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小津産業 [日本郵便史]

「小津産業」と聞いて、ピンと来る収集家は皆無に等しいと思います。
この会社は、日本橋に本社を置き、国内のみではなく複数の海外拠点を持つ、カッコ良く言うとグローバル企業。
元々は、1653年(承応2)に創業した紙問屋で、後に紀州藩の御用商人になり、同藩きっての大商人に成長します。
そのような商人と切手との関わりがどこにあるのかというと、『印刷局沿革録』を読むとわかります。
明治40年版の『沿革録』の「印刷」明治4年10月の項に「用紙ハ紙商小津清左衛門ニ命シテ」とあるのです。
印刷については松田敦朝であったことは有名ですが、その印刷用紙を納入していたのは小津清左衛門であり、その会社は現在でも小津産業として存在しているわけです。
小津産業には社史を扱う展示室が設けられており、江戸時代からの各種史料が展示公開されているそうですから、機会を見つけて行こうかなと思っています。

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