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フランス・数字入点菱形印 [外国郵便史]

フランス切手の楽しみ方の一つに消印があります。
セレスに始まり、ナポレオン、サージュ、種まき辺りまでがその中心でしょうか。
このブログでも、以前にタイプ・サージュの消印専門書を紹介したことがありますが、フランスでは色々な本が出版されています。

今日ご紹介するのは、皆さんもよくご存知の数字入点菱形印。
当たり前ですが抹消専用印なので、日付印と併用されています。
ですから、本来はカバーで収集するべきものなのですが、伝統郵趣ではそうばかりは言ってられませんね。
下の画像は、そんな1枚です。

15292.jpg

ナポレオン無目打に「2310」番。
まず、この消印の着目点は数字が大きいか、小さいか。
と言うのは1863年1月1日に、それまでの小数字印から大数字印へと変更されたのですが、その際に番号の割り振りも大きく変更されてしまいました。
ですから、同じ番号でも小数字印と大数字印では違う局での使用となるわけですね。

画像の消印は小数字印で、その時代の「2310」番は「Nuits」局に割り当てられています。
これが、もし大数字印だったら「Mende」局になってしまうわけです。

ちなみに小数字印「2310」の「Nuits」局は、大数字印では「2706」を割り当てられ、大数字印「2310」の「Mende」局は、小数字印時代には「1957」を使用しています。
もちろん両都市は著しく離れており、全く関連性もありません。
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