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『日本郵便切手年鑑』1971年版 [文献]

日本の郵趣界では、これまでに何種類かの『年鑑』と称するものが出版されましたが、いずれも10年と継続されませんでした。
今日、ご紹介する『日本郵便切手年鑑』も、そうしたものの1つ。

内容は、下の画像を見てもらうとよくわかります。

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一見して『年鑑』というわりには、郵趣界の1年の記録をまとめるというよりも、論説的な内容が目につきます。
本書収録の中で「八州の郵便印の概況」がスケールが大きく、読み物としては圧巻です。これは著者である田辺卓躬氏のライフワークを簡潔にまとめたもので、関東地方の郵便史には有益な内容ではないでしょうか。

本書の中で面白いのは、「郵趣家名鑑」として北は北海道から南は沖縄まで、約800人の郵趣家の氏名・住所・職業・収集内容がまとめられているところ。
今では考えられませんね。

本書は、元々『日本切手手帖』として発行されていたものを改題したもので、発行はJPC出版社。
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