に有り難い企画。

氏のリーフ作りは、レイアウトやテキストがとても美しく、また書き込みや図の処理方法などのテクニックも多いに参考になります。
こうした作品作りが可能になるのは、たぶんセンスの問題なのでしょう。
僕が作るリーフは、どうしても野暮ったく、見栄えがしないのです。
ですから、氏の作品を見るたびにそのセンスを羨ましく思っていました。

本書は、日本切手や手彫切手の収集に関わらず、伝統収集を目指している収集家にはテーマに関わらず広く見ていただきたい作品集です。

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新小判5銭の香港消し [日本切手]

画像は、新小判5銭切手に香港のパクボー印ですが、逆位なのが少々残念。
1991年の東京国際展の時のオークションでの入手品です。

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5銭切手の香港消しは多くあるので、大抵の小判切手コレクションには入っていますね。
新小判5銭切手の専門コレクションである伊藤敏雄氏のコレクションには、5銭切手横4枚貼りを香港消しで抹消した素晴らしいマテリアルがありました。

香港の消印と言えば、Webb著 " HONG KONG & THETREATY PORTS OF CHINA & JAPAN " がとりあえずの定番。
それによると、画像の消印はタイプF。
タイプFは1と2の2種類のサブタイプに別れるのですが、画像のものは希少なサブタイプ2の方ですね。

理論上5銭が抹消される香港印は4種あるのですが、もちろんそれぞれに希少性が異なります。
その辺の事については認識されていないので、注意して入手すると意外なタイプがお安く入手できるかもしれません。
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