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タイプ・サージュ [外国切手]

フランス切手というと、ナポレオンとセレスの時代が長かったですね。
途中、目打が付いたり省略されたり、頭に月桂冠が付いたり付かなかったり。多少のバラエティはありましたが、基本的に同じ時代が続きました。

それが1876年になると、今までとは全く違う切手が発行されました。
タイプ・サージュです。

15607.jpg

この切手が発行されるようになった経緯ですが、1875年の国会の委員会で某議員が、新しい図案の切手発行を提案したことに始まるそうです。

もし、この提案がなかったら、19世紀一杯はセレス図案が続いていたかもしれませんね。

ところで上の画像の切手ですが、僕が初めて買ったタイプ・サージュの未使用切手なんです。
中学生の頃は、フランスのパケットを買うと必ず何枚かはサージュが入っていて、その頃からなんとなく「いい切手だな」と興味を持っていました。
そこで綺麗な未使用を1枚ということで買ったのが、画像のもの。
サージュで一番好きな色の切手です。

サージュはご存知の通りタイプ1と2がありますが、画像の切手はタイプ2の方です。
なぜ2種のタイプが出現したのかと言うと、最初の原版(第1原版)が作成段階で破損を起こしてしまったので、急遽、新しい原版を作り直したのです。これが第2原版です。
ここでややっこしいのが、第1原版がタイプ1で、第2原版がタイプ2であると思うのが普通なのですが、サージュではそれが逆なんですね。
つまり、第1原版・・・タイプ2、第2原版・・・タイプ1となるのです。

フランス切手に興味がある人でも、タイプ1と2の分類(これは易しい)は出来ても、意外とその由来について間違えて覚えて人が多いのです。
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