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『欧文日付印』 [文献]

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ここ20年ほど、欧文印と言えば西野氏の『外信印ハンドブック』ですが、それまでは本書が定番でした。
初版1964年ですが、画像は1980年の改訂第3版です。
初版も持っているので両者を比べると、1964年当時のデータレベルと1980年のデータレベルの違いが歴然としていて、なかなか興味深いものがあります。

1960年代後半から始まった日本人収集家の台頭に伴い、海外の有名コレクションの里帰りや、日本人の中にも世界トップレベルのコレクションを作られる方が現われたことに伴い、貴重なデータが国内に集積され、そうしたことが本書にも多く反映されています。

本書は、A5版99ページと『外信印ハンドブック』と比べるとかなりスリムな内容ですが、このスリムな内容こそが、本書の利点となっています。
簡潔にまとめられた解説は理解しやすく、本書を通読すれば欧文印の大要が理解できるものとなっています。

最近では、本書を読まれる方が少なく(存在すら知らない方もいるみたいですが・・・)なってしまいましたが、これは大変に残念なことだと思います。
本書は、今でも欧文印の名著であることに、変わりはありません。
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