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Non Cancellation [外国郵便史]

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画像のリーフは、以前にルーマニアでの国際展に出品した作品からの1リーフで、タイトルリーフの次の来る、作品の冒頭に位置するものです。

作品の主題は、ハンガリーにおける19世紀の郵便印を扱った郵便史作品で、地味なプレスタンプがその中心になります。
切手展で見ていても、切手の貼っていないプレスタンプの作品となると、興味を示さない参観者が多く、素通りの人が目につきます。
切手展なのですから、切手が貼ってない作品がつまらなく見えても仕方がありません。

画像のリーフは前史としてリーフなので、切手は当たり前ですが、消印すら押されていません。
極端な言い方をすると、宛先が書いてあるだけ・・・。
ですが、マニアックに見ると矢印ラベルのところに、郵便料金がちゃんと書いてあるので、郵便による逓送カバーであることがわかります。

上のカバーは、1769年の使用例で、重さ1Lothまでの重量便で8フォリント料金。
下のカバーは、1772年の使用例で、重さ0.5Lothまでの4フォリント料金です。

切手も無く、しかも消印も無い収集品としては超地味なマテリアルですが、カバー上の書込み1つで物語りの資料として使える点で、こうしたカバーも面白いものです。
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