『郵趣論文集』外国切手研究会 [文献]
外国切手研究会と言うのは、オープンな会ではなかったけれども、外国切手収集家の間では著名な会でした。
会の発起人は金井宏之・山田藤治・坂輔男氏。発足は1973年で例会場所は金井重要工業の本社や、系列の有馬古泉閣でした。発起人3人以外の主なメンバーだけでも、石原実氏、池田稔氏、小林章男氏など、関西外国切手収集界の重鎮が名を連ねています。
本書は、その外国切手研究会10周年を記念して刊行されたもので、A5判113ページに上に示した目次の内容で各種解説が収録されています。
日本語でスラスラと外国切手の解説がまとめて読めるというのは、大変に助かります。
僕は、本書で知らなかったことを色々と勉強させてもらいました。特に石原実氏による「セント・ビンセントのシップレターとパケットレター」は郵便史的な視点であり、名著と言えるかもしれません。
本書は、外国切手収集家、必読の一書です。
2012-03-21 19:00
コメント(0)