SSブログ

Non Cancellation [外国郵便史]

13688.jpg

画像のリーフは、以前にルーマニアでの国際展に出品した作品からの1リーフで、タイトルリーフの次の来る、作品の冒頭に位置するものです。

作品の主題は、ハンガリーにおける19世紀の郵便印を扱った郵便史作品で、地味なプレスタンプがその中心になります。
切手展で見ていても、切手の貼っていないプレスタンプの作品となると、興味を示さない参観者が多く、素通りの人が目につきます。
切手展なのですから、切手が貼ってない作品がつまらなく見えても仕方がありません。

画像のリーフは前史としてリーフなので、切手は当たり前ですが、消印すら押されていません。
極端な言い方をすると、宛先が書いてあるだけ・・・。
ですが、マニアックに見ると矢印ラベルのところに、郵便料金がちゃんと書いてあるので、郵便による逓送カバーであることがわかります。

上のカバーは、1769年の使用例で、重さ1Lothまでの重量便で8フォリント料金。
下のカバーは、1772年の使用例で、重さ0.5Lothまでの4フォリント料金です。

切手も無く、しかも消印も無い収集品としては超地味なマテリアルですが、カバー上の書込み1つで物語りの資料として使える点で、こうしたカバーも面白いものです。
コメント(1) 

コメント 1

渡辺達夫

いわゆるスタンプレスカバーですね!
切手も消印も確かにありませんです。
年代は、手紙に書かれているのでしょうか?羽根ぺん?の字体が凄く素敵です。
小生は、アルベムリーフの書き込みに
今でも、G ペンを使用しております。
苦笑!因みに、現在はその筆記体すら
学校で教えておりません。パソコン世代かとも?確かに筆記体は、書く人のクセもありますので、読みずらいかと考えます。このカバーの字体にロマンを感じます。郵便史のホアーランナーとしての
魅力を感じます♪最高級です。
by 渡辺達夫 (2014-03-23 15:01) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。