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南方占領地と偽造品 [雑記]

昨日は、偽造品の解説本を紹介したので、今日は南方占領地の偽造品の話題です。

僕の南方占領地切手への興味は、学生時代からありました。
ですが、本格的にカタログコレクションを目指すようになったのは遅く、就職してからになります。
その理由は、
1 高価な切手が目白押し
2 扱っている切手商が少なく、切手商の知識もあやふやな所が多い
3 偽造品が多く、自分では真贋が区別できない

ということですが、1は自分では解決できないので、問題は2と3でした。
切手商については色々なレベルがありましたが、特に加刷切手は森下とカナイ、ギボンズのシンガポール支店から多くを購入しました。
高価な加刷切手は買えないので、安価の切手を中心に、買える範囲で楽しむという作戦です。

偽造品の見分けについては、最近でこそ日本語の良い文献が増えましたが、30年弱前には余りなく洋書が中心でしたので、それらを購入したものの貧相なコレクションには「猫に小判」的な文献でした。

下の画像は、その後に国内で刊行されるようになった『南洋』誌からの1ページ。

14303.jpg

平成10年3月発行の同誌11号に掲載の「孔雀加刷の偽造品」で、同誌には多くの偽造品についての解説が掲載されています。
日本には、古くから南方占領地の収集グループが存在しましたが、こうした刊行物での情報公開がされることは少なかったように思います。
そうした情勢の中で、僕のように「南方占領地=偽造品=危ない」という図式を思い描いた収集家が、多かったのではないでしょうか?

今でも、占領地切手の収集家は他の日本切手と比較すると格段に少ないのですが、上記のような事が根底に流れているのではないでしょうか。
30年前と現在では、占領地切手の情報量には雲泥の差があります。
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