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『日本切手の模造品に関するメモ』 [文献]

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昨日は、模造品のカタログを紹介したのだけど、今日は、それとセットをなすと考えてもよい解説書の紹介。
1982年に刊行された本書は、『切手研究』誌の1975〜79年の5年間に連載された記事を一書にまとめたもので、私家版のような性格のものです。
発行部数は不明ながら、そんなに多くはないと思われます。定価は3,500円。

タイトルにもあるように、外国人により模造された日本切手(手彫・小判)に特化しているため、和田とか上方屋といった日本製には触れられていません。
特に中心となっているのはスピロの製品です。スピロは英領関係を中心に多くの国の模造品を製作していますが、そうしたスピロ製品群の中で日本切手の模造品を位置づけている点が、著者の見識の豊かさを物語っています。

模造切手に興味が無い人でも、けっこう楽しく読めると思います。
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