『Encyclopedia of Plate Varieties on U.S. Bureau-Printed Postage Stamps』 [文献]
『Encyclopedia of Plate Varieties on U.S. Bureau-Printed Postage Stamps』Loran C. French著。日本では「フレンチの版欠点百科事典」と呼ばれています。
内容はというと、タイトルが示すように米国切手の版欠点を集成したもので、1894年から1974年までの切手を扱っています。基本的に画像のような図とプレート番号やポジションなどの基本的な事柄が示されたリストからできています。
「まぁ、なんてたくさん」と言うか、「死ぬほど」と言うくらいの量が登録されていますが、落ち着いて考えると印刷数が膨大な米国切手が分母ですから、その中から該当切手を探そうと言うのは至難の業だと思いますね。だから、「あー、こういう切手があるんだ」とか、ネックになるような版欠点を知識として覚えるために使った方が、本書は実用的だと思います。それとか、たまたま自分のコレクションに紛れ込んでいた版欠点を確認するとか。
けっして、ここに載っている版欠点を探そうなどとは思わない方が良いでしょう。時間と労力の無駄だと思います。欲しければ、切手商から買った方が手っ取り早いと思います。
日本には、こうした本がありませんね。
そういう視点から見ると、やっぱり日本の郵趣界は底が薄いのではないでしょうか。
2012-01-21 21:49
コメント(0)