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『切手で見るスイス』 [文献]

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本書は、切手を題材に様々な角度からスイスを紹介すると言う企画であり、その意味からも郵趣書と言うよりは、一般書と言えるかも知れません。

章立ては、「歴史と街」「自然」「政治」「経済」「社会と風俗」「文化」「旅」になっており、各章は幾つかのテーマから構成されています。そのテーマは全部で60を数え、各テーマを見開きで解説しており、その材料として切手を1〜3枚を使用しています。

その解説に用いられている切手の一部が使用済切手なので、その辺が難点と言えば難点だと思います。こうした性格の本に使用する切手は、やはり消印が邪魔しない未使用切手を用いるべきと思います。
ただ、巻頭には20ページにわたりカラー図版により、スイス切手が紹介されているので、一般読者にもスイス切手の美しさは十分に伝わるものと思います。

本書の発行元は酒田時計貿易株式会社という、切手商社でもなく、出版社でもない会社なのですが、時計流通業界向けPR誌に連載されたものを1冊にまとめたものだそうです。

本書は、スイス切手に興味のある方には、楽しく読んでもらえるものと思います。
発行は1973年、A5判、ページ数128ページ。
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