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鉄道駅構内の消印 [外国郵便史]

日本では、聞くことが無い「鉄道駅構内印」。
ヨーロッパでは多くて、収集テーマとしてはポピュラーです。
大都市の大きな駅にもありますが、田舎の小さな町や村の駅などを集めると、中々楽しいものだと思います。
そうした所は郵便局すら無くて、駅が郵便局代わりだったりします。

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超久々のハンガリーネタですが、ハンガリーにも鉄道駅構内局がありました。
上の画像の消印には、1867年を現す "67" の数字を挟んで、 "P. U." と入っていますが、これが鉄道駅構内局の略です。
ハンガリー語で "Palya Udvar" 、つまり英語で言うところの "Railway Station" のことです。

日本では、駅構内ポストに投函された郵便物も、鉄道郵便車内で扱った郵便物も鉄郵印が押されますが、ハンガリーとかフランスでは、構内局扱い、鉄道郵便車内扱い、車内で車掌に預けた手紙など、それぞれに異なった消印があります。
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" France Plating of the 20 Centimes, Blue Issue 1863 " [文献]

昨日、ナポレオン20サンチーム切手の話しをしましたが、そのプレーティング図版が下記のもの。

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" France Plating of the 20 Centimes, Blue Issue 1863 " として " Billig's Philatelic Handbook " の12巻に収録されています。
" Billig's Philatelic Handbook " は、貴重な解説や資料がたくさん掲載されているので便利なのですが、引用元が明記されていないのが欠点と言えば欠点です。
そのようなわけで、本稿も初出が何かわかりません。

大きな版欠点は見えるのですが、小さな版欠点は印刷スクリーンが邪魔してしまい、実用的ではありませんが、取りあえず、この切手でプレーティングが可能であることは理解できます。
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ナポレオン20サンチームの小欠点 [外国切手]

フランスのクラシック切手の駄物と言えば、ナポレオン20サンチーム切手。
この切手は版欠点が多く、その概要が『ビリヒのハンドブック』に採録されたりもしています。
大きな欠点は、それこそ印面にザックリと傷がついたりしていて、これらはもちろん切手商が大きなプレミアムを付けて売っています。

しかし版欠点の大部分は小さな傷で、大抵は区別されずにその他大勢みたいな感じで扱われています。
ですから、ロット物などにも含まれていることが多く、入手したら取りあえずはルーペで覗くのが良いでしょうね。

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上の画像もそうした1枚。
抹消印の2240はマルセイユなので、駄物中の駄物と言えます。
ところが、ルーペで覗くと下の画像のような小版欠点がありました。

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こうした小版欠点を集めてリーフを作るのも、なかなか楽しいものです。
欲を言えばポジションまでわかると良いのですがねぇ。
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『東北の鉄道郵便印』 [文献]

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本書は、昭和61年9月に仙台鉄道郵便局郵趣会という、鉄道郵便の現場に密着した人々により、鉄道郵便局の廃止という節目に刊行されました。

それまで東北の鉄道郵便印と言えば、昭和46年に鉄郵印グループが刊行した『みちのくの鉄郵印』が基本文献でしたが、本書ではその刊行から15年の間に発見された、新しい鉄道郵便線路名や、最古・最新のデータ更新など、大きく増補されています。

本書は各線別に、路線図による路線の延長を基本とした鉄道郵便の歴史を解説した後に、データ表を紹介していますが、それと同時に出来うる限りの印影も採録するという念の入れようで、好ましい編集になっています。

先に紹介した『みちのくの鉄郵印』が本文66ページであったのに対して、本書が149ページとなっていることからも、いかに豊富なデータ量を持っていることかがわかります。
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セレス1849年発行20サンチーム [外国郵便史]

僕がフランスのセレスを初めて見たのは、1976年のジャペックスに別宮氏が出品した「セレス目打付き」だと思います。
子供のことなので、その作品を見てセレスについて理解したわけではないのですが、一目見で何か大きな魅力を感じたことだけは間違いありません。

下の画像は、そのセレスの一番最初の発行グループから20サンチームの使用例です。

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ブレスト 1850年5月27日に差出されて、パリを29日に経由し、宛先局に6月1日に到着しています。
残念ながら、宛先局の消印がスリップしていて局名が読めないのが難点。
その分お安く日本円で3000円程度なので、それは仕方がありませんね。

日本物だと昭和切手のカバーでさえ、ちょっと気が利いたものだと3000円なんかでは、とても歯が立ちませんが、手彫切手よりも20年以上も古い使用例がこの値段で買えるのですから嬉しいものです。

料金の20サンチームは、切手発行当初から1850年6月30日までの国内便基本料金でした。
消印・抹消印を含めて、典型的なフランス最初期の使用例です。
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全日展の入手品(5) [日本郵便史]

これも全日展ではなくて、その後に開かれた「アルプス・ヨーロッパ切手の会」での入手品。

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一見したところ普通の使用例なのですが、差立局が二行印なんです。
それの拡大画像が下。

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甲斐国西八代郡の市川大門局です。
今まで二行印とは縁が無く未入手だったのですが、ようやくコレクションに入れることができました。
オークションなどで入手の機会はあっても、自分の納得価格では入手出来なかったのですが、思わぬ所で出会いがありました。
こうして入手できることは嬉しいものですね。
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全日展の入手品(4) [印紙]

アルプス・ヨーロッパ切手の会の例会での入手品。
手彫印紙の中でも、最もポピュラーなものの1つである洋紙の黒1銭。
画像では、印紙の部分だけを抜きましたが、土地の売買に関わる証書です。

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この印紙、目打ゲージで測ると縦・横ともに8.7に測れます。
印紙カタログでは、目打10と13と、そのコンパウンドの3種に分類しているだけですが、印紙の解説書では9sを含めた10種を記録しています。
つまり、この印紙の目打は9に含まれるものなのですが、解説書と異なるのは小穴ではなくてノーマルであること。

どうみても小穴には見えないのですが・・・。
類例をもっと集めて勉強しないといけませんね。
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全日展の入手品(3) [外国郵便史]

入手品といっても、これも昨日と同じく頂き物。

実は、前日にフランス物をebayで入手し損ねていたので、本国ではないですけど関連領域なので、頂けて嬉しかったですね。
しかも、消印が鮮明。

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貼付切手は、Indo Chine 1892年発行の25サンチーム。
押されている消印は、幾つもあって以下のとおりです。
Saigon Port 1899, 8, 21 1便(抹消印)
Saigon Central 1899, 8, 21 3便
Singapore 1899, 8, 24
Rangoon 1899, 9, 1

サイゴンから、ラングーンまで10日です。
真ん中に細長いマレー半島があるので、シンガポール経由の船便なのですが、直線距離の2倍は大回りしてますね。

航空機は別にしても、鉄道があればかなりの短縮になるはずですが。
イタリア半島は早くから鉄道が縦断していたおかげで、かなりの逓送速度がありましたよね。日本発のヨーロッパ方面便はかなりの恩恵を受けていました。

逓送手段を考慮した郵便史コレクションは、面白いと思います。
例えば、マレー半島を中心とした地域史的なコレクションとかね。
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全日展の入手品(2) [文献]

全日展の会場で「信州の丸一印の本持ってる?」と聞かれました。
もちろん持ってない旨をお返事したところ、翌日に持って来てくれて頂いたのが画像のもの。

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地方出版までは把握し切れないのですが、見た時に入手することにはしています。
ところが、この本については全く知りませんでした。

信州と言えば、伝統的に郵趣活動に熱心で、特に消印関係では著名な郵趣家を輩出している土地柄です。
本文137ページのうち35ページが解説で、あとは局ごとに分類したデータ集になっていますが、8割を確認して、残り2割が未確認となっているそうです。
これが、現在だと未確認のうち新たにどれだけ確認されたのかが、興味のあるところですね。
本書には、未確認局も印影未掲載扱いで、きちんとスペースが用意されているところが親切な編集です。

記録されている項目も、群名、局名(ふりがな付)、現在の局名、印影、印色ごとの最古・最新データがあり、これらが縦4段組に整理されており、極めて使いやすい編集になっています。

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1972年発行で、発行部数は200部とのこと。
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全日展の入手品(1) [印紙]

正確に言うと「全日展の入手品」ではなくて、全日展に続いて開催された「アルプス・ヨーロッパ切手の会での入手品」です。

この例会では、発表会の後に各人が持ち寄った即売があるのですが、けっこう面白いものを見かけます。

画像は、手彫証券印紙から10銭朱色。
本来は使用例の形なのですが、印紙部分の拡大です。

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この印紙は、全部で12版があるとされているのですが、画像は3版のようです。
「ようです」とは随分と心許ない話しなのですが、今のところ僕自身がその程度の知識なのでしょうがないのです。

この印紙の気に入ったところは、左上隅にピンホールがあることで、将来的に役立つ日が来るのではと思ったしだい。
良いお買い物をさせていただき、ありがとうございました。
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アルプス・ヨーロッパ切手の会の例会 [雑記]

今日は、新橋で「アルプス・ヨーロッパ切手の会」の例会がありました。
僕はネパールの初期切手についての概説をお話させてもらい、他にもう1本「トリエステ」についての解説がありました。
トリエステは、僕のテーマの1つである「ハンガリー19世紀の消印」にも関係しているので、興味深く聞かせていただきました。

昼食はイタリアンレストランだったのですが、その場でマテリアルの即売です。
僕の持参したマテリアルもお買い上げいただきましたし、僕も4点ほど日本関係のマテリアルを入手。

食事をしながら、秋のジャペックスの話しが出たのですが、ベテラン組、新規参入組と中々賑やかしい展覧会になりそうです。
と、人ごとのように言っていますが、僕もそろそろ準備をしないと間に合わなくなってしまいます。
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全日展 [切手展]

昨日、今日と2日間に渡り全日展を参観しました。
明日は、アルプス・ヨーロッパ切手の会の例会があるので、今晩もホテル住まい。
早いところ家に帰りたいのですが・・・。

全日展では、バラエティに富んだ作品を見ることができ、よい勉強になりました。

今回の展示を見て一番良かったのは手彫切手。
こんなことを書くと、某大コレクションがベースの某作品であるとか、毎年ご出品されている前人未到の龍コレクションのことだと思われるかも知れませんが、そうではありません。
僕が見て嬉しかったのは、瀧川氏の「手彫切手」です。
会場では、2つの手彫大コレクションに挟まれてしまい、多くの方が素通りのような感じでしたが、長い時間を掛けてコツコツと、可能な範囲で集められたと推察される作品を出品されたことに対して、非常に好感を持って拝見することができました。
プレゼンテーションはハッキリ言って悪いのですが、これは適切な方の助言があれば、すぐにでも改善できることなので、最初はこれでいいと思います。
持てるマテリアル、持てないマテリアルがあって、その結果としてバランスが悪くなってしまうのは、手彫切手の性格上、普通のサラリーマン収集家では仕方がないことでしょう。
そのような、あれが悪い、これが無いなどと言うことよりも、こうしたコレクションが競争展に出てくることが重要なことと考えます。

近年の競争展を見ていると、出品者の固定化が著しく、底辺の広がりに全く欠ける状況が続いているように思われます。
これでは、競争展に未来はないでしょう。
仮にこのままの状態で走り続けたばあい10年後、15年後にはどうなっているでしょうか?
そうしたことを考えると、瀧川氏のような作品が各部門にもっと出て来てもらえると、競争展がより楽しいものになるのですが。
競争展に新しく参入する収集家を増やす方策が、急務ではないかと思います。
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昭和切手のコンディション [日本切手]

昭和切手の中には、よいコンディションで揃えるのが難しい切手があります。
1次のばあいは、印刷時期を考えなければ国力が安定した時期が多いので、良いものを揃えるのに苦労は無いと思います。

やはり難しいのは2次ではないでしょうか。
製造されていた時期が時期だけに、遊ぶにも苦労が多いシリーズです。単純に未使用を揃えるだけでも、厳しく状態にこだわると、1次とは比べ物にならないほど苦労するのではないでしょうか。

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上の画像は2銭「木造船」ですが、この切手は特にオフセンターが多いと思います。
ややハデに印面に目打が食い込んだものを「目打エラー」と大胆にも称して、高く処分しようとする輩がいるほどです。
そんな「木造船」ですが、画像の切手は完璧ではないですがマシな方だと思います。

皆さんの第2次昭和の状態は、いかがでしょうか。
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スウェーデン・紋章シリーズ:オーレ単位の使用例 [外国切手]

スウェーデンの紋章シリーズは、高価というイメージがあります。
でもよく見ると、それは1855年発行の初期のバンコ単位で、1858年発行のオーレ単位になると比較的、買いやすい値段になります。

その中でも、基本料金である12オーレは飛び抜けて買いやすく、クラシック切手と考えるととても安価だと言えます。
日本の龍切手よりも古いカバーが、物によっては1000〜2000円で買えてしまいます。

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上記のカバーも2通で日本円で3000円弱ですから、1通あたり千数百円ということになります。
消印はデータは、ストックホルム局1869年12月12日。
この料金は、市内以外の国内宛基本料金です。
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ウッドワードの偽造菊切手 [日本切手]

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画像は、1938年にハーマー社が開催したウッドワード・コレクション競売のカタログから、偽造菊切手のロット部分です。
残念ながら写真図版は、掲載されていません。
まぁ、あの当時なら手彫以外は、ほとんど図版は無いのが普通です。

ペアの未使用や、使用済単片、それにカバーなどを一括5点のロットとして出品しています。

菊切手の偽造と言えば、いつも思うのが「ウッドワードがどのようにして未使用を手に入れていたのか?」ということ。
しかも、その未使用を自ら使って上海宛のカバーも作るという大胆さです。

もし、ウッドワードと話す機会があったとしたら、僕だったらこのことを真っ先に聞きたいですね。
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発表準備 [雑記]

今日は、なんと11日振りの休みの日。
そして気が付けば、例会発表の1週間前じゃないですか!

来週は全日展で、それにあわせて「アルプス・ヨーロッパ切手の会」の例会が開かれます。
そしてなぜか、その例会でネパールの切手についてお話をすることに。
ヨーロッパの会で、ネパールの話しとは一見関係が無さそうですが、いやいや、それでいいのです。
そうした会なんですから。
名前は「アルプス・ヨーロッパ」となっていますが、それは建前。
外国切手の話題ならなんでもという、硬いことは抜きの会なんです。
そして、ベテランも初心者も、同じ仲間としてワイワイやるのが本会のいいところ。

で、今日はその準備。
せっせとマテリアルをスキャンして、ペタペタとKeynoteに貼って行きます。
問題は、用意するスライドの量。
今のところ10枚ほど作りました。
発表の割当時間もあるので、作ってもあと数枚というところでしょう。
扱う範囲は、初期の切手とステーショナリーです。
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ミニペックス [切手展]

8日の水曜日は、出張の仕事は午前中で終り午後は帰るだけだったので、新幹線の時間までを利用して、アメリカ切手部会のミニペックスに行って来ました。

このミニペックスは、なんと20年以上も参観していないと思います。
僕も高校生の頃は部会員だったのですが、その後はアメリカ切手と疎遠になってしまい、どうもミニペックス参観に食指が動かなかったのです。

アメリカ切手部会のミニペックスは、伝統的に独立記念日周辺の日程を使い、1978年から毎年開催で続いています。
ということは、37回目?!
もし、37年連続記録だとすると、ある意味において脱帽です。
素晴らしいと思います。

ですが、会というものはその勢いに波があるのは当然で、良い時もあれば、悪い時もあります。
そうした波に関係無く連続開催をしていたとすると、ただ単にミニペックスを開催することが義務になってしまい、内容よりも開催することに意義があることになってしまいます。

最近は、複数の部会でミニペックスのフレームを埋めることに苦労している様子を、見聞きしています。
開催するから作品があるのではなく、作品があるから開催するという、なぜミニペックスなのかという理念を大切に考える時期ではないでしょうか。

1つの案として、複数の部会で1つのミニペックスも良いかも知れません。

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土木学会創立100周年 [日本切手]

先週の金曜日から昨日まで、5泊6日で陸前高田と東京へ出張。
当初の数日間分は予定稿で入れていたのですが、それ以後は更新無しで、来てくれた人には申し訳ありません。

今日は、このブログとしては珍しく、近年ものの記念切手です。

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画像は、昨年の9月1日に発行された「土木学会創立100周年」。
僕の感想としては、この切手、21世紀に入ってから日本切手の中で最大のヒットです。
とにかく気に入りました。

細かな図案なので、一見ゴチャゴチャな印象なのですが、よく見ると、鳥瞰図風に描かれた地図に土木関係の構造物が、手際よくたくさん描かれているのです。

土木と言えば、空港、鉄道、建物、道路、橋などが主要なところだと思いますが、この切手には砂防ダムという、一般的にはポピュラーでは無いものも、しっかりと描かれています。
なんだか箱庭を眺めているようで、楽しい切手です。
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『Railway Stamps』180号 [文献]

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先日到着した鉄道切手部会の『Railway Stamps』180号。
目次上の記事は大小10本。
毎号、色々の記事で賑やかしいのが本誌の特徴。

鉄道切手を題材とした解説は、切手の会なので当たり前ですが、中には話題の豪華列車「ななつ星 in 九州」の乗車記なんてのもあります。
ご飯が美味しそうで、こういう記事は気軽に一気に読んでしまいます。
それにしても、お金は無いけど乗ってみたいですね。
たとえお金があっても競争率が高くて、よほどのウンが無ければ無理だとか聞きますが・・・。

裏面の「愛蔵マテリアル紹介」は、解説文にあるように、議事堂5円葉書に「東京直江津間 昭和29年12月17日 上一」の鉄郵印が押された平凡な使用例。
しかし解説を読むと、倉賀野から新町までの僅か1駅間を運ばれた使用例とのこと。
ん〜ん。こんなのがあるのですねぇ。
こういう使用例がさり気なく入っているコレクションって、カッコイイですね。
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困った、困った [雑記]

ある郵趣誌に毎月原稿を送っているのですが、満足に仕上がったことがありません。
せっかく印刷に適した解像度の画像を送っても、毎回不鮮明。
このままだと、僕の原稿のクオリティが悪いのではないかと読者に疑われるので、取りあえず「違いますよ」と宣言しときます。

今号も「あなたの画像は大きすぎて、はみ出てしまうので実大でコピーを送ってほしい」と。
「画像はディスプレイ上で任意の大きさ(実数値でも、パーセントでも)にできますよ」と言っても、僕の言っていることがわからないらしいのです。
それでもって、1から解説しようと思って「WindowsなのかMacなのか」「使っているソフトはなにか」とメールで質問しても、返事無しのなしのつぶて。

最初の頃は、どのソフトでも対応できるプレーンのテキストファイル(拡張子がtxtのもの)で原稿を送っても、理解してもらえませんでした。
さすがに、これだけはしつこくメールで解説して、なんとか使えるようにしてもらいましたが。

B5判2ページ分の編集なんて、原稿と画像が揃っていれば、定型化されている連載なら15分もあれば、作業は終ってしまうんですけどねぇ。
いったいどのような編集をされているのでしょうかね。かなり不思議に思ってます。
ん〜ん。そろそろ出稿も辞めようかなぁ。
毎回、同じ事の繰り返しメールが面倒なんです。
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英領バルバドス1938年 [外国切手]

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画像は英領バルバドスが発行した1938年の通常切手シリーズで、1950年に次のシリーズが発行されるまで使用されました。
印刷は、デ・ラ・ルー印刷。

このシリーズは版欠点が多いのですが、未整理の切手として買うと、知らないうちに版欠点があったりします。
下の画像は、そんな1枚。

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上の切手の右上の拡大図なのですが、赤枠の部分にリ・カットが見られます。
横線が太くなっているのがわかりますかね?
切手商も、こんなところまで一々見てないので、知らないうちに入手していたりするのですが、ebayの個人出品だと、きちんと見られていたりするので面白くありません。

こうしたものは知らずに入手して、自分の観察眼で見つけるのが一番ですね。
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昨日の日経新聞 [雑記]

多くの方が読まれたと思いますが、昨日(6月30日)の日経新聞の朝刊に、風景印で著名な古沢保氏が最終ページの文化欄に出ていました。
これまでにも本欄には何人かの郵趣家が登場されていますが、恐らくその中でも最年少での掲載だと思います。

お題は風景印なのですが、単なる風景印集めの紹介ではなく、切手と風景印の貼り合わせ、つまり氏の最近の著作の主題であるマッチングに焦点を当てた紹介です。
逆に言うと、このマッチングがあったからこその文化欄での紹介とも言えます。

この文化欄は紙面全体からすると大きな扱いなのですが、それでも新聞という限界があります。
しかし、そのような制約の中で、風景印、とくに切手とのマッチングでの楽しさを伝えるには、よく練られた文章で、普段は難しい顔をしながら日経を読む人達にも、風景印というものがあり、風景印の図案と切手の図案を考えながら、1つの作品として仕上げて行く楽しさを伝えるには十分だったのではないでしょうか。

まだお読みでない方は、ぜひ職場で、無ければ図書館で一読をお勧めいたします。
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