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Robson Lowe Sale No. 4319 [文献]

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上の画像は、見慣れた Robson Lowe のオークションカタログです。セールナンバーは4319。

ここで問題です。
上のデータで、頭にピン!と来た日本切手収集家は何人いらっしゃるでしょうか?
これをご覧のアナタはどうでしょうか。

ヒントは、1978年10月27日の開催で、日本でも下見会がありました。
さてさて、おわかりになりましたでしょうか?





答えは、アレン・コレクションの小判切手の部の売立てです。
アレン大佐のコレクションは、手彫切手和紙青1銭の主要部分が、カナダのブラッドショウ氏に譲られ、残りは1958年9月に Robson Lowe のオークションにかけられましたが、小判切手の部は妹さんが保存されていたのです。

僕がこのセールを知ったのは、当時送られて来た『郵趣』1978年11月号掲載の小さな記事によってでした。
中学2年でしたが、アレン大佐のことは歴史的な日本切手収集家としてよく知っていたので「亡くなってから時間が経つのに、こんな事があるのか!」と、それはもうビックリしたことを鮮明に覚えています。

コレクションの最大の特徴は、未済の貴重な小判切手のブロックがゴロゴロと収められていたことでしょう。
下の画像は、ほんの1例で旧小判6銭の12枚ブロックで、1500スイスフランの参考値に対して、3250スイスフランでの落札。
1スイスフランが120円強の時代です。
同じ旧小判6銭の未使用単片のカタログ評価が25000円ですから、単純な比較ですが、今なら65〜70万円程度の感覚でしょうか。

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ところで、このカタログは不思議と日本ではほとんど見ることがありませんね。
下見会まで開いているので、熱心な方々は購入しているはずなのですが・・・。

日本ではこの4319セールと言えば、上で紹介したアレン・コレクション小判の部と相場が決まっていますが、海外では、このセールの目玉はカタログの多くを占めている A. C. Waterfall Tibet Collection なんですね。

このチベット・コレクションのカタログは、数少ないチベットの大コレクションのカタログとして、今でも貴重な資料として大切にされているものです。
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