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フランス・パリ本局 [外国郵便史]

画像は、フランスが1853年に発行したナポレオン通常切手の10サンチーム1枚貼りで、この切手は評価が高い方のタイプ2。
10サンチームは15グラム以下の市内料金に当ります。

15112.jpg

フランス・クラシックの抹消印というと、多くの方は菱形番号印を想像するのではないでしょうか?
例えば、在日横浜局の5118印がそうですね。

ですが、このカバーは星形で番号も入っていません。
これはパリ本局の専用印で、パリ本局と支局(支局は番号入り)に限って星形でした。
左にある証示印は、タイプ17と分類される直径23mmの二重丸印で、1852年から使用されているものです。
データは、1855年1月12日の使用例で、その日5回目の取り集めによる郵便物であったことがわかります。

このカバーで不思議なのは、中央にある抹消印。
抹消印の下には、青色の二重丸印が押されているのですが、それを本局の抹消印で消しているのです。
それも念入りに2回も。
青色印の方は、残念ながら擦れていてデータが読めませんが、左側に押されている証示印とは異なるタイプの日付印のようです。
気にはなるのですが、なんでしょう?
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