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文献集めの大切さ [文献]

文献をいろいろと集めています。
なぜかと言うと、研究史を大切にしたいからというのが、大きな理由ですね。
これは、仕事とも直結していることなので、研究史の大切さが身にしみているのです。

郵趣の世界でも、先行する他人の業績が少部数であったり、マイナーな雑誌で発表されたがために、後学のくせに、さも自分のオリジナルだと言わんばかり(中には、オリジナルと言い切っている輩もいる)に、先学の業績には一切触れずに雑誌に発表する人がいます。
また、雑誌の記事やネット上で書込みでも、よく調査をしないで事実誤認の書込みをしている人を見かけますね。これなどは特定の人に多いように見受けられます。

こうしたことが起こるのは、過去の資料などに目を通さないから起こるのだと思います。つまり、先学の業績などを原典にあたって調査しないということです。

普通の人のばあい、書かれていることをそのまま無批判に受け入れてしまうというのが実態でしょう。ですから、間違った内容がそのまま拡散してしまうのです。そして、一端拡散してしまうと、あとからの修正がほとんど不可能な状態になってしまい、これが一番怖いことです。
例えば、僕が子供の頃に出版された『図解切手収集百科事典』に掲載されていたモーリシャスのポストオフィス切手についての話しは、その好例だと思います。

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画像は、『フィラテリック ダイジェクト』No, 120 1968年1月25日号に掲載された、旧富士鹿20銭の目打11発見の記事。
この切手発見の第1報は、伊藤由巳氏編集による本誌であり『郵趣』1968年3月号ではありません。
文献を集め、そして目にしてるからこそ、こうしたことがわかるのです。
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