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『尾道の郵便』 [文献]

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昨年の夏以来の超多忙が、ようやく収束してきて少しだけ余裕が出てきました。
そこで、配本にはなったものの全く読まずにいた本を、ボツボツと読み始めています。
そうした中の1冊がこれ『尾道の郵便』。

読む前までは「郵趣モノグラフ」というシリーズの中に、ある1地方のローカル郵便史を入れたことに対して甚だ疑問を感じていたのですが、一読して「まぁ、これも有りかな」と思うようになりました。
本書は、いわゆる地方郵便史ものとはやや感じが違う出来上がりになっており、その平易な解説から郵便史に疎い人でもよく理解できる内容だと思います。

じゃあ、全体的に簡潔な内容なのかと思うと、僕などが読んでも脚注を中心に始めて知ることが、多々ありました。

ただ残念だったことは、誤植が散見できたことですね。
しかも、それらはちょっと気をつければわかる部分なので「よほど急いで校正作業をしたのかなぁ」などと、お節介なことを思ったりします。

特に1章〜5章までは素晴らしい解説で、またカラー図版のリーフも効果的です。
全体的に非常にわかりやすく、読みやすい郵便史本でした。
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