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『駅逓局統計書』 [文献]

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明治19年発行の『駅逓局統計書』の復刻版。
書名が示すとおり、駅逓局の様々な統計が網羅されています。収録範囲は明治4年から17年までなのですが、編纂当時に既に古い記録が散失してしまっていたと考えられ、データの中心は小判切手の時代となります。

僕がこの本で一番面白く感じるのが、各郵便局の定員表で職名ごとの定員が細かく掲載されている点です。これなどは各郵便局の格付けを比較するのによい資料となります。
また、各郵便局が管轄する売り下げ所や郵便函の数などもなかなか興味深いデータです。

外国郵便物なども、局別、線路別、方面別、種類別など色々な視点からのデータが網羅されていて、こちらもなかなか役立ちます。

こうした本は、人気が無くて買い求める人は少ないのですが、マテリアルの表面のみではなく、ちょっと突っ込んだ歴史的な事情などを考える時には、本書のような資料はとても役立つと思います。

ヒマな時に眺めるにも、面白い本だと思いますね。
必ず「へーっ」と思うことが載っているはず。
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