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「これからの郵趣 大学生の発言」 [文献]

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1979年4月発行の『スタンプコレクター』No.36に掲載された「これからの郵趣 大学生の発言」は、直接的に内容を示したタイトルではないので、タイトルだけでは??の方も多いと思います。
著者は、僕が尊敬する数少ない郵趣家の1人である宮崎博之氏。

1970年代後半〜80年代前半の日本切手収集界と言えば「僕も私も満月印」という、満月印の全盛期。
あの頃は「満月印を集めなくては収集家にあらず」なんて感じで、伝統郵趣の作品でも未使用切手が全く含まれていない作品が、ゴロゴロとあった時代でした。

そんな時代に、未使用切手の大切さを説いた解説が本稿でした。
今から読めば、ごく普通のことを言っているに過ぎないのですが、あの時代にこのような解説を執筆されることは、正に達見であったと言えます。

氏は後に、田沢切手の素晴らしいコレクションを作られますが、その根底にある思想の源が本稿であるのではないでしょうか。
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