SSブログ

『郵趣とわたしの歩んだ道』 [文献]

12081.jpg

面白い内容なのに、余り読まれていない本が何冊かあります。
タイトルの本もその1つですが、日本語訳でありながら、日本ではなく中国の出版社から出版されたことも、その一因かもしれません。
このタイトルを聞いて「知っている」とか「読んだことある」と答えてくれる人は、本当に少ないですね。

本書は、中国の旧世代タイプの収集家である姜治方氏の収集遍歴を記した自叙伝で、戦前から文化大革命期の中国収集界のことが、つぶさに記録されています。僕が特に興味深く読んだのは新中国成立辺りから文化大革命期にかけての内容で、特に文化大革命期のことについては、生の体験談としては初めて接したものでした。

本書は、一読をお勧めできるものです。
国内の切手商でもときどき古本として売られているのを見ることがありますので、注意深く探せば入手可能です。
コメント(3) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。