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『現行押印機印の状況と使用局一覧』 [文献]

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丸島一廣氏による『現行押印機印の状況と使用局一覧』は、いずみ切手研究会から昭和52年に刊行。
最初に刊行の案内を見た時には、その何とも魅力のない書名から、失礼ながらつまらなそうな印象しか受けなかったのが正直なところです。

では、買ってどうだったのかと言うと、決して面白い本ではありませんが、現行機械印のデータを集積し分析すると、そこから何が見えるのかなど「なるほどね〜」と、目からウロコとはこのことか。
みたいな感じでした。

丸島氏というと本書を読むまでは、データ集積の巨人(データマニア?)というイメージしかなかったのですが、ご本人が意識していたのかは別にして、現行郵便史を地で行く人だったのだと新たな認識を得ました。

本書前半の機械印の細別と詳細な解説は、この分野に明るくない人にはぜひ目を通してもらいたいし、後半のデータ表は全国にわたるものなので、ご当地物に興味がある方には面白いと思います。例えば、福井局の機械印の一部が、東京渋谷局のお古だなんて知らなかったしね。
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