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ドイツ・アドラー号とニュルンベルグ [外国切手]

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画像は、ドイツが1935年7月10日に発行した「鉄道開通100年記念」4種セットの中からの1枚で、ドイツ最初の蒸気機関車であるアドラー号を描いたもの。

図案が消印にかかってしまって見にくくて申し訳ないのですが、大きくスキャンしたので、なんとか見えると思います。

ドイツの鉄道第1号は、ニュルンベルグとフュルトを結ぶ 6.5km でした。
通常、初期の鉄道建設は旅客輸送よりも貨物輸送に力点が置かれて建設されるのですが、ドイツの場合は珍しく、最初から旅客輸送をメインとして作られました。
ニュルンベルグは古い町ですが、市内に住める人は限られた人たちで、労働者や外国人は市内に住むことができませんでした。ですから当然ながら朝になると皆さん市内に向けて通勤するわけで、その混雑が19世紀前半には問題となっていたわけです。
そこで、目をつけたのが鉄道。
鉄道で市内への通勤輸送を行なうという発想で、今で言う通勤電車ですね。

ドイツ鉄道の発祥地であるニュルンベルグには、鉄道博物館があります。
残念ながらアドラー号の実物は残っていませんが、そこでは模型と復元品を見ることができます。

また、この鉄道博物館には、郵趣家ならば絶対に見逃せないコレクションとして鉄道郵便のコレクションがあります。
1983年に訪れた時には、常設展としてそこそこの展示でしたが、1999年のイブラ国際展(ニュルンベルグで開催)の時には、リーフに整理された膨大な鉄道郵便のコレクションを見ることができました。
その時に館に聞いたところ、それらは鉄道郵便印や鉄道郵便史の収集家数人からの寄贈品だそうです。
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