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鳥切手は特別扱い? [日本切手]

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収集家にとって手彫切手のうち鳥切手3種は、龍や桜切手とは何とはなしに異なるイメージの切手だという思いがあるとあります。
ただこれは、漠然としたイメージだけのことであって、明確な理由があってのことではないと思います。

『印刷局沿革緑』には、年ごとの製造記録が統計資料として細かく掲載されていて、これを眺めているだけでもけっこう楽しめます。
切手の場合は「郵便切手」、「飛信逓送切手」、「電信切手」などなど、ステーショナリー類も含めて、細かな種類ごとに製造枚数が掲載されています。

このうち「郵便切手」というのが通常切手に該当するものなのですが、それとは別に「皇米郵便切手」という項目で、明治7〜9年まで記録されています。
この「皇米郵便切手」は鳥切手を指すものと考えられますから、製造上は鳥切手は通常の桜切手とは別の切手として考えていたことになります。

今で言う通常切手の枠内に収まる切手として製造していたものと考えていたのですが、製造上は区別して印刷していたとは、はじめて知りました。

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