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" Ryukyus Handbook " [文献]

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子供の頃は、沖縄切手は好きでは無かった。
どうも、あの独特のトピカル的なところが受け入れられませんでした。
それが一転して興味を持ち出したのは、20代も後半になって、たぶん30歳近くになってからだと思います。

沖縄切手関係の本が色々と出版されるようになったのは、ここ十数年のことだし、それまでは沖縄切手のまとまった概説書と言えば、『沖縄切手ハンドブック』と本書だけでした。
本書の歴史は古く1962年なので、『沖縄切手ハンドブック』よりも11年も古いということになります。

本書はA4判238ページという大冊の中に、琉球略史に始まり、戦後のスタンプレスや加捺時代を経て、正刷切手時代の切手とステーショナリー、小型印や戦前の風景印、変わったところでは公式初日カバーのカシェなども収録されています。また全郵便局の開局・廃局リスト、米軍の軍事郵便局リストという大変有益な資料も採録されています。
ただ、戦前の日本郵便時代についての専門的な記述は記されていません。これは、1962年という刊行年の時代背景を考えると仕方がないものと思われます。

沖縄関係にご興味のある方は、ぜひ手元に置かれておくとよい1冊だと思います。
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