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フランスの年賀状 [外国郵便史]

年賀状、まだ1枚も書いてません。
今年も、恒例の30日とか31日、もしかしたら1日の投函になるでしょう。

年賀状と言えば、ちょっと意外に感じるかも知れませんが、フランスでは19世紀末〜20世紀初頭に年賀状ブーム(?)がありました。
詳しくは知らないのですが、どうもその数や尋常ではなかったらしく "Ceres" には、その使用例が独立して加えられています。下の画像がその部分です。

12550.jpg

タイプ・サージュが貼られている図版を見て、「あれれ」と思いませんか?
一番わかりやすいのが上段の使用例で、これだとフランス切手に詳しくない方でも、星形や番号印がサージュに押されているのに違和感があると思います。
そうです。これらの消印はナポレオンとかセレスに普通に見られるものです。

つまり日本切手で言えば、手彫時代の記番印を菊切手の時代に引っ張り出して来て、使用したようなものですね。
そのほか、お蔵入りなっていた消印を総動員といった感じです。

どうも、この時期に年賀状が多量に差し立てられた結果、抹消作業が追いつかず、倉庫に仕舞われていた古い消印を出して来て、急遽、抹消作業にあたったらしいのです。
消印を総動員したとなると、それに伴って人も増員しなければならなかったはず。
現場は、滞留する手紙にごった返して大変な状態だったのではないでしょうか。
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