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『昭和切手資料』1937年〜現行まで [文献]

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昔の『全日本郵趣』には、毎号付録が付いていたことがありました。
例えば、以前に紹介した南方占領地の解説書がそうですし、これなどは、今でも現役の資料として重宝しています。
今日ご紹介する『昭和切手資料』も同じスタイルの付録で、昭和45〜48年にかけて本文とは別刷りで添付されていました。

昭和切手の解説書というと、製造面に詳しい『昭和切手研究』とか、どちらかと言えば使用面に重点が置かれている『昭和切手とその集め方』がありますが、本書はそこまでは詳しくないけど、カタログ・コレクターがもう少し突っ込んで収集してみようとか、『日本切手とその集め方』では物足りない方がもう少し知識を深めるのに適したレベルだと思います。
つまり、概説書と専門書の中間的な存在と言えます。

副題には「現行まで」となっていますが、実際は「昭和透かし無し」切手までで終っているのが残念なところで、せめて「円単位」切手まで連載が続いていたら・・・。と思ってしまいます。
また、本文には図版が多く使用されており、とても上手く編集されている点に感心させられます。

古書市場で『全日本郵趣』の旧号が多く流通していますが、大抵のばあい付録が外された状態であるようです。
本書の揃いを見ることは、新しい割には意外と少ないようです。
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