SSブログ

宮本百合子「郵便切手」 [文献]

「郵便切手」と言う短編小説をご存知だろうか?
著者の宮本百合子と言えば、日本共産党の元書記長であった宮本顕治の妻として、またプロレタリア作家としても文学史上に知られています。

そんな作家の目から見た郵便切手について書かれたのが、昭和21年に雑誌『労働者』に掲載された「郵便切手」です。
刑務所暮しであった宮本顕治に手紙を出すのに使用した郵便切手にヒントを得て執筆したもので、「乃木」「東郷」「稲刈り」「女子工員」の図案についてや、郵便料金の移り変わりと絡めて社会情勢を論じるなど、郵便切手についてプロレタリア作家ならではの視点から語っています。

この小説の本質に共鳴するかどうかは別にして、まだお読みでない方は、小説に現われた郵便切手として一読しておいて損は無いと思います。
コメント(2) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。