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『日本郵便切手専門カタログ』 [文献]

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聞き慣れないカタログ名だと思います。
何しろ、昭和40年10月に66年版を出しただけですからね。つまり、たったの1回だけの発行というわけ。
発行は全日本郵趣連盟で、A5判で155ページ。

「専門カタログ」を名乗ってはいるものの、当時、最も権威あるカタログであった『日本郵便切手明鑒』と比べると、ちょっと見劣りのする内容です。

とはいうものの、先進的な取組みも見られます。
手彫切手の部分では、使用例の評価に特色が見られ、一部では消印別の評価が行われていますし、特筆されるべきことにはカバーの評価も付けられています。
日本の切手カタログにおいて、カバーの評価が付けられたのは、本カタログが最初のこと。
手彫切手の調査・研究が大いに進歩した時期に刊行されたカタログであることが、本書を見るとわかります。

こうした、古いカタログも郵趣史を見るには良い資料です。
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